行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

終戦。無念の敗戦で昇格の夢潰える ロアッソ熊本戦

2020-12-11 00:40:26 | カターレ富山
0-1で敗戦。
なんというか・・・今シーズンのカターレらしい幕切れであったな、というのが率直な感想です。
今シーズン、今節を含めて12敗もの負け試合を重ねてしまいましたが。
そのうち、手も足も出ないレベルで完膚なきまでに叩きのめされただとか、突然の予期せぬアクシデントでどうにもならなかった、というものは、ほとんどなく。
また、これだけ相手が凄いプレーをしたなら負けを認めざるを得ない、というほどの、ある意味納得の負けも、あったかどうか。
つまりは。
ほとんど、同じような負け方。
決めるべきところで決められず、決められてはいけないところで決められて勝てない、と。
今節にしても、まさにそのパターンでした。
如何ともしがたいほどに力の差があった、どうにもならない状況で敗れてしまった、というわけでなく。
少なからずチャンスもあったなかで、それをものにできず。一方で、こらえなければならないところを我慢しきれずに失点、それが敗戦につながってしまったかたち。
終わり悪けりゃすべて駄目、などと切って捨てるような言い方は、したくはありませんが。
それでも、やはり。
極論を言えば、優勝以外はすべて失敗というのがリーグ戦であって。
昇格という大目標を果たせなかったなら、それは3位も18位も変わらない・・・というのは、いささか乱暴な言い方ではありますが。
もちろん、「それでも!」と言い返したい。
今シーズン必死に戦ってきた成果を、無駄であったと切り捨てたくなどない。
けれども。
やれるだけのことを、やったのか?と。
後悔は尽きないにしても、なにかやりようはあったのでは?と。
でなければ、「ここ一番!」という試合で、これまでと同じような負け方であえなく敗れる、そして希望が絶たれる、ということを・・・どうにも、受け入れたくないのが率直な気持ちです。

中3日3連戦の2戦目、それでもターンオーバー要素は最小限とし、現在のベストメンバーと言える編成を目指したスタメン。
言わずもがな、負けたら終わり。
もちろん、他クラブの動向次第という他力本願ではあったものの、それでも。
昇格の望みをつなぐことはもちろんとして。
もしもそれを成し得なかったとしても。
J参入後は昨年の1度きり、JFL時代を含めてすら2度しか達成していない5連勝。
それを、苦手としている熊本を撃破して成し遂げる意味というものは、他所がどうこうではない、自クラブの問題として大きな価値があることは明らかでした。
4連勝は偶然やまぐれではない、実力だと。それを証明する戦いでもありました。
前半、武や椎名が熊本ゴールを脅かし、5連勝への、久方ぶりの熊本戦勝利への期待を抱かせました。
GKのファインセーブに阻まれてはいたものの、それでも試合は終了のホイッスルまでわからないぞと。
どんなかたちでもいい、やり切る姿勢こそが肝要だと。

しかし。
後半に入って状況は一変。
ギアを上げてきた熊本に対し、終始防戦に追われることに。前半のうちに10本のシュートを放っていた攻勢は完全に鳴りを潜めてしまったのでした。
それでも、なんとか活路を見出して反攻に転じねばならなかった・・・のですが。
60分、谷口 海斗に決められてしまい、先制を許してしまうことに。
リーグトップの16ゴールを挙げていたなかで、チームは7戦連続勝ちなしという苦境。それでも!というエースの意地が、17得点目にしてホームの期待に応える先制ゴールとなったかたち。
一方のカターレは、ほぼ同じタイミングで3試合連続ゴールがかかっていた武を交代させることに。
正直言って、最後まで引っ張ってほしかったです。
確かに、うまくいかない雰囲気もあったし、疲労もあったでしょう。けれども、先のセレッソ大阪U23戦のことを思えば、最後の最後まであがいてほしかったと。
ただ・・・ある意味、ジレンマというか。
負けたら終わりのトーナメント戦のように挑まねばならないのは確かであったものの。一方で、3連戦の2戦目、リーグ戦が続くこともまた、確か。
次節の出場を見据えたならば、限界まで引っ張るわけにもいかない。
そういった、矛盾というかパラドックスというか。
大野、大谷といったFW選手を投入して反撃を試みるも、奏功せず。当たっていたGK内山 圭の守る熊本ゴールをこじ開けることは、叶いませんでした。

試合終了、そして、昇格の可能性が消滅。
上位陣が軒並みしっかりと勝ちきったことで、5位から一気に9位にまで順位を落とすことに。
負けるわけにはいかない、勝たねばならない試合を落としたカターレ。
またか、と。
今シーズンここまで12の敗戦のうち、勝てた試合、負けなくていい試合が大半。
今節もまた、例にもれず。
これが実力、などと断じてしまうのは簡単でしょうけれど。
それでも、やりきれない。
こうなってしまう前に、取り返しがつかなくなる前に、なんとかならなかったのか。
後悔先に立たず、とは言いますが、それでも。
無念は、残念な気持ちは、やはり拭えません。
これまでの頑張りを否定することは、したくない。けれども、これが現実。
受け止めるには、つらいですが。

リーグ戦は、まだ終わりません。
残り2試合。
消化試合としてなんとなくこなすだけ、というものにしてはならない。
それを、チーム一丸となって体現できるかどうか。
勝たねばならない試合しかない。どうでもいい試合などない。
願わくば、残り2戦2勝フィニッシュ。
悪い意味でのこれまで通りを繰り返す敗戦など、願い下げです。