1-2で敗戦。
シーズン開幕戦で先制されながらも逆転勝利をおさめ、開幕ダッシュを決めねばならなかった前節だったものの、苦い敗戦を喫してしまい。
ならば、とホーム開幕戦で仕切り直し、大丈夫なのか?という懸念を吹き飛ばすような勝利でもって、期待に応えねばならなかったのですが。
せっかくの先制ゴールもフイ。即座に追いつかれてしまったばかりか、最低限ドローとせねばならなかったところ、終了間際に被弾、悔しい逆転負け。
開幕ダッシュどころか、連敗で大きく躓く結果となってしまったのでした。
前日、台風と同等、あるいはそれ以上かという強風に見舞われた富山県内。もしも試合日であれば、確実に中止となっていたであろうコンディションでしたが。
幸いなことに、当日にまで影響が及ぶことはなく。風もほとんどなく天候も晴れ。昨シーズンのホーム開幕戦が震えるような雨の中であったことを思えば、良好というほかないようなサッカー日和でした。
ホームゲーム開催にあたり、スタジアムには飲食をはじめ各種ブースを展開。新たにエアー注入式のゲートを設置したりと、昨シーズンまでよりもスケールアップしている印象を受けました。
それだけ、今シーズンにかけるという意気込みの表れでもあり。
だからこそ、勝たねばならない。勝って期待に応えなければならない。そんな試合でした。
愛媛県アウェイ2連戦を経て迎えた、ホーム開幕戦。
その2試合を踏襲するスタメンであったなかで。
GKに齋藤を起用。3試合でいずれも違う選手がスタメンという、異例と言える編成であったかと。
一方で、フィールドプレイヤーには手を付けず。前節こそ敗れたものの、継続路線で練度を上げていく、という方針を今節も続けるかたちに。
迎えた試合。そうした方針が奏功してということか、序盤からカターレのペースで進行することに。
というか・・・言ってはなんですが、正直言って、北九州のクオリティがあまり高くなかったように見受けられました。
あるいは前日の強風によって現地最終調整に影響があった可能性もあるか?というところですが、まぁ、それは不可抗力ということとして。
先の愛媛戦、今治戦に比べて、相手から受ける圧というものが、小さい。
前半の終わりごろにシュートがバー直撃してに救われるという肝を冷やす場面もあったものの、決定的なピンチはそれくらい。
素人目に見ても明らかなほど、カターレが優勢。
ただ・・・。
前半、仕留められず、スコアレスで折り返すことに。
チャンスをものにできず、決めきれなかったという印象が非常に強い展開に。
面白くない状況。
こういう、決めなければならないシチュエーションで決めきれないと、あとでしっぺ返しをくらうことになるーーーサッカーのあるある、カターレも過去に幾度もそれで苦い経験をしています。
だからこそ。
いかに、勝つか。無得点はあり得ない。いかに、先制するか。
それに応えたのが、マテウスでした。後半開始から6分という早い段階で、待望の今季初ゴール!
3試合目にしてはじめての先制点を奪い、ホーム開幕戦勝利に向けての道筋をつけたのでした。
しかし。
わずか3分後、あっさりと同点に追いつかれてしまい。
北九州にとって、この試合1本目のCK。それを決められてしまうかたちでの失点で、試合は振り出しに。
その後も、総じてみればカターレの試合。優位は変わりませんでした。
変わらないからこそ、勝たねばならない試合。内容で勝っているのに、引き分け以下などあり得ない!
65分には、元カターレの池髙を投入してきた北九州。所属クラブは違えど、昨シーズンホーム福島戦で試合最終盤に彼のCKから鎌田が決めるかたちで勝ち試合を落としてしまった経験が脳裏に蘇りました。
もちろん、その再現などもってのほか。
・・・だったのですが。
現実は、非情。
今回もまた、試合終了間際、90+4分でした。
この日2本目のCKから決められてしまい、逆転を許し。
反撃にも、時間が無さすぎ。そのまま試合終了。悔しいどころではない逆転負けで連敗となってしまいました。
負け犬の遠吠えでしかないですが、それでもやはり。
内容では、カターレの試合。
CK10本で、相手よりも確実にチャンスは多かった。
にもかかわらず、CK2本で2得点を献上してしまい敗れるという、やりきれなさ。
嫌な予感というものは、本当によく当たる。
決めるべきところで決めきれないと、大きなしっぺ返しをくらうことになるーーーまさに、しかり。
やりきれない、無念としか言いようのない敗戦となってしまったのでした。
「開幕戦から3試合、ゲーム内容は問題ないと評価している。何度も言うように確実に得点を決めきれないのが課題。自分たちのやりたいサッカーができていても結果がついてこないと意味がない。こんなことを続けているとゲーム内容まで悪くなるので、それだけは何としても止めなければならない。どんな形であれ結果を出していきたい。」
監督の試合後のコメント。
言う通りで、試合内容が悪くて負けているのではないところが、なんとも歯がゆいです。
いっそ、明らかに実力に勝る格上の相手にガッツリとやられて、チームの総力を挙げてもなお敵わなかった、とかなら、まだ負けても納得できようかというところですが。
そうではなく・・・決めるべきところで決めきれない、守るべきところで守り切れないなど、原因はいろいろありましょうが、それでも。
どうしようもない、手の施しようもないほど悪いわけでないのに、むしろ良くすらあるのに勝てない、結果が伴わないというのは、やはり・・・キツイです。
昨シーズン、前半戦を2敗、ホーム戦無敗で乗り切り、首位ターンを決めながらも優勝、昇格できなかった。
3戦目にして既に2敗。突きつけられた事実は、重いです。
次の試合は、否応なくやってきます。
結果がでないことで、良かった部分まで悪化してしまった末に空中分解、などという最悪のケースに陥るか、それとも持ち直して再び優勝への道を走っていくのか。
後者でなければならないことは、言うまでもなく。
1日でも、1分1秒でも早く状況を改善せねば。
取り返しがつかなくなってからでは遅いことを、心せねばなりません。
まだ3試合などと楽観している暇があったら、改善へ精進せねばならないところ。獲り逃した勝ち点6は、取り返せないのだから。
悲観的になっていては身が持たない?
それは、やるべきことをやりきるなかでは、いらない心配。
悲観すべきではない、されども楽観すべきでもない。
賽は投げられました。
足踏みしていては進まない。持ち直す猶予を、対戦相手は待ってくれないのだから。