行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第25節 SC相模原戦

2023-09-01 18:27:17 | カターレ富山
2戦連続無得点で2連敗。間違いなく、今シーズン最悪の状況に置かれているカターレ。
首位の愛媛に7差と引き離されながらも2位をキープしているのは、ハッキリ言ってラッキーでしかありません。それも3位の沼津とは1差、3連勝中の4位・岐阜とは3差と、今節の結果次第ですぐにでも転げ落ちるだけの僅差であり。
今節ホームで迎え撃つのは、19位の相模原。
昇格争いからは程遠い順位ではあるものの。今シーズンからJ3最下位はJFLに自動降格。残留争いの渦中にある相模原にとっては、相手が上位とかは関係ない、目の前の相手に全力で向かっていくだけというところでしょう。
それでなくとも、前回対戦ではドローとなったこの対戦。連敗のショックを引きずったまま、気が乗らないままに迎え撃つこととなってしまったならば・・・その先にあるのは、順位差を感じさせない無様な敗戦、そして昇格圏からの陥落にほかならないでしょう。
もちろん、そんなことは断じてあってはならない。
昇格争いの当事者と、残留争いの当事者との対戦。結果だけ見た人が、順当過ぎてつまらないなんてこぼすほどの試合でもって、返り討ちとせねば。

シーズン前半戦でわずか2勝、一時は最下位にも転落するなど、苦しい状況が続いていた相模原。
それでも。夏移籍で各ポジションを精力的に補強。そして、かねてより取り組んできた戸田監督のサッカーが、だんだんと結果に表れるようになってきているようで。
後半戦の5試合で3勝2敗。前節は琉球に4-0と快勝し、シーズン初の2連勝を達成。さらにその連勝を3に伸ばすべく、意欲をもって富山に乗り込んできます。
一方のカターレは、後半戦5試合で1勝1分け3敗。
知らない人に「昇格を争う2位のクラブと残留争いの下から2番目・19位のクラブとの対戦」と教えたならば。たぶん、2連勝中で3連勝をかけるクラブが2位、連続無得点で2連敗しているクラブが19位、と解釈するのではなかろうかと。
それが、実際は逆という・・・業腹ながら、その現実を受け入れねばなりません。

前節の岩手戦の敗戦にしても、力でねじ伏せられてなにもできなかった、というわけではなく。まったくのノーチャンスで敗戦が妥当だった、というわけでもなく。
先の福島戦でもそうでしたが。
いわゆる、決めるべきシチュエーションで決めきれず、そのしっぺ返しを食らうかたちで敗れた、ということにほかならず。
チャンスはあった。攻め込んでもいた。けれど、決められなかった。
そこはシュートだろ!という場面で積極性を欠き、パスを選択、そして決められない。
練習してきたパターンでの攻撃を繰り返すことは重要。それはわかる。けれど、それに固執してアイデアに乏しく、単調になってしまって相手にとっては楽な展開。
さらに、守るべきところ、相手のカウンターに気をつけねばならないとわかりきっていたのに、ケアが甘く、ゴールへの気迫を見せる相手にしてやられての失点。
なんというか。
15周年のカターレの、脈々と受け継がれてきた悪い部分。それが噴出しての敗戦であっただけに、やりきれない。
ここでもしも、別の悪しき伝統ーーー「良い部分は次の試合以降に引き継げずに途切れてしまうのに、悪い部分はしっかりと引き継いでしまう」ということが、繰り返されてしまったとしたら。
ここで無様に3連敗を喫し、昇格圏から陥落となれば・・・そのダメージたるや、ただの1敗に留まらない深刻なものとなってしまうこと必至。
悲観してもしかたないし、戦う前から負けたときのことを考えるなどあってはならないことではありますが。
それでも・・・無様を晒してしまったとして、その先にあるのは何かを知っているだけに。
そう、昇格失敗。
これまで繰り返してきたように。
これまでと同じで良いわけがない。勝って昇格圏2位をキープ、さらにこの先の連勝への足掛かりとなる勝利とせねばならないからには。
それを成し遂げるだけの覚悟が問われる一戦。
ただのリーグ戦の1試合じゃない。
必勝をかけて臨む、不退転の覚悟が必要です。

