4連敗、その間僅か1得点。そして昇格圏からの陥落ーーー状況は、芳しくないどころの話ではなく。間違いなくシーズン最悪の状況に置かれているカターレですが。
4位に転落したカターレに代わって2位の座につき、3連勝を目指して乗り込んでくるFC大阪を迎え撃つ今節。
6月の第13節・鳥取戦以来3か月ぶりとなる14時開始のホームゲーム。これをひとつの区切りとして、これまでの流れを断ち切る勝利に繋げねばなりません。そして、ここまで2連敗となっている15周年記念ユニフォーム着用試合。全5試合のうちの3戦目、ここからの連勝でトータル勝ち越しを狙いつつ。
ここ1か月ほどの不安、懸念を払しょくするような快勝でもって、ホームに歓喜を届けねば。
シーズン後半戦に入って状態が急降下してしまっているカターレとは、まさに対照的に。リーグ最少失点の強固な守備、そこに決定力が加わるかたちで勝ち点を伸ばし、ついに昇格圏へと躍り出たFC大阪。
直近5戦で1勝4敗のカターレとは、まさに真逆。4勝1敗、しかも勝った試合は全て複数得点を挙げているという好調ぶり。その勢いで落ち目の富山を飲み込んで4連勝を達成し、昇格圏2位の足場固めをもくろんで乗り込んでくることでしょう。
アウェイゲームでは5月以降9戦負けなし(5勝4分)で、そのうち7試合は無失点とのこと。10戦連続、そして8試合目の無失点達成を期して、初の富山県総合運動公園陸上競技場・アウェイ富山戦に挑みかかってくることかと。
好調を支えるのは、ここまでほぼ固定メンバーとなっているGK、DF陣の安定感。そのなかでも、不動の左SBとしてチームを支えるベテランの舘野 俊祐。彼にとっては、久しぶりとなる郷里・富山での試合。
2012年の7月から1年半、カターレの一員としてプレー、翌年2014年は期限付き移籍元の東京Vに復帰し、恩返し勝利とともに試合後にはゴール裏に挨拶に来ています。
その時以来、実に9シーズンぶりとなる県総。やはり、期するものがあるのではないでしょうか。
FC大阪の強みであるところの守備、それをまとめるディフェンスリーダーとして。覚悟をもって乗り込んでくることでしょう。
FC大阪との前回対戦は4月1日の第5節というから、実に半年ほども経過しています。シルバの4試合連続ゴールとなった1点を守り切るかたちで1-0で勝利、初対戦を制したのも、なにか遠い昔のことのようにも思えます。
前回対戦の敗戦を含め、シーズン序盤はなかなか調子が上がらなかったFC大阪も、今現在は2位。
前回対戦の勝利から上位に進出、長らく維持してきた昇格圏であったものの、そこから4連敗という最悪なかたちで転げ落ちたカターレ。
今や立場は逆転、かたちとしては上位対決ながらも、後半戦だけでは最下位クラスのカターレでは、勝負は見えている、と見る向きもあるのではないかと。
特に4連敗中に僅か1得点という富山に期待など出来ないと、スポーツくじWinnerなどは、一方的な倍率となってしまっているのではなかろうかと。
状況は芳しくないどころの話ではない。客観的に見れば、あるいは、「波乱なしの順当な結果」というものに落ち着くとの見方が大半ではないでしょうか。
それでも。
だからといって、負けても仕方ない、無得点5連敗もやむなしーーーそんなこと、あってたまるかよ!と。
誰も期待していない?そんなわけがない。
期待しているから、ツラいんだ。キツいんだ。
応援を投げ出したら、期待するのをやめたら楽になる?
そんなわけがない。
やるべきことは決まっています。
つらくとも、厳しくとも。それでも、期待することを、勝利を願うことをやめない。
決してやめない。やめてなど、やるものか!
