今年もまたやって来た、天皇杯出場をかけて富山県代表の座を争う県選手権決勝。県総にて、富山新庄クラブと対戦します。
県内唯一のプロサッカークラブであるカターレ。これまで通りにスーパーシードとして決勝戦にのみエントリーし、トーナメントを勝ち上がってきた相手との対戦。
先のリーグ戦・アウェイでの相模原戦より中2日。
さすがにその試合と変わらない同じメンバーとは考えにくく。これまで出場機会の少なかった選手たちにとっては、公式戦に出場して真剣勝負を経験出来る貴重な機会とあっては。やはり、今季これまでにみたことのない布陣でメンバーを組むことも、大いにあることかと。
それでも。
メンバーがリーグ戦レギュラーではなかったとしても、やることまでもが変わるわけではなく。
県内サッカーピラミッドの頂点であるプロクラブの威信にかけて。勝って天皇杯に出場すること。それ以上でも以下でもありません。
3大会連続同カードとなる、新庄クラブとの決勝戦。
2年前は、前半は攻めあぐねて1点止まりであったところ、システム変更や選手層の厚さで後半一挙4得点。新型コロナの影響で無観客試合であったなか、5-0で勝利。
昨年は、直近のリーグ戦・アウェイでの鹿児島戦で1-4と大敗してしまっていたなか、中3日での対戦。メンバーも大幅変更して臨むことに。
元カターレ選手をはじめ、新庄クラブの戦力がアップしていたところもあっただろうし、当時の石﨑監督がメンバー固定主義であったことも影響していたかもしれません。試合はなかなかスコアが動かず、遂に0-0のまま延長戦に突入することに。
それでも、その延長戦で途中出場だったルイス エンリケが決勝ゴールを挙げ、なんとか勝利。まさに辛勝でした。
今回の対戦も、昨年に似た状況での試合と言えるかと。相模原戦から中2日、あるいはメンバー総とっかえとなる編成で臨むこととなるのではないかと。
石﨑前監督時代よりは、今の小田切監督のほうが柔軟にいろいろなメンバーを起用している印象ですが。実力そのものとは別に怪我の影響で出られていないという選手がどうなっているのかよくわからない、という部分もあるにせよ。とにかく、今シーズンこれまで見てきた編成とは異なるメンバーが出場するであろうことは、確かでしょう。
ただその場合、やはり懸念もあります。レギュラークラスとの差が戦力差として現れないか?と。それが期待と現実との差となって、思うように試合を進められない要因にならないか?と。
そりゃ、普段から切磋琢磨している同じクラブのチームメイト。寄せ集めチームでもなんでもなく、誰が出場してもいいような心構えは、常に持っていることでしょう。
けれども。
プロとしてアマチュアに負けてはならないというプライドの問題、そして負けたら終わりという取り返しのつかない公式戦というプレッシャー。
なにより、カターレ打倒を期して挑んでくる新庄クラブのモチベーション。
それらを加味したとき、果たして?・・・そう簡単に勝てるとは限らない。それは間違いないでしょう。
キャプテンを務めるMF窪田 良をはじめ、DF松原 優吉、DFルーカス ダウベルマン、FW佐々木 一輝、FW西 晃佑といった元カターレ選手たちが在籍。さらに今年は、前沼津のGK野村 政孝、元岩手で地元出身のMF井上 丈といった選手たちも加わり、戦力に厚みが増したようで。
確かに、Jリーグでプレーしていたときを思えば、サッカー選手としての全盛期、ピークは過ぎているかもしれません。けれども、それは言いかえれば、そこまで至るまでの経験値を有しているということでもあります。
いかに上位カテゴリに属するカターレの選手と言えど、若い選手も多いなか、経験値という意味においては新庄クラブの選手たちのほうに分があるとさえ言えるかと。
経験値ということで言えば・・・かつて、自分たちが挑戦を受ける立場であったという経験をしている選手たちだということも。受ける経験をしているからこそ、挑む立場でどうすべきかを知る、ということでもあり。
J3と北信越リーグ1部と、カテゴリに差はありますが。実質、そこからイメージされるほどには差はなかろうと。
むしろ、J出場経験では上回ってさえいるような傾向があるからには。
決して侮ることなど出来はしない、同格、あるいはそれ以上のリスペクトをもって挑まねばならない相手とすら言えるかと。
誰が出場するかの予想は、正直言って立てづらいですが。
誰ということはなく、やるべきことは明らかなのだから。勝利に向けて、応援あるのみ、といったところ。
ここまでリーグ戦のおよそ3/4を消化し、上位につけているカターレですが。
今後続いていくシーズン、現レギュラーでずっと変わらず、というわけにはいかない。
コンディション不良、あるいは怪我で離脱など、不確定要素はいくらでも考えられます。さらに、当然のように対戦するライバルクラブから研究もされます。それをふまえてもなお、上を行かねばならないというなら。戦力の底上げは必須。
そういったなかで、リーグ戦とは別の真剣勝負・公式戦で経験値を積めるという機会。それを有効活用しないわけにはいかないのであって。
今は控えでも、真剣勝負の場での活躍が今後の出場につながっていくことも、充分にあり得るならば。それを活かさない手はないでしょうよ。
県選手権決勝で、どうしても思い出されるのが・・・J3初年度、敗れて天皇杯出場権を明け渡してしまった経験。
クラブ史の汚点、とまで言ってしまうと言葉が悪いですが。それでも・・・決して消えることのない、呪いじみた要素であることもまた、確かであり。
優位であっても、絶対ではない。
油断などはもってのほかですが、逆に勝たねばならないプレッシャーにのまれるわけにもいかない。
そこは、考え方ひとつかもしれませんが。
J3優勝を目指すカターレ、この先、どうしても勝つしかない!という試合は必ずある。
そのときにものをいうのは、やはり経験かと。
どうしても勝たねばならない試合で勝つということ。プレッシャーに屈しないということ。
その経験を得られる、またとないチャンス。
新庄クラブをリスペクトしつつ、チャンスへの感謝の気持ちとともに臨まねばならない試合であろうかと。
富山県代表の座を勝ち取り、胸を張って天皇杯に臨むために。
プロとして、恥ずかしい試合をするわけにはいきません。
敗れる可能性も、もちろんある。けれど、負けることそのものは恥ではありません。
恥があるとすれば、プロにふさわしいパフォーマンスを発揮しきれずに、「どっちがプロかわからねーよ」などと言われるような試合をしてしまうことでしょう。
「さすが、上位カテゴリのプロは1枚も2枚も上手だった」と誰もが認めるような勝利を追求すべきであって。
カターレ富山としてやるべきことは、プロの威信にかけて、勝って富山県代表となること。そして、J2復帰を成し遂げて、来年以降の県選手権スーパーシード出場を廃すること。
強い覚悟をもって臨まねば。
絶対に勝てる保証など無い。しかし、勝利という結果は、必然とせねばならない。
そのためにも。
勝ちきる強さを、みせつけろ!
富山県代表にふさわしい強さを!
誇りをもって、勝て!!!
勝たれ!!!富山!!!!!