1-3で敗戦。
勝利どころか得点すらままならない4連敗の流れ。しかし、そこからうっかり勝利してしまった前節。なので、しっかりと切り替えて本来の流れに引き戻し、きちんと負け切ったーーーそんな、冗談でも言ってはいけないはずのセリフがでてしまうような、そんな失望を禁じ得ない惨敗。
勝負事である以上、勝ちたいと思うだけで勝てるわけではないし、負けたくないと思っていても負けてしまうこともありましょう。
けれど。
話は、そんな次元のものではなく。
連勝を目指して気合を入れて臨まねばならなかったのに、明らかに相手に気後れし、後手後手に回っての失点。これまでの悪い流れの反省をまったく活かせず。
前節の逆転勝利の勢いなどは全く感じられず、良い雰囲気、流れというものをまったく体現出来ず。
これが、2位につけて昇格を狙うクラブの姿なのか?
知らない人が見たら、オレンジのクラブが2位、白のクラブが16位にしか見えなかったことでしょう。
シーズンも終盤に入ったこの時期にあって、未熟というにも限度がある至らなさ。
苦言を呈さずにはいられない、苦すぎる敗戦となったのでした。
再び2位に浮上したからには、連勝必須。隣県対決でもあり、多くのカターレファン・サポーターも詰めかけて、同じ長野県での松本戦以来となるアウェイ戦勝利を目指して臨んだ今節。
昨シーズンまでプレーしていた長野で、Uスタ凱旋にも気合が入っていたであろう坪川がスタメンに起用され。勝利した流れを継続するねらいでしょう、その坪川が脇本に代わった以外は、前節のスタメンを踏襲することに。
そうして迎えたキックオフ。前週の酷暑のことを思えば、暑さ寒さも彼岸まで。秋分の日の18時開始は、コンディション的には全く問題なかったはず。その割には、カターレ側からの要請での陣地変更があったようでしたが、なぜだったのか?
試合は、いきなり動くことに。
開始からわずか4分。自陣での長野のスローインの流れから、元カターレ・音泉のゴール前を横切るようなクロスを折り返され、MF山中 麗央に押し込まれるかたちで早々と失点。いきなりビハインド状態に。
てか、前節もゴール前の対応のまずさから先制ゴールを許してしまっただろうが、と。相手の上手さというようりは、きちんと詰めて対応できなかった自分たちのミスによる失点。
勝たねばならない、連勝しなければならない試合であったはずなのに、なにをしているのかと。
それでも、1点はハンデをくれてやるくらいの気持ちでやれ!と、気を取り直して応援していた・・・のですが。
前から果敢にプレッシャーをかけてくる長野に対し、後手後手に回ってしまうカターレ。どうにも、自分たちのペースに持っていけない。
ボールを回すばかりで攻めのかたちを作れず、良いかたちにもっていく前に奪われて、を繰り返し。
そんな良くない流れが続く中で、22分。
ボール回しの隙を突かれるかたちで掻っ攫わてピンチを招くと、それを再び山中に決められ、リードを広げられてしまうことに。
なんでだ。
明らかに、自分たちのミス、至らなさによるどうしようもない失点。
継続性を重視したメンバー起用ではなかったのか?
その意味で言えば、前節の一発レッドでチームの主軸であるDF大野 佑哉を欠く長野のほうが、よほど急造編成で臨んでいたことだったろうに。
継続性を発揮できないなら、この1週間なにをやっていたんだよ?と。
まるで、こちらだけが中2日とかで状態が良くないです、と言われても信じそうなほどに、明らかに動き、連携が悪い。勝利の勢いをかっての1週間があったはずなのに。
2点ビハインドとなってからも、そのちぐはぐさは止まらず。
マークにつく連携がとれず、なんで3人もかけて向かって行っているんだ?とか。
挙句は、味方同士でぶつかって転んでしまうとか。
本当に・・・この1週間、なにをやっていたんだよ?寝てたのか?
どこをどう見ても、連勝にかける気概というものが見てとれませんでした。
せめて1点でも返して、という願いも届かず、0-2で折り返し。
期待していた坪川はハーフタイムで退き、シルバに交代。
それでも・・・何とか同点、いや、やはり勝たねば!そう意気込み、迎えた後半戦だったのですが。
59分、三度山中に決められ、0-3に。
背番号10を託された若き俊英が、今シーズン初ゴールとなった1点目を皮切りに、一気にハットトリック達成。勝利を確信し、大いに沸きあがるUスタジアム。
これはあれだ、アウェイ愛媛戦のときと同じだ。
あのときのように2点をひっくり返されたわけでこそないものの・・・今季初ゴールをきっかけとしたハットトリックをくらって敗れた、という嫌な記憶。それを思い出さずにはいられませんでした。
いよいよ後がなくなったカターレが攻勢に出る場面も増えたものの、それは相手にとっては勝利を確信して無理に点を獲る必要がなくなったから、とも言えたかと。
そんななか、前回対戦でもゴールを決めたシルバがヘッドでゴールを揺らし、約半年ぶりの得点で一矢報いるも。
試合終了間際の大野のヘディングシュートもポストに嫌われ、ゴールならず。
試合終了。
惨敗というよりほかない敗北でもって、一昨年、昨年に続き、またしてもUスタで苦い敗戦を刻まれることとなってしまったのでした。
良い流れは直ちに断ち切って、悪い流れはしっかりと継続するーーー普通は逆だろ!と言われるところの、駄目なときのカターレの悪癖。それが、存分に発揮されてしまった試合でした。
なぜ、こんなことになってしまうのか?
昇格したくないのでしょうか?
信じて応援するファン・サポーターの期待というものを、大きく裏切る結果。
勝負事である以上、勝つときもあれば負けるときもある。
けれど、どう見ても自分たちの至らなさが招いた敗戦。
昇格にかける意気込みというものを、本気でそう思っているのかと疑わざるを得ないような・・・もちろん、疑いたくなどない。けれど、こんな試合を見せられてしまったのでは、どう言い繕うとしても。
シーズン前半戦の貯金を使い果たし、いよいよ後がない。
僅差での5位、昇格圏2位とは勝ち点差2で、まだまだあきらめるわけにはいかない、とは言うけれど。
首位の愛媛を撃破し、2位に上がった鹿児島。その鹿児島がどこかでコケてくれないと、昇格はありません。
それよりも、カターレのほうがこのままズルズルとコケ続けて引き離されてしまうのではーーーそう考えざるを得ない、今節の結果。
無論、そんなことを考えていてはライバルクラブの思うツボ、反転攻勢を仕掛けていくしかない、昇格圏再浮上をねらっていくしかない、それはわかっています。
信じて応援するしかない、それはわかっています。
けれど。
それもこれも、応えてくれる選手の頑張りがあってのことで。それは、今節のような試合をしていては、期待にこたえるもなにもなかろうと。
このような無様な試合は、金輪際無しにせねば。
その誓いを、次節の勝利に繋げねばなりません。