2-2でドロー。
中2日での試合が続いた3連戦の最後、厳しいスケジュールを制して連勝を成し遂げねばならない試合でした。そんななかで先制、相手が1人少ない状態で追加点を挙げて、ミッションコンプリートに大きく近づいた・・・はずだったのですが。
サッカーには「2-0は危険なスコア」だとか、「決めるべき状況で決められないと、手痛いしっぺ返しを食らうことになる」とか、いろいろな“お約束”めいたジンクスがありますが・・・まさに、それにはまってしまった格好。
今季初のドロー、勝ち点1を得たわけですが・・・どう考えても、獲らねばならなかった勝ち点3から、2ぶんを失ってしまった結果。それは、限りなく負けに近い引き分け。勝ち続けねばならないカターレにあって、痛恨の極み、失態ともいえる苦い引き分けとなってしまったのでした。
天皇杯では悔しい負け方をしてしまった。けれど、それをバネにリーグ戦でかてば、その惜敗も報われる―――そんな思いで臨んだ今節。
開始からわずかに5分、遠藤の今季2得点目で幸先よく先制することに成功。
ここまでスタメン定着とはならず、必ずしも活躍できてはいなかった遠藤でしたが。それだけに、チームが厳しいスケジュールの中、出場するからにはやってやるぞ!という気概が見事に結実したかたちでした。3連勝を目指すクラブに、大きな勇気をもたらしたゴールであったかと。
パスを重視したプレースタイルのYS横浜だけに、接近戦でバチバチと、ということはそれほど多くなく。一瞬の隙に縦に通してくるパスからの速攻をいかに封じ込めていくかが問われる試合に。実際、またしても今瀬のナイスカバーリングが無ければ危なかった、という場面があったりとか。連続出場の影響を加味しながらも、より一層の集中力が求められました。
そんな中、前半終了間際のアディショナルタイム。
この日2度目のイエローカードでYS横浜の土館 賢人が退場。ひとり減ることに。
しかし、「やったぜ!これで優位に試合を進められて、さらに勝利が近づいたな!」などと浮かれることは、出来ませんでした。
昨季のホーム長野戦で、同じようにリードする展開の中で相手が1人すくなくなったことがありましたが。そのときには数的優位を活かせず、あろうことか逆転負けをくらってしまったという。そんな、トラウマめいた失敗体験。
今回にしても、前半であったことで、ハーフタイムに細かい指示を出せるぶん、おなじ状況下でも随分とマシなのでは?という。
あの悪夢を繰り返すわけにはいかない。むしろ、少ない相手に対し、無慈悲なまでにやりこめる必要があったかと。
そんな懸念をよそに。
後半開始から間もない6分、前嶋がカターレ初ゴールを決めて差を広げることに成功。
エド、新井とともに、いまやチームに欠かせない戦力となっている期待の若手。その働きぶりからしても初ゴールは遠くないとは思っていましたが、ファン・サポーターの期待を受けるホーム戦で、見事にやってのけました。
俄然、高まる3連勝への機運。長野戦での失態は繰り返すまい、今度こそ勝利を!と。
52分に遠藤に代わって陽次、57分に前嶋に代わって進藤と、いつもよりも大幅に早い交代を敢行。先の天皇杯からの影響をふまえて、プレー時間をシェアしながらしっかりと勝ち切る、という交代策でした。
その起用に応え、3点目をねらった陽次が抜け出して、千載一遇のチャンス!しかしきまらず、試合を決定づける追加点ならず。
しかし。
サッカーには「2-0は危険なスコア」だとか、「決めるべき状況で決められないと、手痛いしっぺ返しを食らうことになる」とか、いろいろな“お約束”めいたジンクスがありますが。
その、決定的状況で決められなかった報いというものは、すぐに、本当にすぐに下されることとなりました。
67分、注意していたはずのカウンターからの速攻というかたちで、失点してしまうことに。
本当に、チャンスが潰えた次のプレーで、即。
どうにもこうにも1点以上のダメージのある失点。それも、ひとり少ない相手に。
優位にあるはずにもかかわらす、「まさか?」という懸念が首をもたげてきたなかで。
73分、稲葉を入れて流れを変えるはずが、直後の74分。
スローインの流れからまたしても速攻をきめられるかたちで、同点に。
そのころには、数的優位という条件も、事実上有って無いようなものでした。
昨季長野戦のような最悪の事態にこそならなかったものの・・・勝ち切ることのできないままに、今季初のドロー。
連勝が・・・可能性濃厚の状態にあったにもかかわらず、みすみす逃す結果となってしまったのでした。
勝ち点2を失うかたちの、敗戦に等しいドロー。
2-0は危険なスコア、ということは、つい先日の天皇杯で自分たちが証明したはず。さらに、そこで勝ち越しゴールを決められなかったが故に敗れてしまった、という苦い経験もしてきたはず。
にもかかわらず。数的優位というさらに悔しい条件付きで、反省を活かせませんでした。
安達監督となってから3試合目のリーグ戦でしたが、上昇傾向に水を差しかねない、実質的敗戦。
「こういう試合もある」と割り切るには、どうにも・・・。
本来であれば、開幕から3試合目あたりで経験する通過儀礼的なものであったかもしれません。苦い経験を糧にチームを修正していく、というような。
ですが。
正直言って、状況が違います。
「たまにはこんなこともあるさ。それとも、まさか全部の試合に勝つとか、そういう現実離れしたことを考えていたのかい?w」
そんなことを言われたとして。
それには、こう応えます。
「その通りだが、なにか?」と。
現実離れ、と言いましたか?ならば、現実とは?
