行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第25節 FC東京U23戦

2016-10-15 20:58:45 | カターレ富山
前節から1週ぶん空いた状態で迎えることとなる今節。シーズン最終盤の残り6試合を戦っていくにあたっての、嵐の前の静けさであったかもしれません。
いくら好調な相手とはいえ、それでも勝って優勝への可能性を少しでも上げなければならなかった前節・ガンバ大阪U23戦。しかし、結果は0-3という惨敗に終わりました。
このいつもよりも1週ぶん多かったインターバルを、そんな敗戦のショックから立ち直ってラストスパートをかけるだけの準備期間とできたのかどうか―――切れてはいないながらも、それでもか細いと言わざるを得ない優勝への可能性にすがっているカターレにとっては、死活問題とも言えます。
そんななか、今節10月唯一のホームゲームに迎えるのは、前節に引き続いてのU23チームとなる、FC東京U23。なかなかに厄介な相手かと。
他のクラブであれば、1週ぶん多い休みという条件はイーブンなものであったでしょうが。普段からメンバーが不確定であるU23にとっては、1週ぶん空くことはさほどいつもと変わる条件ではないのでは?
W杯予選の代表召集にかかるJ1のリーグ戦中断期間でもある今節に、先のオーストラリア戦で代表デビューしたDF丸山 祐市がこの富山戦の出場を直訴したものの、コンディションを考慮して監督に諫められる、なんて記事も見ましたが。
一方で、確定していないとは言いながらも、昨年までのJ22選抜とは違って同じクラブのメンバー。試合を重ねて連携が洗練されていく強みというものが見られるというところは、先のガンバ大阪U23戦で嫌ほど味わったばかり。
そういった意味で、あるいは対等な条件ではないとも言える今節ではありますが。
しかし。
だからと言って勝てませんでしたでは、もはや済まされないのが現在のカターレの立ち位置。
負けなど論外、引き分けすらダメ、勝ち続けてさえ決して高いとは言えない可能性に賭けて、J2復帰を目指すしかない状況なのだから。
「前節の敗戦から切り替えられたのだから、1週分の休みは有意義だった」と、勝利後に笑顔でコメントできるように。全力で勝に行かねばなりません。

カターレにとってのJ3リーグ2年目となる今季、日程が発表された時点で、あるいは、人によってはいちばんの注目カードであったかもしれないこの第25節。
“あの”安間監督が、カターレのホームであるところの県総に敵将として帰ってくる―――その事実に対しての、さまざまな想い。
4月のアウェイ戦では、出場していた中島 翔哉ともども、きっちりと“恩返し”をさせてもらいましたが。
それがホームであれば、さらに別格。とりあえずは盛大なブーイングでもって迎えてやらねば!
そう思っていたのですが。
FC東京のトップチームの監督交代にかかる人事異動により安間監督がヘッドコーチにスライド、U23チーム監督を退くことに。
なにか、振り上げた拳の下ろしどころがわからなくなってしまったカターレファン・サポーターも少なくなかったのではないかと。
いや、考えようによっては・・・解任されてチームを離れてしまったわけではないのだから、長年のカターレ監督としての経験プラス前回対戦で得た情報が、後任の中村 忠監督にしっかり引き継がれているとすれば、普通の監督交代よりも余計に厄介とみることもできるかと。
そのFC東京U23、順位こそ14位と下位ながらもここ最近は2勝2分け2敗、連勝を続けていた栃木をストップさせるなど、調子は上向きのようで。そのあたりも、継続性が練度を上げることにつながっていることが表れているのかもしれません。
もともと実力がある選手が所属しているクラブの若手が集まったチーム―――その怖さというものを、先のガンバ大阪U23戦で味わったカターレ。もしその敗戦ショックをぶり返すようなことがあれば・・・ただでさえ2試合連続無得点。勝利は厳しくなってしまうことでしょう。

