2-0で勝利!
いよいよ始まった2017シーズン。今年こそは悲願成就を成し遂げるべく挑んだ大事な緒戦で、見事に勝利しました。
開幕数日前になって雪に見舞われて思うように練習できなかったりとか、U23クラブが相手で対策が立てづらかったりとか。書類不備で主力と目されていたパブロが出場できなかったりとか、当日は当日で良好とはいえないピッチコンディションへの対応を迫られたりとか。
試合内容についてもまだ発展途上の感が強く、物足りなさも否めませんが。
それでも、勝った。勝ち切ってみせた。
ただでさえシーズン最初の試合である上に、いろいろな意味で難しい対応を迫られた試合ではありましたが。ともすれば集中力が切れて空回り、という状況にもなりかねなかったところ、そうはなりませんでした。
そのあたり、勝利への意志がしっかりと持続、結果として無失点勝利につながったという事実は、しっかりとポジティブに受け止めるべき点であるかと。
同日にトップチームの試合があった去年の同カードとは比較しにくいところもありますが、それでも。開幕戦であることを差し引いても、それでも。富山でいうところの桃山を思い出させるこぢんまりとしたスタジアムであった夢の島競技場ですが、おそらく普段通りでない雰囲気の中の試合であったかと。たぶん、普段は2475人も来場しないのではないかと思います。
それもひとえに、飛び級参戦の久保 建英選手が初のスタメン出場を果たす、ということでメディアの注目度がぐっと高まった、ということにあって。入場後の整列、集合写真や富山側ゴール裏に陣取るカメラマンの数など、明らかにJ3リーグのそれじゃない。
彼以外にも2種登録で公式戦初出場という選手も複数いたりして、平均年齢が18歳という若さであったFC東京U23。そのなかで平均を上げるオーバーエイジ枠に入っていたのがオーストラリア代表経験者・ネイサン バーンズとか。いやいや、アンタ、普通にJ1で出場しなきゃならない選手でしょうが!とか。
そんな、J最年少ゴールなんてものを期待しているようなメディア視線がみつめる試合ではありましたが。
「残念ながら、みなさんの思い通りにはならん」
駆けつけた我々カターレサポーターの想い。選手たちに至っては言わずもがなであったところかと。
先週の金沢とのTMで前線の起点となって活躍していたパブロがいなくて驚いていたら、それが書類不備という予想外の事態で2度びっくり。これがもし“カターレ富山初のブラジル人選手”ではなかったとしたら起こらなかったことなのか?とか考えてしまうと、なんともフクザツな気分になってしまいます。
パブロのカターレデビューはお預けとなったものの、新加入選手としては山形、佐々木 一輝、佐々木 陽次が開幕スタメンに名を連ねることに。
なかでも気合の入っていたのが、FC東京U18出身の陽次。「自分がゲームの流れをつくることを考えていて、最初はドリブルからシュートまで持っていこうと決めていた。立ち上がりにシュート1本打つことで、自分自身の流れもできるし、チームに勢いもでると考えていた。」とのコメントにあるように、流れを意識しながら自分たちのリズムにもっていこうというプレーぶりが見られました。
あたりまえと言えば当たり前なのかもしれませんが、浮氣監督の下で取り組んでいるサッカーは去年とは違った印象を受けるもので。
去年は、ともすれば約束事にとらわれ過ぎて推進力が足りない部分がすくなからずあったりしましたが。それと比べても、明らかに今のほうが前への意識がしっかりと感じられる。パスひとつとってみても、去年のそれとはタイミングが違う、リズムが違うように見受けられました。
ただ、それが最大限に有効に活きているかといえば・・・確固たるスタイルの確立というには、いかんせん物足りない印象はありました。
当然のことながら、若く線の細い選手が多いFC東京U23の選手たち。競り合いになっても後れを取ることは少ない・・・というより、後れを取っていてはいけない状況ではあったのですが。
