3-0で勝利!
2試合連続スコアレスドローというもどかしい状況がつづいていたなかで、なんとしても勝利を、勝ち点3を得て上位戦線に喰らいついていかねばならなかった今節。
前半からチャンスを多く作り出すも、フィニッシュの精度に欠き決めきれず。0-0のままに試合を折り返し、後半へ。
そんな状況を打開してみせたのが、途中出場の布施谷とショウセイでした。
中盤での競り合いから末木が前の吉平へとつなげると、そこから気迫のドリブル。ライン際で相手選手を引きつけながら、逆サイドを上がってきた布施谷に渡すと、それを押し込み、待望の先制ゴール!
その直後、琉球のリスタートの流れをかっさらい、ショウセイが追加点!
さらには、再びショウセイ。自身初となるリーグ戦1試合2ゴールを達成する3得点目でダメ押し、試合を決定づけました。
守っても、4試合連続無失点。まさに、完勝と言える内容で勝ち点3を積み重ねると。
前節の7位から5位に浮上。ホームのファン・サポーターに勇気を与える勝利を挙げることが出来たのでした。
ここ最近は毎年恒例となっている、この時期のサマーリミテッドユニフォームの着用。これまでは基本的にネイビーの色合いに対して工夫を凝らしたデザインで、というかたちとなっていましたが。
そんな流れとは一線を画す、今シーズンの夏ユニ。
地元プロバスケットボールチームである富山グラウジーズと全面コラボ。クラブカラーの赤と黒、そしてクラブエンブレムをモチーフとしたデザイン。
これまでのカターレ富山のイメージとはガラリと違った、赤いユニフォームを身に纏った選手たちの姿は、新鮮そのものでした。
琉球のメンバーを見て、おや?と思わせられたのが、エースである白井 陽斗の不在。前回対戦でゴールを決められてしまったのを含め、ここまで10ゴールと堂々の成績を挙げて琉球を引っ張ってきた選手が、いない。
のちにJ1札幌に完全移籍することが発表されたのですが・・・突出した活躍をしたらしたで、チームにとっては、ある意味リスクともなるような事態も起こるのだな、と。
対するカターレも、CBが心許無い状況で下堂をJ2山口に引き抜かれる、なんて状況が発生したわけですが。
それでも。
この日CBコンビを組んだ鍋田・神山にしても。久々のスタメンとなった椎名にしても。
ルヴァンカップや天皇杯などを含め、これまで培ってきたチーム全員で戦うという姿勢。そして、誰が出場しても戦力が落ちないというコンセプト。
それらがしっかりとしているぶんには、不安要素にはならないだろうと。
一方で。
去る者あれば来る者あり。先頃カターレに育成型期限付き移籍で加わることが発表されたばかりの荒井 悠汰が、さっそくのメンバー入り。
さすがに加入数日でいきなりチームに完全フィットして全力全開、とはならないだろうけれど、それでも。
そうだな、3-0みたいな展開になれば、挨拶代わりに出場することもあるのでは?という見立てをしていました。
日中の暑さはあったものの、それでも前週のFC大阪戦のようなうだるような暑さ、というレベルではなく。であればこそ、きちんと自分たちのサッカーをやりきって、今度こそ無得点の流れを止めて勝利せねば!という今節でしたが。
前半から、カターレペース。
前半だけで8本ものCKを獲得してチャンスをつくるなど、琉球を攻め立てました。
欲を言えば、それだけチャンスがあったなら決めてくれよ、というところではあったのですが・・・それでも。
GK田川をはじめとした守備陣がしっかり連携し、着実なボール回し。そこから河井と末木のボランチにつなぎ、攻撃陣へという流れそのものには、ミスもなくしっかりといつも通り。
そこに椎名やヨシキ、吉平といった前の選手らが、そして1トップのマテウスがしっかりと応えて精力的に走り回り、チャンスメイク。
はっきりと、カターレの攻勢。
0-0でのおりかえしとなったこと自体は、物足りなさをかんじたものの。
けれど。
なかなか決められないというならば、決まるまでやり続けろと。何度トライしても、決められたならば報われる。なれあば、継続あるのみだろうと。
勝負の後半。
琉球が3-5-2から4-4-2にフォーメーションを変更、明確な反撃の姿勢を見せてくるも。それにしっかりと対処、ゴールを許さないカターレ。
スコアレス状態が依然として続くなかにあっても、カターレとて手をこまねいているばかりではなく。
マテウスに代わってショウセイ、椎名に代わって布施谷を投入。
交代とはなったものの、精力的なプレーで相手をかき回していたマテウスと椎名。だったら、その思いを引き継ぐ2人には、存分にプレーしてもらうだけだ!と。
そんななか、70分でした。
中盤でのボールの競り合いから、競り勝った末木が前へとボールを蹴り出すと。それに反応した吉平が一気にライン際まで持ち上がり、阻止に来る相手との距離、GKの動きなどを冷静に判断しつつ逆サイドから来た布施谷へ。それをしっかりと決めきった布施谷のゴールで先制!2試合半も続いたようなスコアレス状態に、遂に終止符が。一気に沸き立つホーム・県総。
そして、その先制ゴールの余韻も冷めないなかで。
琉球のキックオフからものの数秒。
果敢な前へのプレスから末木がパスカット、それを受けたショウセイが落ち着いて流し込み、ゴール!
