行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

虎の子の1点を守り切る!連続無失点でシーズンダブル達成 いわてグルージャ盛岡戦

2024-07-22 21:11:46 | カターレ富山
1-0で勝利!
前回対戦から1か月も経たずに再戦、さすがに同じようにいくとは思っていませんでしたが。案の定、というべきか。1点を争う難しい試合に。
絶好のチャンスを逃してしまう悔しい展開、そしてあわや!という大ピンチを逃れる安堵の展開。スリリングな試合となりましたが。
前半に挙げたPKの1点を守りきり、勝ち点3を獲得。5試合連続無失点を達成し、順位を今シーズン最高の4位にまで引き上げました。
もっと内容を詰めないと、という意見はもっともですが、それでも。
今シーズンここまで、なかなか思うように勝てなかったアウェイ戦。そこで、苦戦を強いられつつもしっかりと勝ちきったという成果。
この先も楽な試合などないでしょうが、だからこそ。
ここで得られた経験、そして自信を、さらなる躍進へと繋げていかねば。

前節からは、1トップがマテウスからショウセイへと変更。それ以外は同じスタメンで臨むこととなった今節。
調子の良いメンバーの継続性を期待して、ということなのでしょうが・・・違和感めいたものを感じてしまうのは、気のせいではなかったかと。
6月の1カ月間に8試合もの公式戦をこなしていたことをはじめ、カップ戦と並行していたシーズンにあっては、その都度大幅にメンバーを入れ替えていたことを思えば。
むしろ、おおむね1週間に1度の試合という今のペースこそが通常と言えるほどなのですが。
ともかく。
狙うは、連勝。そして、ホーム戦であった前回対戦に続き、アウェイ戦でも岩手を撃破しシーズンダブルを!という試合でした。

17分に、絶好機。中盤でクリアボールが流れたところに追いついたショウセイが抜け出し、GK大久保 択生と1対1に。
そのまま流し込め!という場面でしたが、阻止されてしまいゴールならず。
言うは易く行うは難し、ということは重々理解するにしても・・・それでも。
そういったシチュエーションであたりまえのように決めきることが出来るようになれば、ストライカーとしてのステージが上がるというか。もっと見えてくる世界も違ってくるでしょう。それだけに、惜しいと。
プロ初年度のルーキーに求めすぎても、という思いの一方で、期待が大きいからこそやってのけてほしいという思いも。
前回対戦では一方的にカターレの攻勢が続く、という展開でしたが、さすがにその再現とはならず。
カターレがJ2にいた時分から、それこそ10年前から知っているようなベテラン・都倉 賢を筆頭に、攻勢を仕掛けてくる岩手。その都倉のループシュートを、田川が必死に手を伸ばして掻き出すという危ない場面も。
さすがに一筋縄ではいかない。1点をめぐる攻防になるだろう、という予感が。

そんななかで、試合が動いたのが29分のこと。
右サイドを駆け上がっていった椎名が相手陣内深くで中央へとクロス、という場面で。そのボールがスライディングで阻止しに来た相手の腕に当たるかたちでハンドの判定、ペナルティーエリア内ということでPKを獲得することに。
2試合連続スタメンとなった椎名でしたが、落ち着いていました。
後方から迫りくる気配を察知しながら、利き足でない右足でのキックとなりながらも。動じることなくしっかりと蹴り出せたからこそ、ハンド判定にもつながったのであり。相手の腕に当たるように蹴ったかはさておき。やるべき仕事を確実にこなす、慌てずに雑なプレーにならなかったからこそ、と言えたかと。
意外にも、折り返しを過ぎた今シーズンにあって、リーグ戦では初のPKシチュエーションであったようで。
ルヴァンカップの清水戦・神戸戦において、延長の末のPK戦というものを経験していたからでしょうか。そこまで久しぶりという感じはしませんでした。
そして、キッカーはキャプテン吉平。
吉平と言えば、個人的に「PK絶対決めるマン」と評している選手。
今回もまた、確実に仕留めてみせました。さすがです。
連勝に向けて、まずは先制に成功したカターレ。
なにか前半のうちに得点するのは久々だな、と気づいてみれば。思い返せば、岩手との前回対戦で、やはり吉平が決めて以来のことだったようで。
だったら、今回もまた勝つしかないでしょうよ!

