行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

ルヴァンカップ 1回戦 モンテディオ山形戦

2024-03-12 23:23:51 | カターレ富山
30年にわたってJリーグの歴史とともに歩み続けてきたルヴァンカップが、リニューアル。J1のみであった参加クラブがJ2、J3を含めた全60クラブに拡大。これまで参加経験のないカターレ富山にとって、クラブ史上初となる一戦を迎えることとなります。
ホーム・県総で迎え撃つは、J2・モンテディオ山形。2014年のJ2リーグでの対戦以来、実に10年ぶりの対戦となります。
今シーズンここまで、リーグ戦3連続引き分けというもどかしい状況にあるカターレではありますが。
一発勝負のカップ戦、勝つにしろ負けるにしろ、決着がつきます。引き分けはありません。
リーグ戦と違うのは、もちろんとして。天皇杯でも異なるカテゴリとの対戦はあるにせよ、それと同じでもなかろう、と。
未体験の、ルヴァンカップ。
ただ、それでも。
上位カテゴリ相手だから負けても当然、リーグ戦には関係ないのでそれなりに・・・などとは、いかないでしょう。
実戦を経験することで得られる経験値、成長というものは、きっとある。
せっかくのチャンス、活かさない手はないでしょうよ。
もちろん、勝ちに行く。
勝って、2回戦へと駒を進めるべく。全力で挑まねば。

1993年の開幕当初は10クラブでスタートしたJリーグも、今や6倍、60クラブの大所帯。しかしながら、そのうちの半数はJ1未経験クラブ。つまりルヴァンカップ未経験ということになります。
現在J3リーグ所属のカターレ富山にとっては、このレギュレーション変更が無ければ、まったく無縁とも言えよう大会でした。
そんななか。
初参加となったカターレは、10のグループに分かれて争われる1stラウンドで、グループ1に組み込まれました。
この組み合わせは抽選の結果ではなく、前年度の各リーグ戦成績をもとに組み合わせられたもの。グループ1には、J1優勝の神戸、J2の4位・清水と5位・山形、J3の3位・富山と4位・今治が。各リーグの上位クラブが組み込まれたこととなります。
そのなかで、1回戦にJ3上位・富山とJ2下位・山形が対戦し、その勝者が2回戦でJ2上位・清水と。もうひとつの山で、J1首位・神戸とJ3下位・今治が対戦。
J1王者の神戸は別格として。あとの4クラブは、それぞれリーグ上位・・・ではあるものの、逆に言えば、昇格まであと一歩、手が届かなかったクラブとも言えます。
今回対戦することになる山形も、一昨年、昨年と連続で昇格プレーオフに進出しながらも敗退、もう少しのところまで迫るも、J1復帰を果たせずに終わりました。
今年こそ!という強い意気込みのもとで迎えた今シーズン。
リーグ戦ではここまで2勝1敗。2連勝と好スタートを切ったものの、直近の第3節ではJ1から降格してきた横浜FCに、シュート4本・無得点に抑えられてしまう完敗。
昇格を狙ってリーグを戦っていくにあたっての厳しさというものを、あらためて突きつけられたかたちとも言えましょう。
リーグ戦以外の公式戦として、チーム力の底上げを図るべく挑むという側面もあるルヴァンカップ。相手どうこうではなく、まずは自分たちのチーム力向上を期して臨むーーーレギュレーション変更前の、これまでのルヴァンカップ参加経験のある山形だからこそ。リーグ戦には出場してこなかった選手を中心にターンオーバー編成で臨む、ということもあるのではなかろうかと。

