1-0で勝利!
メンバーの大幅な入れ替えがあったとはいえ、スコアレスのままにPK戦、それを制して辛くも勝利し、天皇杯進出となった県選手権決勝。
そんな前週の反省を踏まえて臨まねばならなかった、ホーム福島戦。
そこで活躍を見せたのが、まさに課題を克服せんと臨んだ選手たちでした。
相模原戦からスタメンとして唯一人連戦となっていた柳下が、自身2年ぶりとなるゴールを挙げれば。
守っては、公式戦初出場を経てJデビューとなった平尾が、気迫のディフェンスで無失点。
追加点こそ挙げられなかったものの、ピンチもしのぎ切ってのウノゼロ勝利。しっかりと勝ち点3を積み重ね、首位となった長野と勝ち点差無しの2位へと浮上することとなったのでした。
時折雨もパラついたものの、おおむね曇りというピッチコンディションのなかでの試合。前週の雨の中での試合に比べたら、良コンディションとも言えました。
スタメンの中で目を惹いたのは、やはり平尾のJデビュー。前週の公式戦初出場に続き、高卒2年目で初めてJリーグの舞台に立つこととなりました。
左SBには、安光が。前週はイエロー2枚で退場、1人少ない状態を招いてしまった悔しさがあっただけに。汚名返上のチャンス、しっかり活かさねばと。
そしてもうひとり、累積警告で出場停止の坪川に代わり、柴田が今シーズン初のスタメン起用となりました。前節の相模原戦から上記3人を入れ替えて臨むことに。
試合は序盤からカターレのペース。
出場メンバーが違う上に、対戦相手も違うチームである以上、単純な比較は出来ないにせよ。それでも、先の富山新庄クラブ戦よりもしっかりとカターレのやりたいサッカーが出来ていたような印象を受けました。
そのあたり、チームとしてしっかりと無得点に終わってしまった新庄クラブとの対戦を反省し、フィードバック出来ていた、ということだったのでしょう。
そんななかで、21分のFKの場面で。
相手とのラインの駆け引き、それを踏まえつつ末木が蹴り出したボールに飛び込んだ柳下。しっかりと首を振って頭で合わせると、ボールはGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれ。見事に決まり、先制に成功したのでした。
柳下にとって2021年5月以来2年ぶりとなるゴール。その間、大怪我で長期離脱もあり、苦しい時期が続いたりもしましたが。再び得点でチームに貢献できたこと、そしてホームのファン・サポーターから喝采を浴びたこと。復活を信じて真摯に取り組んできた努力が、大きな結果に結びついた瞬間。その心中はいかばかりか。
前週の新庄クラブ戦で公式戦での連続試合得点はストップしたものの、リーグ戦では止まらない。昨シーズンから続く得点試合は、19に伸びることとなりました。
勝利への道筋をつけたカターレであったものの。それでも、油断するわけにはいきませんでした。
思い起こせば、昨年のアウェイ福島戦。
チーム最多記録を更新する6連勝を成し遂げ、7連勝を目指して臨んだ試合で、前半に神山のJ初ゴールで先制に成功。このまま一気に!といきたかったところ、追いつかれて1-1のドロー、記録が途切れてしまった、ということが思い出されただけに。
今シーズンの福島も、先の長野戦では前半で2失点という状況で試合を折り返しながら、後半3得点で逆転勝利を挙げています。もちろん、その再現も意識しているであろうことは確実。ならばこそ、1点で安心するわけにはいきませんでした。
ハーフタイムに改めて指示することで立て直しを図ることは、十二分にあり得たのだから。
しかして、後半戦は同点、逆転を狙う福島の攻勢に晒されることに。
それでも、選手それぞれがしっかりと体を張り、ゴールを許さなかったカターレ。
安光などは、退場の無念の記憶も新しかったところ、「また自分のプレーで迷惑をかけることになってしまったらどうしよう」という思いも、無かったわけではないだろうと。
けれど、それを振り切って果敢にプレー。集中を切らすことはありませんでした。
そして、スタメン抜擢の期待に応えたのが、平尾。
実際のプレーぶりを見るのは前週に続いて2度目ですが、明らかに、新庄クラブ戦よりも良くなっている。
やはり、実戦に勝る経験は無し、ということなのでしょう。
いかにカテゴリが下の相手と言えど、だからといって100%勝てるという保証があるわけではなかった新庄クラブ戦。実際、ドローに判定決着があったならば負けていたのでは?というくらいに苦戦を強いられました。
それに、プロとしては望ましくないどころではないアマチュアに敗れるという状況も・・・ないわけではないどころか、実際にあった。2015年を知る選手は、いまや椎名ひとりではあるものの、それでも。
負けたら終わりという試合。
それでも、勝った。PK戦でのシュートストップを含め、勝ちきったという手応えを得た平尾。
そして迎えた、今節。
「緊張から上手くプレーできなかった」とはコメントしていたものの。それでも、上積みのほうが多かったことは、一目瞭然でした。
その平尾が真価を発揮したのが、試合も最終盤。食い下がる福島に猛攻を受けて防戦を強いられたカターレであったものの。
果敢に飛び出してパンチング、至近距離からの枠内シュートをはじき出してみせるなど、鬼気迫るようなプレーでもってゴールを死守。まさにゾーンに入ったような状態でした。
そして、5分あったアディショナルタイムも耐え凌ぎ。試合終了。
虎の子の1点を守り抜き、クリーンシートを達成。ホーム無敗を継続することができたのでした。
男子三日会わざれば刮目してみよ、などといいますが。
先のプロデビュー戦となった県選手権決勝を経て、手応えと自信を掴んだ平尾。
怪我を乗り越えて持ち味を取り戻し、決勝ゴールを決めてみせた柳下。
今シーズンここまで不動のレギュラーではなかった選手たちが奮起、チームに勝利を呼び込んだ価値は、やはり大きいです。
特定の選手だけが活躍するのではない、チームの底上げがなされているということ。
それは、今節途中出場した陽次や、やはり怪我明けである林堂などについても言えることであり。
チーム一丸。
前節時点での4位から、勝ち点差無しの2位へと浮上したカターレ。
手応えを感じる勝利であったかと。
次週は天皇杯1回戦。リーグ戦ではないけれど、だからといって軽視して良いわけでは決してなく。
成長のチャンスであること。それを、今節の平尾がひとつ証明してみせたかたち。
1年ぶりの高岡スポーツコアでも、チームの団結力を、勝つ姿を見たい。
さらにレベルアップしたカターレを目指し、取り組んでいかねば。