前回対戦で惨敗を喫した長野に見事な圧勝劇でリベンジを果たし、首位に返り咲いたカターレ。
前々節、アウェイで沼津戦で敗れて首位陥落となってしまったことを思えば。ただでさえ混戦の上位争いの渦中にあって、ここで勝てずに停滞するわけにはいきません。
もちろん、勝ちにいく。
勝って兜の緒を締めよ。
J3最北の地・青森県は八戸へと乗り込み、ヴァンラーレ八戸と対戦します。
八戸との前回対戦は3月の第2節、ホーム開幕戦でのことでした。
雨の降る難しいピッチコンディションのなかでの試合、PKで先制に成功、前半のうちに追加点を挙げて引き離したものの、後半は反撃に遭い、1点を返されつつもなんとか逃げ切ったのでした。
現在7勝5分け5敗で7位につける八戸。
首位であるカターレの勝ち点が32であるのに対し、26の八戸。その差は6。
首尾よくホームで富山を返り討ちにした暁には、一気に上位に肉薄していける、その自信を得られるであろうだけに。八戸も、気合を入れて待ち構えていることでしょう。
中位の7位に位置する八戸ですが、その特色は粘り強さ。
上位陣との対戦ではいささか分が悪く、なかなか勝てていない一方で。下位のチームにはまったく取りこぼしていません。特にホーム戦ではここまで5勝1分け2敗と勝ち数が際立っています。
前節はアウェイで讃岐と対戦、やはり粘り強さを発揮して1-0で勝利、今節は連勝をかけて臨むこととなります。
当然ながら、富山対策に抜かりはないことでしょう。先の沼津戦などを参考に、いかに相手の思うようにさせずに守るか、そのなかでチャンスをものにするかについて、策を講じているはずです。
ホームで無敗である一方で、アウェイではいささか戦績が振るわないカターレ。
もしも沼津戦のように出端をくじかれるような失点を喫してしまった日には、苦戦は免れないでしょう。
この夏の移籍で、福島から元カターレの佐藤 和樹が復帰。思い入れのあるチームを相手に、闘志を燃やしていることでしょう。
お互いにとって、連勝をかけた対戦となる今節。負けるわけにはいきません。勝たねば。
前々節の沼津戦、そして前節の長野戦。それぞれ、カターレにとってダメな試合と良い試合の両極端のようなものとなりました。
出端をくじかれ、かつ自分たち自身で試合を難しくしてしまっていたら、そりゃ負けるよね、と。
逆に、相手の出端をくじく先制ゴールから気を緩めることなく果敢に攻め続けていたならば、そりゃ相手を圧倒する勝利も挙げられるよね、と。
失敗を反省し、成功をさらに高めていくために。
力を十二分に発揮しつつ、自分たちの良い面を存分に引き出すことができたならば。
首位の実力は伊達じゃないと、存分に見せつけたならば。
必ずや、勝利をものにしてくれるはずです。
期待したいのは、吉平。
これまではPKによる得点のみ、なかなかチャンスを活かしきれなかったことが続いていた彼でしたが、前節、流れの中からしっかりと決めることに成功。
藤枝に所属していた昨シーズン、ちょうど今くらいの時期にゴールラッシュ。9月度のJ3最優秀選手に選ばれた、ということもありました。
いわゆるケチャドバ理論を実践するかたちで、まずは2試合連続ゴールを挙げて、力をアピールしてほしいです。
自分のストロングポイントを期待されてのスタメン復帰、そしてゴールという実績。
前節の成功体験は決してマグレなどではないと、実力を存分に見せつけ、連勝の立役者となってほしい。そう願います。
2019年に八戸がJ参入、それから過去2回のアウェイ戦は、いずれもデーゲームであったなかで。
今回、19時開始。プライフーズスタジアムで初めてナイトゲームを戦うこととなります。
ある意味、未知の条件下での試合となるわけではありますが。
それでも。
やるべきことに、なんら変わりなし。
首位の力を存分に見せつけ、波乱など無いことを証明する、「順当勝ち」と呼ばれる勝利をおさめること。それに尽きます。
新型コロナ感染拡大の影響で、今節もまたアウェイ受け入れ無しという状況下での試合。選手たちも、あるいは物足りなさも感じるやもしれません。
ですが。
たとえ中継越しであったとしても。我々がカターレの勝利を願い、応援する気概というものには、なんら変わりなどありはしません。
もちろん、狙うは連勝。勝ち点3を持ち帰り、首位を堅持してくれ!と。
長野戦でみせたようなアグレッシブなサッカー、それが継続できたなら、百戦危うからずでしょう。
粘り強い、油断ならない相手。しかし、だからこそ。
リーグ最強であるからこその、首位。その力を見せつけて、ホーム&アウェイでダブル勝利を!!!
強いカターレが、勝つ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!