行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

また「ここぞ」で勝てず。完敗で遠のく優勝  ガンバ大阪U23戦

2016-10-03 23:58:39 | カターレ富山
0-3で敗戦。
勝利すれば勝ち点3という条件は、リーグ戦30試合どれも同じ。しかし、時と場合によって意味合いが変化します。優勝を目指す、追う立場のクラブであるなら言うに及ばず。
また、「ここで勝てば大きい、ただの1勝以上の価値がある!」という試合で勝てませんでした。
しかも、試合前に懸念していたことの全部入りというか・・・なにか、「こうなってはならない」というものをことごとく組み込んでしまったというか。
試合開始直後に先制されるなんてことは避けたかったのに。
PKであったとはいえ、決めさせたくなかった相手エース・堂安に決められたとか。その堂安、追加点こそならずも、ポスト直撃の惜しいシュートであるとか、鋭いパスであるとかで存分に存在感を見せつけ。
前半アディショナルタイムという大事な時間帯にしのぎきれずに追加点を奪われるとか。しかも、前節も決めてノっているところの小川に。
一矢報いることもできずに、連続無得点。最後は試合終了間際にダメ押し点を加えられてとどめを刺される、と。
4試合負けなしというのが好調維持のようにも報じられたりもしましたが、実際のところは余裕などなかったカターレ。結果として負けていなかっただけ、というか。
一方、上位連破で自信を深めたガンバ大阪U23のほうは、その手ごたえを胸に今節に臨み、引き続いての好調さを発揮、見事に完勝と。

なんというか。
カターレの「底の浅さ」というものが曝け出された試合、と言ってしまっても、過言ではないかもしれません。
好調さを見せる相手のホーム戦、30度を超える季節外れの暑さなど、不利な条件はあったやもしれませんが、それでも。
それでも、なんとかしなければならない試合であったはずなのに。
前節、上位チーム直接対決で勝って勢いを維持したかったもののスコアレスドローだった大分は、同じく上位対決となった今節の鹿児島戦ではしっかりと勝ちきり。引き分けに終わった首位・栃木との差をさらに縮めました。
ライバルがそうやって「ここで勝てば大きい、ただの1勝以上の価値がある!」という試合を制して優勝という目標に近づいている一方で。

ここぞ!という試合であったにもかかわらず、意地を見せることもできずに無得点で完敗。
全てが万事、ということでもないでしょうが・・・この試合が「たまたま“カターレの日ではない試合だった”から」という評価はできかねます。むしろ、どちらかといえば“メッキが剥がれた”という表現のほうが妥当かと。
今シーズンここまで見ていても、自分たちでいたずらに勝利を困難にしてしまっている試合が幾度もありました。
自縄自縛サッカーなんて表現もしましたが・・・何も考えずに無心でシュートを撃つべき場面で、自分ではない「誰か」にパスを選択、結果阻止されてゴールならず、といった場面であるとか。
今節にしても・・・気をつけねばならない相手であることは、わかりきっていたはず。
そこで存分に力を発揮し、勝利を奪い取ることこそが次につながるということは自明の理であったはず。
普段からのここぞ!という場面で決めきれない積み重ねが、勝てば大きい試合で勝てなかった今節の結果にもつながった、という見方は・・・遺憾ながら、無関係ではありますまい。

よく、監督が試合後のインタビューで「目先の勝敗に一喜一憂することなく最終目標を見据えて努力していく」という旨のコメントを出していますが。
個人的には、それはどうか?と思うふしもあります。
最終目標を見据えた努力そのものをどうこう言いませんし、それは必要なことでしょう。
ただ、それはあくまで、その目標に対してずっと比例的に上昇線を描いていることが前提のようにも思えるので。
当然ながら、実際のところは好不調もあります。今回、負傷の永井に代わって飯田がシーズン初出場となったように、予期せぬアクシデントもありましょう。
そんななかで、どう目標成就に向けて進んでいくのか。
各クラブ、全30試合という条件は同じ。しかし、そのなかでライバルに差をつけねば優勝はできないのであって。
そこで、今節のような「ここで勝てば大きい、ただの1勝以上の価値がある!」という試合を制することによってブーストをかける、さらに加速していくという必要があることは自明であったろうに・・・。
前節だったか、監督のコメントで、ウサギとカメの寓話で言うところのウサギになって油断してはならない、カメのような足取りでも一歩一歩着実に進んでいかねば、というものがありましたが。
カメにだって、出来ることはあるはずです。ウサギが通れない水中を泳いでショートカットするだとか。
1戦1戦の積み重ねが大事という部分には同意しますが、その1戦1戦は同じではない。そのことに、ちゃんと向き合わねばならないのではないかと。

無敗対決で敗れた秋田戦、前節の上位対決で勝てなかった大分戦、そして、上位連破のガンバを討ち取らねばならなかった今節。いずれも、勝てば大きい試合を落としてしまった。
優勝が遠のいたばかりか、秋田に勝ち点で追いつかれてしまう始末。場合によっては、更なる順位下降も。
次週は試合が無く、ファン感謝祭を挟みます。
そのファン感謝祭では、ファン・サポーターから直接意見を聞く機会もありましょう。期待、不安、その他諸々、忌憚のない声が聞かれるかと。
そこで、なにができるのか。
去年の今頃は、昇格の可能性が完全消滅していました。
それとは違う、まだあきらめる段階になく、優勝を目指していかねばならない―――そのための覚悟が問われる状況。
「反省を胸に切り替えて次節に臨む」とは、敗戦後のお決まりのコメントではありますが。
それを、口先でなく実践しなければ。勝利に変えなければなりません。
決して折れることのない、不撓不屈の精神。
それを、見せねばならないのは今です。
コメント
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