4-3で勝利!
“試合終了時に1得点でも多く相手から奪っていたほうのチームが勝利”・・・あたりまえ、というか、サッカーという競技に詳しくない人にすら何の疑問も抱かせないような、あまりにも「常識」であるルール。
点差そのものは勝利の確定条件ではないものの、得点を重ねることで可能性を高めていけば、より勝利に近づく。
失点しても直ちに敗戦となるわけではなく、終了までに相手を上回る得点を挙げればいいだけ。ただし、失点が重なればその難度は飛躍的に高まってしまうけれど。
そういった、誰でもわかる、あたりまえの「常識」。
いや、だからこそ。
それが嫌ほどわかっているからこそ、そんな「常識」を、ここまで打ち砕いた試合はありませんでした。
2年ぶりとなったニッパツ三ツ沢球技場でのアウェイ戦。8月21日に行われた富山県選手権決勝の14時開始という例外はあったものの、このところ夕方・夜の試合がほとんどであったなか、久しぶりの13時開始の試合となりました。
9月に入ってだいぶ過ごしやすくなってきたと思いきや、曇り空ではあったものの気温は30度と汗ばむようなコンディション。アウェイであることも加味すれば、ペース配分などを含めて慎重に試合を進めなければなりませんでした。
・・・そのはずだったのに。
Y.S.C.C.設立30周年記念試合として、いつにも増して気合の入っていたYS横浜。最下位だからと侮るわけにはいかないということは、わかっていたはずなのに。
試合開始直後、攻め入った最初のターンともいうべき攻撃が阻止され、相手の反撃。そこで、目を疑うくらいにあっさりと効果的なパスをつながれ、あれよあれよという間にいきなり失点。気合の入っていたYS横浜のなかでも、初スタメンということでさらに気合の乗っていたMF 北原 大奨に先制ゴールを奪われてしまうことに。開始からわずか3分で。
さらに。そのショックを受け入れる暇すらなかった直後の4分、またしても北原に決められ、0-2。まったく同じように、守るべきポイントで甘さが出て、というまずい失点の仕方。
悪夢のような連続失点で、いきなり2点のビハインド。
・・・いや、ちょっと待て。最下位だからと侮るなかれ、とは言ったけれど、それでも、だぞ?ここまで21試合でわずかに7得点というYS横浜にいきなり2点?
なんだこれ?
いや、ちょっと待てよ。なにがなんでも勝たねばならない試合じゃなかったのか?そりゃそうだ、ここで負けてまた突き放されたら・・・前節、揃って勝った上位陣であったことを思えば、致命的なんてもんじゃないぞ?
勝つためには3点獲らなくちゃならないけど・・・どうやって?決定力不足が嘆かれているカターレだぞ?そう簡単に獲れるわけ・・・いやいや、だから、獲らなくちゃ負けなんだって。負けたら終わるかもしれないんだって。
なんだこれ?
