0-2で敗戦。
なんというか・・・「こうなってはならない」とい要素が凝縮したような試合でした。
言いかえれば、「こうであらねばならなかったのに」ということが、出来なかった試合。
3戦負けなしとも言えた開幕3連続引き分けは、開幕から1勝も出来ないままに4試合という意味に変わってしまったのかと。
全てが万事ダメだったから負けた、というわけではないけれど。
それでも。
ここぞ!という試合に限って落としてしまう悪癖。それが、昨シーズンのあと一歩届かなかった要因でもあろうに。
それが、新シーズンも克服できていないーーーそんな印象を与えてしまう敗戦となってしまったとも言えるかもしれません。
先のルヴァンカップ山形戦より中3日。今シーズンの公式戦初勝利をリーグ戦初勝利へと繋げるべく臨んだ試合。
ほぼ総入れ替えとして臨んだ山形戦から、リーグ戦仕様へとそっくりそのまま戻すかと思われましたが、そうでもなく。
GKの平尾の継続、唯一の連続スタメンだった安光あたりは、「まぁそうかも」とも思えた一方で。他にも、82分の出場だった布施谷と、延長までフル出場していたマテウスがスタメン入りしたのは、少々意外にも思えましたが。
ともあれ。
準備期間が短いなかで、J3リーグの北の果て・八戸での試合。コンディションの不安を言ってはキリがない。メンバーを信じて戦うのみ。
今節がシーズンホーム開幕戦となった八戸の、プライフーズスタジアムは・・・ところどころ芝がはげて凸凹していたりと、お世辞にも良好な状態とは言えませんでした。それに加えて、このスタジアムでは毎度のように悩まされる、強い風。アウェイの洗礼というやつでしょうが、どうにもこうにも。
キックオフ前には陣地変更。前半の風上のときに勝負を!という狙いだったのでしょうが、正直言って、嫌な予感がしました。こういう時の陣地変更が功を奏した経験よりも、裏目に出た経験のほうが印象に残っていたためでしょうが。
しかして。
その嫌な予感は、的中してしまうことに。
試合開始から早い段階、11分。MF佐藤 碧のドリブル突破から、警戒せねばならないとわかりきっていたはずのFWオリオラ サンデーに決められてしまい、先制を許してしまうことに。
彼に預けたならばなんとかしてくれる、という“戦術・オリオラ サンデー”ということは、わかりきっていたはず。現に、それでやられて決勝ゴールをくらい、敗れた前回対戦のことがあるのだから。
名指し批判はどうか?ということはありますが・・・シュートを決めたオリオラよりも、その前、佐藤への坪川のチェックが厳しくいけていれば、防げた失点でした。
石﨑監督続投の時点で、継続路線であることはわかっていたはず。昨シーズンの敗戦を反省、改善につなげるならば、先制を許すと守りを固められて苦しくなることは自明。だのに、前半早々に失点してしまうという。
やりきれない思いはあったにせよ、それでも。
1点はハンデだ、2点以上獲って勝つのみ!という気概が必要であったところ。
ただ、強度の強い八戸の寄せに手を焼き、どうにも自分たちのかたちを作れない。
風向きのこともあれば、前半のうちになんとかせねばならなかったことは明らかでしたが、なかなかうまくいかないままに時間が経過。
そのまま迎えた、前半終了間際。
ペナルティーエリア内で坪川が後ろからタックルして倒してしまったとしてPK。MF永田 一真に決められ、移籍後初ゴールを献上。同時に前半終了のホイッスル。
坪川にしても、失点からの汚名返上を期しての気負いがあったのかもしれませんが・・・それにしても。
決められてはならないタイミングで、決められてはならない追加点。どうにもこうにも苦しくなりました。
臨んだ後半、控えに回っていたショウセイや伊藤、松本といった攻撃カードを切って反攻を試みるも、奏功せず。
私見ですが・・・前線の選手だけでなく、坪川に代えての瀬良の投入を、もっと早い段階で敢行せねばならなかったのではなかったか?と。
中盤でかき回しつつ前線との連動で突破口を開くという展開に持ち込まねばならなかったのでは?と。
守備に自信を持つ八戸にとってみれば、しっかりとブロックをつくって相手を封じ込めることを徹底するのみ!というところ。
なんというか・・・言いたくないですが、そういった八戸のプランに付き合わされているかのような、もっと言えば、守備練習に付き合わされているかのようでした。
それが証拠に、八戸側の交代は3人だけ。先のルヴァンカップ金沢戦から継続のメンバーもいたなか、上手くいっているからにはいじる必要もない、と。
昨シーズンまでのチームメイトであった柳下に、抑え込まれたかたちのマテウス。
スタメンフル出場し、新チームでの存在感を見せた柴田。
なんとも・・・言いようのない、もどかしさ。
そのまま、スコアは動かず。
0-2で終了。今シーズン初黒星を喫し、初勝利はまたも持ち越しとなってしまったのでした。
こうあってはならないということが、そうなってしまった。
ルヴァンカップでの価値ある勝利をリーグ戦にもつなげねばならなかったのに、できなかった。
昨シーズン、ここぞ!という対戦で敗れた八戸。そのリベンジを果たせたならば、単なる1勝以上の価値でもって勢いもついただろうに、果たせなかった。
警戒せねばならないとわかり切っていたオリオラに、またやられた。
どの時間でも失点は避けたいなかで、そのなかでもキツイ時間帯にやられた。
なによりも・・・未だ勝てない状況を、継続してしまった。
1勝3敗と同じ、しかも勝てていない。
昇格どころか、降格のほうが現実的では?などとは悲観的すぎますが・・・事実ではあります。
上手くいく試合もあれば、上手くいかない試合もある。
だけど、時と場合、タイミングというものがあります。
それを、嫌なかたちで嫌なふうに負けた、という事実は・・・やはり、重いです。
それでも。
時は待ってくれません。
たったの中2日。ホームで金沢を迎え撃つ北陸ダービー。
うつむいている暇は、ありません。
勝つことでしか自信は身につかないーーー何度でも書いてきたことですが、まさにそれ。
勝つことでしか、上を目指すことは出来ないのだから。