前節・讃岐戦の敗因としては。
失点シーンの直接FKは、決めた相手を褒めるしかないというもの。たとえプロでも、同じことをもう1回やってくれと言われても10回に1回も成功するかどうかという、その1回がいきなり来たというもの。止められなかった田川も、責めることはできません。
負けたのは、攻撃が機能しなかったからに尽きます。
吉平や安藤らの離脱、試行錯誤の選手起用・・・なかなか「これ!」という形が見出せないメンバー編成のなかで。
「それでも、自分がやってやる!」という気迫を前面に出し、それをゴールにつなげねばならないところですが。
残念ながら、その責務というものの重さに躊躇してか。チームを勝たせる重圧に耐えきれずなのか。
どうにもこうにも積極性に欠け、チャンスらしいチャンスも作れないままに連敗を重ねてきています。
これまでも、くどいほど言っていることではありますが。
「勝つことでしか、自信は身につかない」
今一度、思い出してほしいです。原点に立ち返ってほしいです。
必要なのは、練習通りにタスクをこなすノルマなんかじゃない。
勝つために、ゴールが必要。ゴールのために、攻撃のかたちが必要。攻撃のために、それを組み立てるパスが必要。そのために練習をしているのであって。
練習のかたちを出しさえすれば、繰り返しさえすればノルマクリア?そんなわけない。
勝つことにつながるプレーができないならば、そもそも何のために試合に出場しているのかという話。
その勝つための執念というものが見てとれたならば、たとえ負け試合であっても救いもあるところ。
執念も見せられず、結果も負けたとなれば、そりゃ、ブーイングも飛ぶことでしょうよ。
だからこそ。原点に立ち返ってほしい。
なぜ、勝たねばならないのか?
決まっている。優勝するため。
そのためには、勝たねばならない。だから、勝つ。
そのシンプルなロジックを、ゆめゆめ見失わないでほしい。たとえ、4連敗中という苦境にあっても。
攻撃陣の奮起への期待は、語るまでもない当然のこととして割愛するとして。
期待したいのは、野口。
加入直後の松本戦にいきなり抜擢され、幸先よく勝利を収めたまではよかったものの。そこから、よもやの4連敗。
出場機会を求め、覚悟をもって移籍してきた。そして、実際に試合出場を勝ち取り、カターレの一員としてプレーしてきた。
にもかかわらず。まるでそれまでの流れが断ち切られてしまったかのような連敗。
もちろん、野口が足を引っ張ったということでえはなく、それがもとで負けて続けているというわけでもなく。様々な要因が絡んだ結果であり、個人の責任として負うべき問題とも違うでしょうが。
それでも。
やはり、忸怩たる思いというものは、抱いているのではなかろうかと。
J2昇格への新戦力として期待され、出場メンバーにも起用されている。にもかかわらず、チームの勝利というかたちでの責任を果たすことが出来ていない。期待を裏切り続けるなかで、勝たせられないままの出場に、価値はあるのか?と。
けれども。
この逆境も、試合出場が出来ずにメンバー外でくすぶっていたのでは、体験できなかったこと。
そして、いかに苦しい状況でも、自分の頑張りによって打開できるチャンスは有るということ。そこを、ブレることなくしっかりと肝に銘じてほしいところです。
今節の相手・FC大阪は、リーグ最少失点という守備に自信を持つチーム。そんな相手が首尾よく先制点を奪ったならば、それこそ「勝ち確」というものでしょう。
だからこそ、それを阻止せねばならない。カターレの左SBを預かる選手として。
カターレに必要とされたからこそ移籍してきた。そして、カテゴリをJ2からJ3に落としてでも出場機会を得て活躍したかった、というその思いからくるチカラというものを、難敵相手だからこそ、十二分に発揮せねばなりません。
4戦連続失点、そして4連敗ーーーその悪しき流れを断つのは、今。
さらに。守備のみならず、攻撃でも存在感を発揮してほしいところ。
攻撃は最大の防御。サイドから果敢なオーバーラップを仕掛け、相手に脅威を、味方に援護を与える活躍をしてほしい。そして、ゴールにつなげてほしい。そう、切に願います。
小田切監督の就任は、ちょうど1年前の9月。
あのまま石﨑監督体制を続けてしたのでは、チームの停滞感を払拭できないという判断。苦渋の決断であったことかと。
1年経った今、やはり苦境に立たされています。小田切監督の、トップチームを率いる監督としてのこの1年。そのキャリアで、最大のピンチと言っていいでしょう。
今シーズン、他クラブでは例年になく多くの監督が途中交代。かつてない混戦と言われる状況にありながらも、皆がそれぞれ苦しみもがきながらも前を向こうとしています。
口汚く「小田切やめろ!」などと罵詈雑言を吹っ掛ける者も、いるけれども。
ここが、踏ん張りどころ。
後悔などは、どうしようもなくなった後にすればよい
けれど、今はあきらめるときでも、投げ出すときでもない。
ただひたすら、勝利を追い求め、それを為すとき。
だったら。
やるべきことは、なにも変わらない。
絶好調の強敵が相手?それがどうした。ホームで負けて構わない理由になど、なりはしません。微塵も。
ならば、勝つしかないでしょう。
勝てば順位が入れ替わる直接対決。ならば、勝つしかなかろうよ!
ホームの期待を力に変えろ!
必ずや勝利し、県総に歓喜を!!!
勝たれ!!!富山!!!!!