それでも、いかに若く経験に乏しいと言えども、そんじょそこいらのレベルでJ1クラブに所属できるわけがない。エリートの集まりと言ってしまってさえ良いかと。U23だからとなめてかかるわけにはいかないことは明らかで、もし半端なプレーをしようものなら、もともとの能力の高さでもって手ひどい仕打ちを受けてしまうことは覚悟せねばならなかったところ。
いかにして自分たち有利の展開に持ち込んでいくか―――それを探りながらの展開が続きました。
そんななか、先制ゴールがうまれることに。
39分、相手ファウルで得た良い位置直接FKのチャンス。キッカーは西室。ゴールを直接狙わずにファー方向へ蹴り出されたボールにドンピシャのタイミングで走りこんだ代がヘッド!見事に決まり、2017シーズンファーストゴールが生まれたのでした。
つい先日、3月3日付で入籍したとの報告があったばかり。その喜びに自ら花を添える見事なゴール。昨年の同カードで移籍後初ゴールで勝利に貢献し、今回もまた価値ある先制弾。“持ってる男”ぶりを遺憾なく発揮してみせたのでした。
1-0で前半終了、ハーフタイムを挟んで試合は後半へ。
経験の差もある、体格的な差もある。直接やり合ってもそうそう後れを取りはしなかったものの、それでも。
いかに経験の少ない若手とて、いい加減なプレーぶりでは逆にやられてしまうことは必至。もちろんそうさせないためにも、我慢強く、それでいてチャンスを求め続ける姿勢が問われました。
1点差では、安心できるものではなく。苦しい時間帯に入っていくことになるけれど、だからこその対応が求められたなか。
あるいは息切れか?という隙、停滞も無きにしも非ずであった昨年より、集中力がしっかりと機能しているな、というところが見て取れました
とはいうものの、1点差では気を抜くわけにもいかず。追加点を狙いつつ失点を防がねばならない、その当たり前をいかにやり切るかが問われることに。
そうそう崩れたりせずに、しっかり対応できていたけれど。だからこその次の1点。試合全体からしても重要な時間帯に、その次の1点が。
70分、山形のクロスに頭で合わせた衛藤が決めて追加点!俄然優位に立つことに!
「ノリ(山形)にバックパスが入った瞬間にファーサイドが空いていたので膨らんで良いボールが来ればいいかなと思っていた。ぴったり良いボールをノリが送ってくれたのであとは決めるだけだった。自分の動きをしっかり見ていてくれたノリに感謝したい。」
隙を見逃さずに走りこんだ衛藤、そこに絶妙なボールを供給した山形。かつての東福岡高の同級生が再びチームメイトとして相まみえることとなった今シーズンですが、ベテランふたりによる息の合ったプレーによって貴重な追加点がもたらされたのでした。
平均年齢18歳のFC東京U23に対して33歳のふたりが決めて、ベテランが積み重ねてきた経験が伊達ではないことを証明してみせた―――そう考えると、なんとも感慨深いものがあります。
リードを広げても、良い意味で何も変わらず。驕ることなく、侮ることなく。気を抜くことなくプレーを続けるカターレに、さしものFC東京U23も攻めあぐね。
他会場ではカズが前人未到の50歳で得点という記録を打ち立てたものの、15歳久保の最年少記録がかかった“その瞬間”は、訪れず。
そのままタイムアップ。反撃を許すことなく2-0で零封勝ちを収めたのでした。
試合後、選手たちが口々に反省を述べたように、満足のいく内容であったとは言い切れなかった試合。相手の経験不足に助けられた部分も少なくはありません。
それでも、勝った。
流れの中から相手を崩しきって、というものでこそなかったけれど。それでも、然るべきタイミングでしっかりと得点し、それを勝利に結びつけてみせた。
結果、勝ち点3を得ることに、白星スタートに繋げた意義というものは、やはり大きいです。
成熟には、まだ遠いかもしれません。しかし、新チームとして戦っていくための方向性、その萌芽というものは見せた試合であったかと。
この勝利を次なる勝利へ。さしあたってはホーム開幕戦勝利へとつなげていくために。
課題と手ごたえをしっかりと吟味し、邁進していかねば。