このブログのプレビューでも「事故のような失点はカターレにも起こり得る。想定外の失点をした場合、決定力不足を引きずった状態では勝ち星を落とすことになりかねない」という旨のことを書きましたが・・・それが、悪い意味で的中したように思われました。
まずは1点を返し、同点に追いつき、さらに逆転を目指さねばならなくなったカターレ。当然ながら、点を獲りにいかねば話にならないところでしたが・・・。
幸先の良い得点に気を良くしてモチベーションの上がったYS横浜に手を焼かされ。反撃の得点どころか、シュートまで、有効な攻撃にすらなかなかつなげられないありさま。
ここぞという場面で推進力を発揮できない、パスミスが重なる、行くべきところで前にボールが出せないなどなど・・・。
前半のうちに最低でも1得点は挙げておきたかったところ、わずかシュート3本ではそれも叶わず。3点獲らねば勝てない試合で、ただ時間が過ぎるかたちで前半が終了しました。
ハーフタイムを挟んで、後半開始時に一気に2枚代え。
敬介に代えて窪田、西川に代えて進藤。機能しなかった攻撃的選手をスパッと代える決断。「後半も同じメンバーでいくと、相手が「このメンバーならいける」という気持ちを持ち続けてしまう可能性があると思った。1人だと気づかないかもしれないから、2人交代して「(富山が)変えてきた」という不安を与えたかった。」という三浦監督のメッセージでもありました。
その指示を逆転へと繋げるべく、窪田はボール回し、進藤は積極的な上がりと、それぞれ持ち味を出そうと努める姿が。
「2-0は危険なスコア」とはよく言われるし、やはり“次の1点”を早めにこちらが奪うことで試合の流れも変わる―――そんな期待をしていたのですが。
52分、2ゴールを挙げた北原が負傷退場というアクシデントが。今日のヒーローとなるべき選手の無念の途中交代に、闘争心にまた火が付いたYS横浜。
直後の53分、鮮やかなカウンターからMF 大泉 和也が3点目のゴール。後半開始から間もなくというタイミングで、カターレが決めなければならなかったはずの“次の1点”が、YS横浜にもたらされたのでした。
「4点獲れよ!!」「勝つんだろ!!」
応援するスタンドから声を荒げて叫んだワタシではありましたが・・・自分でも、「無茶なことを言っているな」という自覚はありました。
しかし、それでも。
負けたら致命的―――それがわかっていたからこそ。諦める、負けを受け入れるなんてことは意識から追いやりました。そんなことを考えている暇があったら点を獲れ、と。
決定力不足をひきずったチームが、どうやって?そんなことも、考えないようにしました。やるしかないのなら、やれ!と。
すると、61分。
前節、CKからヘッドで叩き込むかたちで久しぶりのゴールを挙げた代が、2試合連続ゴールを決めて1点を返すことに成功。
依然苦しい状況ではありましたが、それでも。後半は試合の主導権がカターレに移ることに。
相手の疲れもあったかもしれませんが、それにも増してカターレ側に気迫が見られるように。
反撃を「焼け石に水」で終わらせない、という意気込みが感じられました。
そして、86分。
中西との連携から、大島がシュート。それを見事に決め、期限付き移籍加入後初ゴールとなる得点で2点差に詰め寄りました。
成長を期し、覚悟をもってカターレの一員となった大島の記念すべきゴール。しかし、感慨は意識の外へ。なぜなら、勢いをそのまま維持して次なる得点へと繋げねばならなかったから。
残り時間が少ない状況でしたが、それも意識していませんでした。残り何分がどうか、とかじゃない。次に決めることが大事なんだ、と。
「同じ負けでも0-3負けの惨敗ではなく追い上げての1点差惜敗ならいいや」などという考えは、微塵もありませんでした。とにかく、次だ、と。
試合も最終盤、90分。
押せ押せの勢いで必死の攻めを貫くカターレ。気力を振り絞った戦い。
そして。
ペナルティーエリアで中西が倒され、PKを獲得。割れんばかりの歓声を上げる、駆けつけたカターレサポーター。
いや、まだだ。まだ喜ぶのは早い。
絶対的優位な状況を手に入れただけで、事を成し遂げたわけじゃない。
キッカーは、キャプテンマークを巻く衛藤。
ベテランの冷静なキックが決まり、ついに同点に!
こうなったなら、もう。
アディショナルタイムに入った試合の行く末を、食い入るように見つめるサポーターたち。
その心に、「よくやった、3点差を追いついての勝ち点1なら満足だ」なんて気持ちは、ありませんでした。
みんながみんな、思っていたはずです。
「こうなったら、4点獲れ!勝て!」と。
そして。
悲鳴にも似た、自分たちでも何を言っているのかよくわからない叫びをスタンドから送り続けるなかで。
最後の最後まで闘志を失わず、執念で奪い取ったFK。キッカーは國吉。
時間的にももう後がない、ラストチャンス。
誰が、何を、どうしたか―――両の目で確かに見ていたはずでしたが、ハッキリとは捉えられませんでした。
事実としてあったのは・・・そう、カターレのゴールが認められたこと、ただそれだけ。
興奮のボルテージが限界を振り切り、半狂乱となるカターレサポーター!