現時点で、8敗も喫している。それが、現実。
そんな状況で浮上していこうとするなら、ましてや優勝を狙っていこうとするならば。
現実離れしていようがなんだろうが、勝っていくこと以外に、方法がない。
だったら。
勝ち試合をみすみす落としてしまった、という今節。猛省しなければならないことは、火を見るよりも明らかと言えましょう。
キツいスケジュールの3連戦が終わったかと思えば、次週は休みで2週ぶん空くことに。
ここで、なにができるのか。
なにをしなければならないのか。
チーム一丸となって、問題点の修正に取り組まねばなりません。
時間は、待ってくれない。そのなかでの1週休みは、最大限活用しないでどうするか。
悔しい思いを抱いたままに過ごすこととなる2週間かもしれません。
だったらなおのこと。
引き分けなんていらない。敗戦などもってのほか。
勝つこと、勝ち切ることの重要性を、いかに次節以降に体現していくか。
勝ち点2を失ってしまった、今節。
しかし、逆に言えば、たとえ1であれ積み重ねられたということ。
その1ぶんを、生かすも殺すも今後の取り組み次第。
言うまでもなく。次なる勝利に、その先の連勝に連なるものでなければなりません。
中2日での試合が続いた3連戦の最後、厳しいスケジュールを制して連勝を成し遂げねばならない試合でした。そんななかで先制、相手が1人少ない状態で追加点を挙げて、ミッションコンプリートに大きく近づいた・・・はずだったのですが。
サッカーには「2-0は危険なスコア」だとか、「決めるべき状況で決められないと、手痛いしっぺ返しを食らうことになる」とか、いろいろな“お約束”めいたジンクスがありますが・・・まさに、それにはまってしまった格好。
今季初のドロー、勝ち点1を得たわけですが・・・どう考えても、獲らねばならなかった勝ち点3から、2ぶんを失ってしまった結果。それは、限りなく負けに近い引き分け。勝ち続けねばならないカターレにあって、痛恨の極み、失態ともいえる苦い引き分けとなってしまったのでした。
天皇杯では悔しい負け方をしてしまった。けれど、それをバネにリーグ戦でかてば、その惜敗も報われる―――そんな思いで臨んだ今節。
開始からわずかに5分、遠藤の今季2得点目で幸先よく先制することに成功。
ここまでスタメン定着とはならず、必ずしも活躍できてはいなかった遠藤でしたが。それだけに、チームが厳しいスケジュールの中、出場するからにはやってやるぞ!という気概が見事に結実したかたちでした。3連勝を目指すクラブに、大きな勇気をもたらしたゴールであったかと。
パスを重視したプレースタイルのYS横浜だけに、接近戦でバチバチと、ということはそれほど多くなく。一瞬の隙に縦に通してくるパスからの速攻をいかに封じ込めていくかが問われる試合に。実際、またしても今瀬のナイスカバーリングが無ければ危なかった、という場面があったりとか。連続出場の影響を加味しながらも、より一層の集中力が求められました。
そんな中、前半終了間際のアディショナルタイム。
この日2度目のイエローカードでYS横浜の土館 賢人が退場。ひとり減ることに。
しかし、「やったぜ!これで優位に試合を進められて、さらに勝利が近づいたな!」などと浮かれることは、出来ませんでした。
昨季のホーム長野戦で、同じようにリードする展開の中で相手が1人すくなくなったことがありましたが。そのときには数的優位を活かせず、あろうことか逆転負けをくらってしまったという。そんな、トラウマめいた失敗体験。
今回にしても、前半であったことで、ハーフタイムに細かい指示を出せるぶん、おなじ状況下でも随分とマシなのでは?という。
あの悪夢を繰り返すわけにはいかない。むしろ、少ない相手に対し、無慈悲なまでにやりこめる必要があったかと。
そんな懸念をよそに。
後半開始から間もない6分、前嶋がカターレ初ゴールを決めて差を広げることに成功。
