行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第13節 Y.S.C.C.横浜戦

2018-06-08 20:55:47 | カターレ富山
天皇杯2回戦の惜敗より中2日。あらためてリーグ戦に集中することとなった第13節に、ホームでY.S.C.C.横浜を迎え撃ちます。
連続出場選手のコンディション管理をはじめ、充分とは言えない準備期間ではありましたが、それでも。
やるべきことは、なにも変わりません。
安達監督の就任以来続いていた公式戦連勝は4でストップしてしまったものの。リーグ戦の連勝が途絶えたわけではありません。そして、ホームゲームの連勝も。
ならばこそ。今節のYS横浜戦も勝って、その連勝が止まるどころか加速さえするような、そんな勝利をおさめねば。

現在8位、4試合ぶりの勝利を目指して乗り込んでくるYS横浜。カターレと同じく水曜日に天皇杯2回戦を戦い、中2日の日程で今節を迎えることとなります。
開幕から好調ぶりを見せて一時は2位にまでつける躍進ぶり。最近は勝ち切れない試合が続いているものの、前節は負けなしの続いていた群馬を相手にスコアレスドロー。相手を上回るシュートを放ったものの決めきれず、といった一方で、無失点に抑えたことは手ごたえをかんじていたはず。
そして天皇杯2回戦では浦和レッズと対戦。オウンゴールやハンド判定からのPKで失点するというやりきれない展開のなかでも敢然と立ち向かっていったとのこと。敗れたとはいえ、悲観するような試合ではなく、むしろ収穫のほうが大きいような対戦であったのだとか。
かつては、J3の最下位が定位置であったYS横浜。しかし、継続は力なり、ということなのでしょう。樋口監督のもと、徐々に力をつけてきたクラブが、今シーズンいよいよ本格的に飛躍しそうな気配を漂わせています。
単純に数字だけ見たところで、19得点14失点は、1試合分少ないとはいいながら、16得点22失点のカターレより優秀な成績なのだから。
細かくつなぐパスサッカーを標榜する一方で、決めるときに決めきる力も備わっている模様。このところ改善してきているとはいえ、カターレの弱点であるところの守備でミスからやられてしまう、ということを続けてしまったならば・・・一気にやられてしまって取り返しがつかない、ということにもなりかねません。
昨年9月の前回対戦は、敗戦に等しいドローでした。
相手のエースであるところの辻 正男にガッツリとやられてしまい、本当に、よくドローで済んだな?というくらいの精神的ダメージを負ってしまうような試合でした。
その辻は怪我による長期離脱中とのことですが、逆に言えば、エースがいなくても上位をうかがえるだけの力をつけているということ。
必要以上に恐れて自らペースを崩す、などは愚の骨頂でしょうが、それでも、楽観できる要素は無く。
鳥取戦、北九州戦の連勝は、相手が落ち目であったから、という面もあることは事実。そのうえで、苦戦を強いられながらもなんとか勝った、という。
ともに中2日というスケジュールですが、勝てなかったとはいえ、内容は悪くなかったという手ごたえをもって乗り込んでくるYS横浜。
3連勝がかかった試合は、前2試合と同じでは力不足。上回る強さを発揮して撃破しないことには、成し遂げられないミッションと言えるのではないでしょうか。