「まだだ!まだ終わってないぞ!」
戒めてはみたけれど、そんなことで収まる興奮ではなく。
そして、タイムアップ。
やってくれた。
ついに、やってくれた。
諦めることはしてこなかった。けれど、それでも。
「理屈」ではあり得ても、「常識」ではあり得ない―――そんな大逆転が、達成された瞬間でした。
かつて・・・2012年から2014年までの3シーズンにわたって、逆転勝ちそのものが1回もないシーズンが続いたこともありました。
昨年のホーム山口戦で喫した2点差をひっくり返されて5点奪われた最悪のものをはじめ、勝ち試合を落とす逆転負けは幾度もありましたが。
その意味で。
どう考えても負け試合となっていたであろう0-3の状況から、後半だけで4得点を挙げてひっくり返すとは・・・。
YS横浜側にとってみれば悪夢としか言いようがない敗戦でしょうが・・・気持ちは、わからなくはありません。
なかなかリードした状況というものに慣れていないなか、勝ちにつなげるためにどう試合運びをするのか?そこに、経験不足がゆえの隙が出来てしまったところがあるのではないかと。
かつて、ぶっちぎり最下位でJ2から降格した経験があるカターレだからこそ、わかります。同じようなことで、幾度苦杯をなめたことか。
もちろん、気をつけねばならないとわかりきっていたのにあっさりと失点してしまった点をはじめ、手放しで喜ぶわけにもいかないでしょう。反省すべき点は、速やかに正さねばなりません。
それでも。
絶体絶命としか言いようのないピンチを乗り越えて、勝利したこの経験。
カターレは、まだ終わってなどいない―――その覚悟を示す勝ち点3であったかと思います。
まだ、成し遂げたわけではありません。道半ばです。
けれども。
諦めることなく戦い続ける執念というものを、しっかりと最上の結果に結び付けてみせたこの経験。
これを勇気と力に変えて、次節以降も勝ち続けねばなりません。
・・・まったく、こういうことが起こるから、サポーターというものはやめられない!!
“試合終了時に1得点でも多く相手から奪っていたほうのチームが勝利”・・・あたりまえ、というか、サッカーという競技に詳しくない人にすら何の疑問も抱かせないような、あまりにも「常識」であるルール。
点差そのものは勝利の確定条件ではないものの、得点を重ねることで可能性を高めていけば、より勝利に近づく。
失点しても直ちに敗戦となるわけではなく、終了までに相手を上回る得点を挙げればいいだけ。ただし、失点が重なればその難度は飛躍的に高まってしまうけれど。
そういった、誰でもわかる、あたりまえの「常識」。
いや、だからこそ。
それが嫌ほどわかっているからこそ、そんな「常識」を、ここまで打ち砕いた試合はありませんでした。
2年ぶりとなったニッパツ三ツ沢球技場でのアウェイ戦。8月21日に行われた富山県選手権決勝の14時開始という例外はあったものの、このところ夕方・夜の試合がほとんどであったなか、久しぶりの13時開始の試合となりました。
9月に入ってだいぶ過ごしやすくなってきたと思いきや、曇り空ではあったものの気温は30度と汗ばむようなコンディション。アウェイであることも加味すれば、ペース配分などを含めて慎重に試合を進めなければなりませんでした。
・・・そのはずだったのに。
Y.S.C.C.設立30周年記念試合として、いつにも増して気合の入っていたYS横浜。最下位だからと侮るわけにはいかないということは、わかっていたはずなのに。
試合開始直後、攻め入った最初のターンともいうべき攻撃が阻止され、相手の反撃。そこで、目を疑うくらいにあっさりと効果的なパスをつながれ、あれよあれよという間にいきなり失点。気合の入っていたYS横浜のなかでも、初スタメンということでさらに気合の乗っていたMF 北原 大奨に先制ゴールを奪われてしまうことに。開始からわずか3分で。
さらに。そのショックを受け入れる暇すらなかった直後の4分、またしても北原に決められ、0-2。まったく同じように、守るべきポイントで甘さが出て、というまずい失点の仕方。
悪夢のような連続失点で、いきなり2点のビハインド。
・・・いや、ちょっと待て。最下位だからと侮るなかれ、とは言ったけれど、それでも、だぞ?ここまで21試合でわずかに7得点というYS横浜にいきなり2点?