エド、新井とともに、いまやチームに欠かせない戦力となっている期待の若手。その働きぶりからしても初ゴールは遠くないとは思っていましたが、ファン・サポーターの期待を受けるホーム戦で、見事にやってのけました。
俄然、高まる3連勝への機運。長野戦での失態は繰り返すまい、今度こそ勝利を!と。
52分に遠藤に代わって陽次、57分に前嶋に代わって進藤と、いつもよりも大幅に早い交代を敢行。先の天皇杯からの影響をふまえて、プレー時間をシェアしながらしっかりと勝ち切る、という交代策でした。
その起用に応え、3点目をねらった陽次が抜け出して、千載一遇のチャンス!しかしきまらず、試合を決定づける追加点ならず。
しかし。
サッカーには「2-0は危険なスコア」だとか、「決めるべき状況で決められないと、手痛いしっぺ返しを食らうことになる」とか、いろいろな“お約束”めいたジンクスがありますが。
その、決定的状況で決められなかった報いというものは、すぐに、本当にすぐに下されることとなりました。
67分、注意していたはずのカウンターからの速攻というかたちで、失点してしまうことに。
本当に、チャンスが潰えた次のプレーで、即。
どうにもこうにも1点以上のダメージのある失点。それも、ひとり少ない相手に。
優位にあるはずにもかかわらす、「まさか?」という懸念が首をもたげてきたなかで。
73分、稲葉を入れて流れを変えるはずが、直後の74分。
スローインの流れからまたしても速攻をきめられるかたちで、同点に。
そのころには、数的優位という条件も、事実上有って無いようなものでした。
昨季長野戦のような最悪の事態にこそならなかったものの・・・勝ち切ることのできないままに、今季初のドロー。
連勝が・・・可能性濃厚の状態にあったにもかかわらず、みすみす逃す結果となってしまったのでした。
勝ち点2を失うかたちの、敗戦に等しいドロー。
2-0は危険なスコア、ということは、つい先日の天皇杯で自分たちが証明したはず。さらに、そこで勝ち越しゴールを決められなかったが故に敗れてしまった、という苦い経験もしてきたはず。
にもかかわらず。数的優位というさらに悔しい条件付きで、反省を活かせませんでした。
安達監督となってから3試合目のリーグ戦でしたが、上昇傾向に水を差しかねない、実質的敗戦。
「こういう試合もある」と割り切るには、どうにも・・・。
本来であれば、開幕から3試合目あたりで経験する通過儀礼的なものであったかもしれません。苦い経験を糧にチームを修正していく、というような。
ですが。
正直言って、状況が違います。
「たまにはこんなこともあるさ。それとも、まさか全部の試合に勝つとか、そういう現実離れしたことを考えていたのかい?w」
そんなことを言われたとして。
それには、こう応えます。
「その通りだが、なにか?」と。
現実離れ、と言いましたか?ならば、現実とは?
現時点で、8敗も喫している。それが、現実。
そんな状況で浮上していこうとするなら、ましてや優勝を狙っていこうとするならば。
現実離れしていようがなんだろうが、勝っていくこと以外に、方法がない。
だったら。
勝ち試合をみすみす落としてしまった、という今節。猛省しなければならないことは、火を見るよりも明らかと言えましょう。
キツいスケジュールの3連戦が終わったかと思えば、次週は休みで2週ぶん空くことに。
ここで、なにができるのか。
なにをしなければならないのか。
チーム一丸となって、問題点の修正に取り組まねばなりません。
時間は、待ってくれない。そのなかでの1週休みは、最大限活用しないでどうするか。
悔しい思いを抱いたままに過ごすこととなる2週間かもしれません。
だったらなおのこと。
引き分けなんていらない。敗戦などもってのほか。
勝つこと、勝ち切ることの重要性を、いかに次節以降に体現していくか。
勝ち点2を失ってしまった、今節。
しかし、逆に言えば、たとえ1であれ積み重ねられたということ。
その1ぶんを、生かすも殺すも今後の取り組み次第。
言うまでもなく。次なる勝利に、その先の連勝に連なるものでなければなりません。