後半、3-4-2-1にシステムを変えて反撃に出てきた岩手。その攻勢に、後手にまわってしまった感のあったカターレ。
都倉だけでなくオタボー ケネス、加々美 登生といった攻撃陣に攻め込まれ、なかなか思うように攻撃のかたちをつくれない時間が続き。
そんな流れの中で、51分。シュートに見せかけたボールが、ゴール至近で都倉の真ん前に。オフサイドは無く、あとは蹴り込むだけ、という。
やられた!と思った瞬間。
神山が素晴らしいスライディングで阻止、九死に一生を得ました。
先月のアウェイ長野戦で鍋田が見せたような、チームを救う身体を張ったディフェンス。それを、今回は神山が。
その神山、57分に裏へと抜け出した都倉のシュート体勢に、やはり体を張って阻止。またも決定的なピンチを救い、都合2点は守り切ってみせるという・・・まさに神がかったディフェンスで、チームを盛り立てました。

そんな無失点を継続する守備陣の奮起に応えるべく、追加点を挙げて楽にさせたかった攻撃陣でしたが。どうにもこうにも、次の1点が、遠い。
もちろん、言うまでもなくワンサイドゲームであった前回対戦とは別モノ。いかに5試合連続で無得点が続いている岩手とはいえ。気を抜けばこちらがやられるだけのこと。
試合が進むにつれ、虎の子の1点をいかに守るか、という状況に。
そんななかで。
前節の琉球戦でもそういった傾向がありましたが、今節も・・・どうにも、審判のジャッジが納得いかず。
イエローをもらっていたオタボー ケネスがまたやった、2枚でレッド、退場だろ?というシーンでお咎め無しであったとか。
いちばん酷かったのが、途中出場の松本が抜け出したチャンスで、GK大久保と交錯したとき。
前半の絶好機にショウセイのシュートをつぶされたりと、さすがのベテラン、上手さはありますが・・・このときは、そうじゃなかったろ?
身体を張った守備とは言いつつ、ボールに行っていない状況で松本を転ばせた格好。もちろん、松本のファウル狙いダイブなどではなく。そりゃ、あの距離じゃかわせないよ。
得点機会阻止としてイエロー待ったなし、審判によっては一発レッドの判断もあるかもしれないというときに。
カードが出なかったことそのものが不可解であるのに・・・百歩譲ってカード無しだったとしても。
なんで、ファウルの笛すらなくお咎め無し、どうしてスルーされているんだ?と。ありえないだろ!
審判の裁定にケチをつけるのは、みっともない。それは百も承知。
けれど・・・あまりにあんまりだろ!と。

スコアは動かず、1-0のまま。
7月も下旬のナイトゲーム。暑さ、疲労の影響は多分にあったけれど、それでも。
最後の最後まで、集中力を切らさなかったカターレ選手たち。
試合終了。
前日に行われた試合結果を踏まえて臨むこととなった日曜の試合。混戦の上位戦線に後れを取るわけにはいかない、というプレッシャーも、当然あったでしょう。
それに負けず、しっかりと勝ちきり、勝ち点3を積み重ねることができました。
相模原、金沢とは勝ち点で並ぶも、得失点差によって上位となったカターレが、4位浮上。今シーズンの最高位をまたひとつ更新することに。
追加点のチャンスがありながら、モノに出来なかった。PKの1点だけというのは、いささか物足りなさを感じるとともに、課題克服がどうにもこうにも、というところでしたが。
ピンチの場面も少なからずあり、同点、あるいは逆転を許してしまう展開もあり得た試合。反省点は少なからずあります。
それでも。
最少点差であっても、しっかりと勝ちきったこと。
7試合連続負けなし、連続無失点試合を5に伸ばしたこと。
これまで、なかなかうまくいかなかったアウェイ戦。
苦戦しながらも、しっかりと虎の子の1点を守り切って勝ち点3につなげたこと。
これまで1勝1敗が続いていた岩手戦で、シーズンダブルを達成。
やるべきことを、やりきった。
それら成果は、称賛されてしかるべきで。

100点満点の内容とはいかなかったけれど、それでも。
それでも、なんとかするーーーそんな姿勢がこの先、だんだんと重みを増していきます。
あのとき、1勝でも、1点でも挙げていたら。そんな後悔の積み重ねが、同勝ち点ながら昇格を逃す、という残念至極の結果につながってしまった昨シーズン。
この岩手戦で得た、勝ち点3の意義。
それを思うとき・・・課題も多くあったからこそ、気を引き締め直して次節に向かわねば。
次は、やはりおよそ1ヵ月ぶりという再戦となる長野戦。
連勝継続はもちろんのこと。前回対戦で勝利した相手にはシーズンダブルがデフォルト、という流れを作り出すべく。
必勝を期して臨まねばなりません。


コメント
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