いよいよ始まった2017シーズン。今年こそは悲願成就を成し遂げるべく挑んだ大事な緒戦で、見事に勝利しました。
開幕数日前になって雪に見舞われて思うように練習できなかったりとか、U23クラブが相手で対策が立てづらかったりとか。書類不備で主力と目されていたパブロが出場できなかったりとか、当日は当日で良好とはいえないピッチコンディションへの対応を迫られたりとか。
試合内容についてもまだ発展途上の感が強く、物足りなさも否めませんが。
それでも、勝った。勝ち切ってみせた。
ただでさえシーズン最初の試合である上に、いろいろな意味で難しい対応を迫られた試合ではありましたが。ともすれば集中力が切れて空回り、という状況にもなりかねなかったところ、そうはなりませんでした。
そのあたり、勝利への意志がしっかりと持続、結果として無失点勝利につながったという事実は、しっかりとポジティブに受け止めるべき点であるかと。
同日にトップチームの試合があった去年の同カードとは比較しにくいところもありますが、それでも。開幕戦であることを差し引いても、それでも。富山でいうところの桃山を思い出させるこぢんまりとしたスタジアムであった夢の島競技場ですが、おそらく普段通りでない雰囲気の中の試合であったかと。たぶん、普段は2475人も来場しないのではないかと思います。
それもひとえに、飛び級参戦の久保 建英選手が初のスタメン出場を果たす、ということでメディアの注目度がぐっと高まった、ということにあって。入場後の整列、集合写真や富山側ゴール裏に陣取るカメラマンの数など、明らかにJ3リーグのそれじゃない。
彼以外にも2種登録で公式戦初出場という選手も複数いたりして、平均年齢が18歳という若さであったFC東京U23。そのなかで平均を上げるオーバーエイジ枠に入っていたのがオーストラリア代表経験者・ネイサン バーンズとか。いやいや、アンタ、普通にJ1で出場しなきゃならない選手でしょうが!とか。
そんな、J最年少ゴールなんてものを期待しているようなメディア視線がみつめる試合ではありましたが。
「残念ながら、みなさんの思い通りにはならん」
駆けつけた我々カターレサポーターの想い。選手たちに至っては言わずもがなであったところかと。
先週の金沢とのTMで前線の起点となって活躍していたパブロがいなくて驚いていたら、それが書類不備という予想外の事態で2度びっくり。これがもし“カターレ富山初のブラジル人選手”ではなかったとしたら起こらなかったことなのか?とか考えてしまうと、なんともフクザツな気分になってしまいます。
パブロのカターレデビューはお預けとなったものの、新加入選手としては山形、佐々木 一輝、佐々木 陽次が開幕スタメンに名を連ねることに。
なかでも気合の入っていたのが、FC東京U18出身の陽次。「自分がゲームの流れをつくることを考えていて、最初はドリブルからシュートまで持っていこうと決めていた。立ち上がりにシュート1本打つことで、自分自身の流れもできるし、チームに勢いもでると考えていた。」とのコメントにあるように、流れを意識しながら自分たちのリズムにもっていこうというプレーぶりが見られました。
あたりまえと言えば当たり前なのかもしれませんが、浮氣監督の下で取り組んでいるサッカーは去年とは違った印象を受けるもので。
去年は、ともすれば約束事にとらわれ過ぎて推進力が足りない部分がすくなからずあったりしましたが。それと比べても、明らかに今のほうが前への意識がしっかりと感じられる。パスひとつとってみても、去年のそれとはタイミングが違う、リズムが違うように見受けられました。
ただ、それが最大限に有効に活きているかといえば・・・確固たるスタイルの確立というには、いかんせん物足りない印象はありました。
当然のことながら、若く線の細い選手が多いFC東京U23の選手たち。競り合いになっても後れを取ることは少ない・・・というより、後れを取っていてはいけない状況ではあったのですが。