なんだこれ?
いや、ちょっと待てよ。なにがなんでも勝たねばならない試合じゃなかったのか?そりゃそうだ、ここで負けてまた突き放されたら・・・前節、揃って勝った上位陣であったことを思えば、致命的なんてもんじゃないぞ?
勝つためには3点獲らなくちゃならないけど・・・どうやって?決定力不足が嘆かれているカターレだぞ?そう簡単に獲れるわけ・・・いやいや、だから、獲らなくちゃ負けなんだって。負けたら終わるかもしれないんだって。
なんだこれ?
このブログのプレビューでも「事故のような失点はカターレにも起こり得る。想定外の失点をした場合、決定力不足を引きずった状態では勝ち星を落とすことになりかねない」という旨のことを書きましたが・・・それが、悪い意味で的中したように思われました。
まずは1点を返し、同点に追いつき、さらに逆転を目指さねばならなくなったカターレ。当然ながら、点を獲りにいかねば話にならないところでしたが・・・。
幸先の良い得点に気を良くしてモチベーションの上がったYS横浜に手を焼かされ。反撃の得点どころか、シュートまで、有効な攻撃にすらなかなかつなげられないありさま。
ここぞという場面で推進力を発揮できない、パスミスが重なる、行くべきところで前にボールが出せないなどなど・・・。
前半のうちに最低でも1得点は挙げておきたかったところ、わずかシュート3本ではそれも叶わず。3点獲らねば勝てない試合で、ただ時間が過ぎるかたちで前半が終了しました。
ハーフタイムを挟んで、後半開始時に一気に2枚代え。
敬介に代えて窪田、西川に代えて進藤。機能しなかった攻撃的選手をスパッと代える決断。「後半も同じメンバーでいくと、相手が「このメンバーならいける」という気持ちを持ち続けてしまう可能性があると思った。1人だと気づかないかもしれないから、2人交代して「(富山が)変えてきた」という不安を与えたかった。」という三浦監督のメッセージでもありました。
その指示を逆転へと繋げるべく、窪田はボール回し、進藤は積極的な上がりと、それぞれ持ち味を出そうと努める姿が。
「2-0は危険なスコア」とはよく言われるし、やはり“次の1点”を早めにこちらが奪うことで試合の流れも変わる―――そんな期待をしていたのですが。
52分、2ゴールを挙げた北原が負傷退場というアクシデントが。今日のヒーローとなるべき選手の無念の途中交代に、闘争心にまた火が付いたYS横浜。
直後の53分、鮮やかなカウンターからMF 大泉 和也が3点目のゴール。後半開始から間もなくというタイミングで、カターレが決めなければならなかったはずの“次の1点”が、YS横浜にもたらされたのでした。
「4点獲れよ!!」「勝つんだろ!!」
応援するスタンドから声を荒げて叫んだワタシではありましたが・・・自分でも、「無茶なことを言っているな」という自覚はありました。
しかし、それでも。
負けたら致命的―――それがわかっていたからこそ。諦める、負けを受け入れるなんてことは意識から追いやりました。そんなことを考えている暇があったら点を獲れ、と。
決定力不足をひきずったチームが、どうやって?そんなことも、考えないようにしました。やるしかないのなら、やれ!と。
すると、61分。
前節、CKからヘッドで叩き込むかたちで久しぶりのゴールを挙げた代が、2試合連続ゴールを決めて1点を返すことに成功。
依然苦しい状況ではありましたが、それでも。後半は試合の主導権がカターレに移ることに。
相手の疲れもあったかもしれませんが、それにも増してカターレ側に気迫が見られるように。
反撃を「焼け石に水」で終わらせない、という意気込みが感じられました。
そして、86分。
中西との連携から、大島がシュート。それを見事に決め、期限付き移籍加入後初ゴールとなる得点で2点差に詰め寄りました。
成長を期し、覚悟をもってカターレの一員となった大島の記念すべきゴール。しかし、感慨は意識の外へ。なぜなら、勢いをそのまま維持して次なる得点へと繋げねばならなかったから。
残り時間が少ない状況でしたが、それも意識していませんでした。残り何分がどうか、とかじゃない。次に決めることが大事なんだ、と。
「同じ負けでも0-3負けの惨敗ではなく追い上げての1点差惜敗ならいいや」などという考えは、微塵もありませんでした。とにかく、次だ、と。
試合も最終盤、90分。
押せ押せの勢いで必死の攻めを貫くカターレ。気力を振り絞った戦い。
そして。
ペナルティーエリアで中西が倒され、PKを獲得。割れんばかりの歓声を上げる、駆けつけたカターレサポーター。
いや、まだだ。まだ喜ぶのは早い。
絶対的優位な状況を手に入れただけで、事を成し遂げたわけじゃない。
キッカーは、キャプテンマークを巻く衛藤。
ベテランの冷静なキックが決まり、ついに同点に!