まさに、電光石火。これまでのスコアレス状態とはなんだったのか?と言いたくなるような追加点で、リードを広げることに。
それにしても、2得点ともに絡んだ末木のはたらき。
前回対戦では、イエロー2枚で退場、数的不利となってしまい、さらには3失点を喫して敗れるという苦い苦い経験をしてしまいましたが。
そのリベンジを期して臨んだ試合で、価値あるプレーぶり。見事に無念をやり返す、痛快な活躍をみせたのでした。
前回対戦での末木の退場、PKがらみで2失点など、審判のジャッジへの不満。そしてこの試合でも、明らかなファウルなのにスルーされた、PKだろ!というエリア内で倒されたシーンも見逃されたなど、やはり不満はありましたが。
それでも。そんな状況に屈しないだけの力強さ。それが、今のカターレにはありました。
そして、それだけにはとどまらず。
86分には、右から攻め上がった布施谷のグラウンダーのクロスにショウセイが合わせ、ダメ押しの3点目。ショウセイ自身リーグ戦では初となる複数得点によって、試合を決定づけてみせたのでした。
試合も最終盤の88分。交代出場で、荒井がカターレデビュー。
試合前に「3-0くらいになったら」なんて考えていたところ、まさにそういった状況で。背番号48が、ホーム県総のピッチに立つこととなりました。
すると。
相手陣内のサイドライン際で、後方からのパスを受けた荒井。ボールが、まさに足元に吸い付くようにピタリと収まり。そのプレーに、スタンドがどよめきました。
さらには積極果敢にシュートを狙うシーンも。出場時間としては僅かではあったものの、しっかりと印象に残るプレーぶりをファン・サポーターにみせつけたのでした。
世代屈指のアタッカーとして鳴り物入りでFC東京に加入、選手層の壁に阻まれてなかなか出場機会をえられず期限付き移籍の決断となったものの・・・それでも、FC東京の将来を嘱望される逸材には違いないと。
今後のさらなる活躍が期待されます。
そして、試合終了。
3得点のみならず、守っても4試合連続無失点。まさに完勝という内容で、しっかりと勝ち点3を積み上げてみせたカターレ。前回対戦で3失点で敗れた無念を晴らす快勝でもって、見事にリベンジを果たしたのでした。
スコアレスドロー2試合も、相模原とFC大阪というリーグでも屈指の堅守を誇るチームを相手にしてのもの。もちろん、それを上回って勝ちたかったのは事実ではありますが、それでも。うっかりとこちらが失点して相手に勝ちを譲る、ということもなく、勝てなかったながらも負けなかったことで、引き離されなかったこともまた、事実であり。
そして、今節。前回対戦で敗れた嫌なイメージもあったことでしょうが、それを振り払っての快勝。
100点満点という流れでこそないけれど、及第点とは言えるかと。
首位の大宮が突出してはいますが、2位以下は大混戦。
そんななかで喰い下がり、のし上がっていくためにも。
こうしてしっかりと得点し、しっかりと守り切って勝っていくことの大切さ。今節は、それをあらためて感じさせられる一戦であったかと。
まだまだ、リーグ戦は折り返し地点を過ぎたばかり。
これからが、大事。
まずは、この勝利を連勝へとつなげていくためにも。
精進を続けていかねばなりません。