昇格まであと一歩具合ならば、得失点差で昇格を逃したカターレとて勝るとも劣らない。今年こそ!という強い思いがあるのは間違いない。
一方で、開幕3試合連続でドローと、厳しさの只中にいます。
この先のリーグ戦でブレイクスルーを果たすためにも。いかにリーグ戦以外のルヴァンカップとはいえ、直接的に関係しないからとて、上位カテゴリ相手に負けて元々、などと軽んじるわけにはいきません。
昇格をもう一歩のところで逃した・・・言いかえるならば、本来なら山形は2024シーズンにJ2で対戦せねばならなかった相手。形を変えて、その「あるべき対戦」が実現しただけのことです。そこで、J2相手だから、上位カテゴリ相手だから、などとリスペクトの裏返しの卑屈さでかしこまる必要などありません。
むしろ、いかにカテゴリ差があるとはいえ、ここで手も足も出ずに惨敗を喫してしまうようなことがあったとしたら、それは「J2昇格に値せず」という負の遺産にしかならない可能性も。
前週おこなわれた別グループの1stラウンド1回戦で、J3の4クラブがJ2勢を撃破する下剋上を見せています。
そんななかで、J2昇格を、J3優勝を目指すカターレが、いかにJ2上位クラスの山形が相手だとしても、無様を晒すわけにはいかないのです。
逆に、「J3優勝を目指す富山なら、J2クラブに勝っても驚きもない」と言われるくらいでなければ。

先の奈良戦からこの山形戦、八戸戦、金沢戦、福島戦と続いていく連戦のなかで。さすがに全戦でメンバー固定とは考えられず、昨シーズンの天皇杯がそうであったように、ガラリとメンバーを変更するのではないかと。あたかも別チーム化のように。
それでいて、やっているサッカーに変わりなく、まったく遜色なくカターレのサッカーが出来たならば。それをやってのけたからこそ、史上初のJ1クラブ・京都を撃破。そして新潟戦の大熱戦があったのであり。
今回のルヴァンカップでも、試合出場が少ないからと言って2軍などとは言わせないような力を示し、山形に敢然と立ち向かってほしいです。
リーグ戦との兼ね合いもあり、誰が出場するかの予想は立てづらいのですが・・・。
カップ戦といえば思い出すのが、昨シーズンの県選手権決勝での平尾の奮闘。
プロ初出場という緊張感もありながら、PK戦を制して勝利に貢献。天皇杯出場につなげてみせたのでした。
他のポジションと違って、ある程度連戦にも対応できるGKというポジションにあっては、正GKの田川が出場し続けることも十分に考えられるにせよ。そこを敢えての起用で、実戦ならではの経験を積むのも大いにアリだと思うのですが。
ルヴァンカップの21歳以下選手を対象としたニューヒーロー賞の資格選手でもある平尾。だからこその出場・活躍を見たいとも思うのですが。
そして、カターレの若手からもうひとり。ガブことガブリエル エンリケの出場があれば、と期待したいところ。
昨シーズン、天皇杯京都戦に出場。高校時代に過ごした京都の地に凱旋とあって、気合も入っていたでしょうが・・・それが、試合中の怪我で暗転。大怪我によってその後のシーズンを棒に振ることとなってしまったのでした。
手術、母国ブラジルでのリハビリを経て、今シーズンはキャンプから合流し、練習ではキレのある動きも見せていました。
今現在の状態がどのくらい出来るものなのかはわかりませんが。
実戦復帰のタイミングとして、カップ戦での出場から・・・とはならないものだろうか?と。
そのほか若手では、西矢、瀬良といった大卒ルーキーのプロデビューにも期待したいところですが、果たして?

2014年にJ2から陥落したカターレにとって、その年を最後に山形との公式戦はありませんでした。J2時代、リーグ戦では2分け4敗と1勝も出来ず。
2013年には天皇杯で対戦しましたが、PK戦の末に敗れています。GKまでもがキッカーとなるほどもつれたPKの、最後の最後で苦杯をなめたという、やるせない記憶。(それだけに、同じくもつれた昨シーズンの京都戦の勝利は格別だったのですが)
そのとき以来となる、山形とのカップ戦での対決。
リーグ戦ここまで3分け、今シーズン公式戦で未だ勝利のないカターレですが。
しかし、だからこそ。
引き分けがなく、完全決着をするカップ戦だからこそ。勝って勢いをリーグ戦につなげる呼び水とせねばならないのであって。
見慣れた県総でありながら、スポンサーボードが無いなど、見慣れない景色のなかでの試合となりますが。
それでも、願いはひとつ。
勝ってホームのファン・サポーターに歓喜を!
今シーズンのスローガン「覚悟」。それを示すべき試合としての、初のルヴァンカップ。
下剋上、やってやろうじゃありませんか!

下剋上、上等!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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