期待したいのは、今瀬。連続の試合出場は大変かもしれませんが、それでも、勝利のために全力をもってプレーしてほしいです。
鳥取戦、北九州戦では、いずれも致命的な失点ピンチを救う好プレー。そして東京ヴェルディ戦では、試合を振り出しに戻す同点ゴールを決める活躍を見せました。
それらのファインプレーを支える力の源は、なにか?
正直言って、個人的には以前の今瀬は低評価でした。守備陣をまとめる3バックの要であるところのCBを任されながら、そのプレーぶりにガッカリさせられていたから。
判断が遅れたことで失点につながるミスをしでかしたりとか。ときに消極的とすら感じられた、迷いが見て取れるようなプレーだとか。
キャプテンではあるけれど・・・いや、キャプテンだからこそ外さなければならないのでは?と、そう思っていましたが、そんな中で監督交代。
CBをルーカスに任せて自らはSBに回った今瀬ですが、その転換が奏功したということでしょうか。
先に挙げたファインプレーもそうですが、以前と比べても、明らかに改善している。前のように迷い迷いやっているようなところは、影を潜めつつあります。
そこにきて、パスサッカーに自信を持つというYS横浜との対戦となる今節。
もちろん、簡単な試合とはならないでしょう。
けれど、だからこそ。
だからこその、リーグ戦2試合連続零封勝利に、しっかりと挑んでいかねばならないところです。
やれば、できる。その手ごたえ。
それを、たしかなものとしていってほしいです。そのあかつきには、守備の安定感からピンチそのものをなくしていけるような。そういった活躍を、ぜひ。

これまでの対戦成績は5勝2分けと、いまだ敗戦のないYS横浜戦ではありますが。
それでも、正直言って「本当に負けていなかったっけ?」というくらいの気持ちです。とても、侮っていい相手などではない。
けれど、難しい相手ならば、なおのこと。
その難敵を退けてこそ、連勝が、監督交代からの上昇ムードがまやかしでないということが、明らかになるのではないでしょうか。
だったら、勝って証明してみせるしかない。
ホームとアウェイの差はあるかもしれませんが、お互いにとって天皇杯からの中2日という条件は同じ。多かれ少なかれ、その影響というものは出ることでしょう。
だからこそ、勝たねば。
一筋縄ではいかないそんな試合で、しっかりと勝つ。勝って、カターレの復調が本物であると、見せつけねば。
そう、土日に分かれて開催されるこの第13節にあって、富山―YS横浜戦が、単独で一番最初の試合。
天皇杯のJ3勢全滅によって、各クラブともリーグ戦に集中することとなりましたが、そのなかで、今節いちばん最初の試合で、しっかりと富山の復調ぶりを、ライバルたちに見せつけるような、そんな勝利を挙げなければ。
できないことなんて、ない。
東京ヴェルディ戦こそ惜敗となってしまったものの、だからこそ。そこから得た糧を、さっそく今節に活かし、勝利に繋げなくては。

やっかいな相手であるからこそ、倒し甲斐があるというもの。
富山戦初勝利をもくろむ相手を返り討ちにして、むしろ「今回もまたダメだった」というダメージを与えるくらいの勝利を!
上昇傾向は、まぐれじゃない。
それを強く信じ、現実のものとしていかねば。
疲労に負けている場合じゃない。3連戦の3戦目ですが、だったらなおのこと、力を尽くさねば。
ここで限界突破の力を出し切っても、次節は試合なしでお休み。
だったら、躊躇して勝てない、なんてことはありえない。是非に、キツいなかでも120%の力でもって、難敵撃破を成し遂げねば。

ホームで勝つよろこびを、何度でも!
今節も、勝つ!勝って連勝を継続する!!

勝たれ!!!富山!!!!!