それでも、いかに若く経験に乏しいと言えども、そんじょそこいらのレベルでJ1クラブに所属できるわけがない。エリートの集まりと言ってしまってさえ良いかと。U23だからとなめてかかるわけにはいかないことは明らかで、もし半端なプレーをしようものなら、もともとの能力の高さでもって手ひどい仕打ちを受けてしまうことは覚悟せねばならなかったところ。
いかにして自分たち有利の展開に持ち込んでいくか―――それを探りながらの展開が続きました。
そんななか、先制ゴールがうまれることに。
39分、相手ファウルで得た良い位置直接FKのチャンス。キッカーは西室。ゴールを直接狙わずにファー方向へ蹴り出されたボールにドンピシャのタイミングで走りこんだ代がヘッド!見事に決まり、2017シーズンファーストゴールが生まれたのでした。
つい先日、3月3日付で入籍したとの報告があったばかり。その喜びに自ら花を添える見事なゴール。昨年の同カードで移籍後初ゴールで勝利に貢献し、今回もまた価値ある先制弾。“持ってる男”ぶりを遺憾なく発揮してみせたのでした。
1-0で前半終了、ハーフタイムを挟んで試合は後半へ。
経験の差もある、体格的な差もある。直接やり合ってもそうそう後れを取りはしなかったものの、それでも。
いかに経験の少ない若手とて、いい加減なプレーぶりでは逆にやられてしまうことは必至。もちろんそうさせないためにも、我慢強く、それでいてチャンスを求め続ける姿勢が問われました。
1点差では、安心できるものではなく。苦しい時間帯に入っていくことになるけれど、だからこその対応が求められたなか。
あるいは息切れか?という隙、停滞も無きにしも非ずであった昨年より、集中力がしっかりと機能しているな、というところが見て取れました
とはいうものの、1点差では気を抜くわけにもいかず。追加点を狙いつつ失点を防がねばならない、その当たり前をいかにやり切るかが問われることに。
そうそう崩れたりせずに、しっかり対応できていたけれど。だからこその次の1点。試合全体からしても重要な時間帯に、その次の1点が。
70分、山形のクロスに頭で合わせた衛藤が決めて追加点!俄然優位に立つことに!
「ノリ(山形)にバックパスが入った瞬間にファーサイドが空いていたので膨らんで良いボールが来ればいいかなと思っていた。ぴったり良いボールをノリが送ってくれたのであとは決めるだけだった。自分の動きをしっかり見ていてくれたノリに感謝したい。」
隙を見逃さずに走りこんだ衛藤、そこに絶妙なボールを供給した山形。かつての東福岡高の同級生が再びチームメイトとして相まみえることとなった今シーズンですが、ベテランふたりによる息の合ったプレーによって貴重な追加点がもたらされたのでした。
平均年齢18歳のFC東京U23に対して33歳のふたりが決めて、ベテランが積み重ねてきた経験が伊達ではないことを証明してみせた―――そう考えると、なんとも感慨深いものがあります。
リードを広げても、良い意味で何も変わらず。驕ることなく、侮ることなく。気を抜くことなくプレーを続けるカターレに、さしものFC東京U23も攻めあぐね。
他会場ではカズが前人未到の50歳で得点という記録を打ち立てたものの、15歳久保の最年少記録がかかった“その瞬間”は、訪れず。
そのままタイムアップ。反撃を許すことなく2-0で零封勝ちを収めたのでした。
試合後、選手たちが口々に反省を述べたように、満足のいく内容であったとは言い切れなかった試合。相手の経験不足に助けられた部分も少なくはありません。
それでも、勝った。
流れの中から相手を崩しきって、というものでこそなかったけれど。それでも、然るべきタイミングでしっかりと得点し、それを勝利に結びつけてみせた。
結果、勝ち点3を得ることに、白星スタートに繋げた意義というものは、やはり大きいです。
成熟には、まだ遠いかもしれません。しかし、新チームとして戦っていくための方向性、その萌芽というものは見せた試合であったかと。
この勝利を次なる勝利へ。さしあたってはホーム開幕戦勝利へとつなげていくために。
課題と手ごたえをしっかりと吟味し、邁進していかねば。