期待したいのは、駿太。
前回対戦では、先制されながらも同点に追いつくゴールを決めたものの、勝ちきるには至らず。
今回は勝ちきる強さを示し、そのゴールでカターレを勝利に導いてほしいです。
攻撃陣の不振が、2試合連続無得点というどうにも看過できない事態となっていますが。
もちろん、今週の練習でも決定力向上を期したトレーニングは行っているはず。
ただ、それが本番、つまり試合で十全に発揮できるかどうかは、また別問題で。
やる気のない者などいないだろうし、皆が気合を入れていることでしょう。
それでも、試合でのゴール、そして勝利へとつながるかどうかは、別問題。
そのあたりを、クリアにしていくこと・・・そして、努力を成果につなげることに関して。
これまで幾多の修羅場を経験してきたベテランFWである駿太。
その背中で、プレーで、チームを引っ張っていってほしいです。
もちろん、実戦でゴールを挙げることは容易なことではありません。けれど、それに向かうチャレンジ精神、ファイティングスピリットというものを、プレーでもって示し。ゴールでもって、勝利でもって、カターレの窮地を救ってほしい。そう、切に願います。

前節からの1週間で、長野がシュタルフ監督を解任、代わって今シーズン途中で今治から解任されていた高木監督を起用。そしてYS横浜も、星川監督を解任し、やはり今シーズン途中まで琉球を指揮していた倉貫監督が後任となりました。
もちろん、監督を変えさえすれば全てが上手く回る、というものでもありません。昨年9月に監督交代に踏み切ったものの昇格にはつながらなかった、というチームを知っていたりもします。
それでも、ひとつ言えるのは。
各クラブそれぞれが、それぞれのやるべきことに必死になって取り組んでいるということ。
では、カターレはどうなのか?
この2試合連続無得点2連敗で、「小田切やめろ」論者がネットにしょうもない書き込みをしていたりもするでしょうが。
もちろん、現状打破せねばならないことは確かではあるものの。それを安易な、それこそ監督の首をすげ替えただけでなんとかなるようなら、苦労はありません。
それは、昨シーズン途中就任となった小田切監督本人がいちばんよくわかっているはず。
現状でいちばん避けねばならないこととは?
今の状態を悲観して自縄自縛になり、相手云々ではなく自分たちの問題で自滅してしまうことでしょう。
いまこそ、踏ん張りどころです。
無責任な楽観論をふりかざすことはしたくないけれど、それでも。
現状を冷静に俯瞰して見るならば。
今節の相手・19位の相模原も、数字の上ではまだ昇格の可能性が消えてはいません。
けれど、それを実現するには、自分たちが勝ち続けるだけにとどまらず、リーグの他クラブほぼ全てが自分たちに都合の良い結果におさまるラッキーがなければどうしようもない。つまり、ほぼ無理だろう、と。
ひるがえって、カターレはどうか?
残り全部勝てば、昇格出来ます。
さすがにそれは無茶では?言ってることが相模原の例と全然変わらないのでは?
そうでしょうか?
少なくとも、現状で昇格圏内に居るというところが違います。
けれども。
リーグ他クラブが都合の良い結果とならねばならない、そんなラッキーの要素がありません。
つまり、自分たちが頑張れば、それだけで達成できる。それが、決定的に違います。
その差というものは、これまで積み重ねてきた結果によるもの。
ここまで40積み重ねてきた勝ち点。それはつまり、カターレが昇格争いをするに足るクラブであることの証。

今一度、思い出せ。今シーズンの目標は何かを。

言わずと知れたこと。リーグ優勝、そして昇格。
ならば。
ここで無様を晒して3連敗などしている場合ではないでしょう。
やらねばならないことは、シンプル。
つまりは、ホームのファン・サポーターに勝利を届け、「自分たちはまだ終わってなどいない、優勝を目指してひた走る!」その意気込みを伝えることにほかなりません。

今節が、今シーズンのホームゲームでは最後のナイトゲーム。
勝利した試合後にはウイニングフォトとして記念撮影をしていますが、15周年記念ユニフォームをまとったナイトゲームとしてその機会があるのは、今節が最後。
だったら。
その機会、逃すべからず。必ずや勝って、歴史に刻まねば。

ネガティブは、繰り返すな!ポジティブを、繰り返せ!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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