こうなったなら、もう。
アディショナルタイムに入った試合の行く末を、食い入るように見つめるサポーターたち。
その心に、「よくやった、3点差を追いついての勝ち点1なら満足だ」なんて気持ちは、ありませんでした。
みんながみんな、思っていたはずです。
「こうなったら、4点獲れ!勝て!」と。
そして。
悲鳴にも似た、自分たちでも何を言っているのかよくわからない叫びをスタンドから送り続けるなかで。
最後の最後まで闘志を失わず、執念で奪い取ったFK。キッカーは國吉。
時間的にももう後がない、ラストチャンス。
誰が、何を、どうしたか―――両の目で確かに見ていたはずでしたが、ハッキリとは捉えられませんでした。
事実としてあったのは・・・そう、カターレのゴールが認められたこと、ただそれだけ。
興奮のボルテージが限界を振り切り、半狂乱となるカターレサポーター!
「まだだ!まだ終わってないぞ!」
戒めてはみたけれど、そんなことで収まる興奮ではなく。
そして、タイムアップ。
やってくれた。
ついに、やってくれた。
諦めることはしてこなかった。けれど、それでも。
「理屈」ではあり得ても、「常識」ではあり得ない―――そんな大逆転が、達成された瞬間でした。
かつて・・・2012年から2014年までの3シーズンにわたって、逆転勝ちそのものが1回もないシーズンが続いたこともありました。
昨年のホーム山口戦で喫した2点差をひっくり返されて5点奪われた最悪のものをはじめ、勝ち試合を落とす逆転負けは幾度もありましたが。
その意味で。
どう考えても負け試合となっていたであろう0-3の状況から、後半だけで4得点を挙げてひっくり返すとは・・・。
YS横浜側にとってみれば悪夢としか言いようがない敗戦でしょうが・・・気持ちは、わからなくはありません。
なかなかリードした状況というものに慣れていないなか、勝ちにつなげるためにどう試合運びをするのか?そこに、経験不足がゆえの隙が出来てしまったところがあるのではないかと。
かつて、ぶっちぎり最下位でJ2から降格した経験があるカターレだからこそ、わかります。同じようなことで、幾度苦杯をなめたことか。
もちろん、気をつけねばならないとわかりきっていたのにあっさりと失点してしまった点をはじめ、手放しで喜ぶわけにもいかないでしょう。反省すべき点は、速やかに正さねばなりません。
それでも。
絶体絶命としか言いようのないピンチを乗り越えて、勝利したこの経験。
カターレは、まだ終わってなどいない―――その覚悟を示す勝ち点3であったかと思います。
まだ、成し遂げたわけではありません。道半ばです。
けれども。
諦めることなく戦い続ける執念というものを、しっかりと最上の結果に結び付けてみせたこの経験。
これを勇気と力に変えて、次節以降も勝ち続けねばなりません。
・・・まったく、こういうことが起こるから、サポーターというものはやめられない!!