無念のアディショナルタイム被弾で惜敗。天皇杯2回戦で敗退 東京ヴェルディ戦

2018-06-08 04:19:48 | カターレ富山
2-3で敗戦。
上位カテゴリクラブとの対戦、出場メンバーの変更、すぐに来る次の試合への影響考慮など、いろいろな要素を踏まえたなかで、それでもベストを尽くさねばならなかった対戦。
立て続けに2てんを連取されてしまう厳しい展開のなか、それでも落ち込んだり諦めたりすることなく力を発揮。新井の公式戦2試合連続ゴール、CKからの今瀬の前半終了間際ゴールによって、試合を振り出しに戻すことに成功。
ただ、メンバー総とっかえのなかでも後半にフォーメーション変更など、柔軟な対応を見せた東京ヴェルディ。勝ち越し点を挙げられないままに「このまま延長も?」という後半アディショナルタイムに痛恨の決勝点を決められてしまい、万事休す。
またも上位撃破は成し遂げられず、今年度のカターレの天皇杯挑戦は幕を閉じることとなりました。
それでも。
1回戦の出場ではお世辞にもほめられた内容ではなかった柳下でしたが、その反省を踏まえ、この試合では躍動。果敢な上がりから新井のゴールにつなげるお膳立てをしたということ。
谷奥や稲葉についても同様に、しっかりと連動性を持ってプレーできたことが、あるいは一方的な試合にもなりかねなかったところを接戦に持ち込めた要因だった、と。
敗れはしたものの、収穫も得た試合。最後の最後で敗れてしまいましたが、では、どうすれば良かったのか?それを悔しさとともに実感のこもった課題として得られたからには、今後のリーグ戦にしっかりとフィードバックしなければなりません。苦しい状況にあっても耐えられたのはこの試合を経験していたからだ、と言えるような。

他会場でもJ3クラブが格上相手に挑戦しましたが、残念ながら、いずれも無得点で敗戦。全クラブがリーグ戦に集中していくこととなりました。
カターレにとっては「勝って3回戦でガンバ大阪と対戦するぞ!」というモチベーションを込めてのこの2回戦でしたが、それは叶わず。
そのガンバが、関西学院大にジャイアントキリングをされてしまうという大波乱も。
たらればを語っても意味はないですが。もし勝っていたら、「ガンバを倒した関西学院大なら、J2から落ちこぼれてJ3でも最近まで最下位だったとかいう富山程度の雑魚なら楽勝だな!」なんて好奇の目に晒されながらの試合になっていたのか・・・なんて。まぁ、言っても仕方ないことなのですが。
それでもやはり。そういった天皇杯の醍醐味であるところのジャイアントキリングが・・・クラブ設立から10年、カターレにはこの東京ヴェルディ戦を含め、ただの1度として無い、というのは・・・。それこそ言っても仕方ないのですが、どうしても、一抹の寂しさというものはあります。

「良い意味にこの結果を捉えるなら、きょう勝ったりするとクラブ全体が「これでいける」とか、勘違いをしてしまいかねない。我々はまだクラブ力を上げていかないとJ3から抜け出せないと思っている。わたしが就任してから公式戦で4連勝していたが、今回は良い薬をいただいた。わたしだけでなくクラブ全体として「このままではいけない」と感じてもらって今後もさらにチーム力だけではなく、クラブ力も上げて戦っていきたい。」
試合後、そう語った監督のコメントに、少し安心しました。
敗れたとはいえ、良い試合は出来た。良い経験を積めた。
けれども、我々は、まだなにかを成し遂げたわけではない。
天皇杯への挑戦は終わったものの、リーグ戦に関しては、むしろこれからが本番と言えます。
開幕からの大不振、そして監督交代。よくない意味でクラブにとって大きなうねりというものがあったために、ときにあいまいにさえなってしまいがちですが。
冷静になってみれば。
いかに最近まで最下位に落ち込んでいたとはいえ、取り返しのつかないレベルの絶望的状況かといえば、さにあらず。
楽観してもいけないけれど、それでも、まだシーズンは折り返してすらいないのだから。ならば、必要以上に悲観的にとらえるのも違うだろう、と。
監督就任から約1カ月。できること、できないこと、良いところ、悪いところ、いろいろと見えてきたかと思います。
そのなかで、上記のようなコメントが聞かれたということは。
もちろん、このままではいけない。
いけなかったら、どうするか?
天皇杯敗退を受けて、今後はリーグ戦に集中することとなります。そのなかで、やるべきことを監督がしっかりと見据えているとわかるのは、大事なことです。
負けても兜の緒を締めよ。
まずは、中2日で迎えるYS横浜戦に勝利するために。
得られた経験を糧とし、より良い方向へと着実に進んでいかねば。