行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

“それなり”止まりの終幕。最終戦を勝利で飾れず 鹿児島ユナイテッドFC戦

2021-12-06 23:54:46 | カターレ富山
1-1でドロー。
最終成績 13勝 7分け 8敗 4位 
カターレ富山の2021シーズンが終了しました。
前節の敗戦でもって目標としてきたJ2復帰の道が断たれ。最終戦、実質的には消化試合であった感は否めません。
それでも。
今シーズンこのメンバーで戦う、最後の試合。そして、ホームで応援するファン・サポーターに、勝って雄姿を目に焼き付けさせねばならなかった試合。
結果は・・・なんというか、「今シーズンのカターレらしい試合」でした。

今シーズン、なにかと天候に恵まれない日が多かったホームゲームにあって。
さすがに12月ともなれば肌寒さはあったものの、それでも曇りながらも雨の心配はなく、良コンディションと言えました。
ここ最近は13時開始の試合が続いていた中で、J3第30節は各会場14時一斉キックオフとなりました。
その、キックオフからわずか5分。
椎名のゴールが決まり、いきなり先制。え?というか・・・正直、状況がよくわかりませんでした。
敵陣深くまで攻め込んで中央へとクロスを入れたけれど、サイドネットで残念、さぁやりなおし・・・くらいに思っていたら、それが決まっていたと。
なにか、唐突に、あっけなく決まった先制ゴール。
ここ7試合も連続で先制点を奪われていたというのに。その流れが、いきなりストップしたのでした。
勝利の要件を整えたあと、あらためて試合に目を向けると。
こちらの好調よりも、鹿児島側の物足りなさが目につきました。
上から目線みたいに言ってはなんですが、率直な印象として、実力を発揮しきれていないな、と。
ここ3試合連続で上位直接対決でヒリヒリするような展開の試合が続いてきたなかで。
それらと比べて、明らかに、ちょっと緩さを感じるな、と。
ただ、そうであるならばなおのこと。
一気に追加点を奪いとり、試合の行方を決めてしまうくらいでなければならなかったのですが。
追加点を奪えないままに、ハーフタイムへ。

すると。
追加点を挙げて突き放すことが出来ていなかったツケ、とでも言うのでしょうか。
後半開始から間もない49分。
米澤 令衣に決められてしまい、同点に追いつかれてしまうことに。
上げさせてはならないクロスに対応できなかったこちらの落ち度、という失点。
なにか、シーズン後半戦に戦績を落としてしまってきたなかで幾度も見てきた、悪い意味でカターレらしい失点の仕方だな、と。
その同点ゴールで勢いづき、試合の流れは鹿児島側へ。
そんななかでもなんとか勝ち越しゴールを狙って奮戦するも、どうにもうまくいかず。
2桁ゴールを狙う大野、移籍後初出場となった中山、契約満了が決まったユウスケらを途中出場させて事態の打開をはかるも、奏功せず。
チャンスそのものが無かったというわけでは決してなく・・・むしろ、決めきらねばならないシチュエーションで決められず、という場面も。
双方ともに決定力を欠く中で、時間だけが進み。
4分あったアディショナルタイムも経過、そしてタイムアップ。
シーズン最終戦を勝利で飾ってホームのファン・サポーターに笑顔を届けることは叶わず。
駄目とまでは言わないけれど、それでも・・・。
そう、昇格は成らなかった。4位というJ3での最高位タイも、駄目だとまでは言わないけれど、それでも。
そんな幕切れとなってしまったのでした。

他会場の結果により、最終戦に勝利した熊本が首位に躍り出て優勝、そしてJ2復帰を決めました。
そして、ドローであったながらも勝ち点1を積み上げて宮崎と並び、得失点差で上回った岩手が2位。10戦連続負けなしでのフィニッシュで、初のJ2昇格を決めたのでした。
もちろん、カターレの今節の結果がそれらに影響を与えないことは織り込み済み。
けれども。
むしろ、だからこそ最終戦に勝って、それら昇格クラブと堂々と渡り合い、劣らぬ力を示したシーズンだった!と誇示せねばならなかったのではなかったか?
結果としては、とくにシーズン後半戦に見られたような、自分たちのサッカーを体現しきれない試合。そして、決定力を欠いて勝つべき試合を勝ちきれない試合。
目標としてきた昇格が無くなったから気が抜けた、などということはないでしょうが、それでも。
それでもやらねばならなかったのは、結果がついてこなかっただけで、本質的にはカターレだって昇格に値するチームだったんだ!という力をホームのファン・サポーターに示さねばならなかったところ。
全力で相手を打倒し、勝利したあかつきには、はじけるような笑顔で大歓喜!それには「おいおい、そんな喜びは昇格時にとっておけよ」などと苦笑されてしまうほど・・・そう、先のYS横浜戦で、富山戦初勝利を挙げた選手たちが、まるで優勝したかのように歓喜していたような、あの姿。それくらいの熱量をもって勝利をもぎとらねばならなかったのではなかったか?
・・・なんというか、「そういうところだぞ」と。
過去J3最上位タイの4位ではあっても。
“それなり”でしかなかったからこそ、4位止まり。
昇格を決めた熊本や岩手との差が、やはりあったと認めざるを得ません。
課題を克服できずじまいに終わってしまった感が否めません。

2021シーズンの挑戦が、終わりました。
結果は結果。覆すことなどできません。
“それなり”止まりで、限界を突破するだけの力を発揮できずじまいであったシーズン。
けれど。
終わり悪けりゃ全て駄目、結果が出なければまったく無意味---そんなことは、ないはず。あってはなりません。
最上の結果を残すことはできなかったけれど。
今シーズンの結果を意味のあるものであったかどうかを決めるのは、これから次第。再び立ち上がって挑むことになる来シーズンにかかっているのであって。
やれなかったことを嘆くことより、やらねばならないことをやるまで。

Jリーグ各カテゴリすべての最終結果が出て、J2から相模原、北九州、愛媛、松本の4クラブが降格することが確定。そして、JFLからいわきが昇格し、来季のJ3参加クラブ18チームが決定しました。
さらなる厳しい戦いが予想されるなかにあっても、それでも優勝を目指さねばならないカターレ。
まずは、今シーズンお疲れさま、と。
来たる2022シーズン、今度こそ限界を突破する強さを見せねばならない。
ならばこそ、いまはしっかりと体を休めるとともに、気持ちだけは、悲願成就がならなかった無念を来季への気概に変えていくプロセスはしっかりと遂行しつつ、有意義なオフを過ごしてもらえたらと。
ひとつの戦いは終わったけれど。次なる戦いはすでに始まっているのだから。
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