期待したいのは、萱沼。
ガンバ大阪U23戦での敗戦は、彼にとっては同年代の選手たちに負けたということでもあります。けれど、だからといってそれをすんなり受け入れていいはずがない。ここで負けん気を見せなくてなんとするか!というシチュエーションではないかと。
前回対戦は前半4分という早い時間帯に先制したものの、その後は決して楽な試合ではありませんでした。けれど、そこで追加点を挙げたのが萱沼。決めるべきチャンスできっちり決めるかたちで、FKを直接叩き込んで挙げたゴールでした。
あのときの感覚を、思い出してほしい。そして、いま求められていることも。
そう、決めるべき時は今であり、勝たねばならない状況できちんと勝つことが求められている。その期待に応えねばならない。
まだまだリーグ得点王を狙える位置。ならば、ここで決めて、終盤戦反攻の狼煙とせねばなりません。
そして、FC東京戦と言えば、やはり平出。
前回対戦では、任されたゲームキャプテンの期待にしっかり応え、零封勝ちに貢献しました。
今節もまた、勝ち切る力を存分に見せねばならない重要な試合。ホームのファン・サポーターに「まだまだあきらめるな!」というメッセージを発信せねばならない試合。
チームの中心選手として、ここが真価の発揮しどころと言ってもいいでしょう。

試合がなかったことで10日に開催された、今シーズンのファン感謝祭。
最後の選手・監督・スタッフによるお見送りのとき、監督に「ぜひ残り全勝で!」と声をかけたところ、握手とともに「全勝で!」と返してくださりました。
社交辞令などではない本心からの言葉であったことを疑いません。もちろん、期待します。
もし、またしてもU23に屈するかたちでの連敗、などということになれば・・・今シーズン、“積み”でしょう。
だとしても。
たとえ、可能性がどうであれ。
勝たねばならない試合で勝ちにいく、そして勝つということに、なにを疑う余地などあろうか、と。
勝利を信じるその気持ちに、嘘などつく必要は微塵もなく。
ならば。
勝つしかないなら、勝て!!
今こそ、“覚悟”を見せるとき!!

勝たれ!!!富山!!!!!

また「ここぞ」で勝てず。完敗で遠のく優勝  ガンバ大阪U23戦

2016-10-03 23:58:39 | カターレ富山
0-3で敗戦。
勝利すれば勝ち点3という条件は、リーグ戦30試合どれも同じ。しかし、時と場合によって意味合いが変化します。優勝を目指す、追う立場のクラブであるなら言うに及ばず。
また、「ここで勝てば大きい、ただの1勝以上の価値がある!」という試合で勝てませんでした。
しかも、試合前に懸念していたことの全部入りというか・・・なにか、「こうなってはならない」というものをことごとく組み込んでしまったというか。
試合開始直後に先制されるなんてことは避けたかったのに。
PKであったとはいえ、決めさせたくなかった相手エース・堂安に決められたとか。その堂安、追加点こそならずも、ポスト直撃の惜しいシュートであるとか、鋭いパスであるとかで存分に存在感を見せつけ。
前半アディショナルタイムという大事な時間帯にしのぎきれずに追加点を奪われるとか。しかも、前節も決めてノっているところの小川に。
一矢報いることもできずに、連続無得点。最後は試合終了間際にダメ押し点を加えられてとどめを刺される、と。
4試合負けなしというのが好調維持のようにも報じられたりもしましたが、実際のところは余裕などなかったカターレ。結果として負けていなかっただけ、というか。
一方、上位連破で自信を深めたガンバ大阪U23のほうは、その手ごたえを胸に今節に臨み、引き続いての好調さを発揮、見事に完勝と。

なんというか。
カターレの「底の浅さ」というものが曝け出された試合、と言ってしまっても、過言ではないかもしれません。
好調さを見せる相手のホーム戦、30度を超える季節外れの暑さなど、不利な条件はあったやもしれませんが、それでも。
それでも、なんとかしなければならない試合であったはずなのに。
前節、上位チーム直接対決で勝って勢いを維持したかったもののスコアレスドローだった大分は、同じく上位対決となった今節の鹿児島戦ではしっかりと勝ちきり。引き分けに終わった首位・栃木との差をさらに縮めました。
ライバルがそうやって「ここで勝てば大きい、ただの1勝以上の価値がある!」という試合を制して優勝という目標に近づいている一方で。

ここぞ!という試合であったにもかかわらず、意地を見せることもできずに無得点で完敗。
全てが万事、ということでもないでしょうが・・・この試合が「たまたま“カターレの日ではない試合だった”から」という評価はできかねます。むしろ、どちらかといえば“メッキが剥がれた”という表現のほうが妥当かと。
今シーズンここまで見ていても、自分たちでいたずらに勝利を困難にしてしまっている試合が幾度もありました。
自縄自縛サッカーなんて表現もしましたが・・・何も考えずに無心でシュートを撃つべき場面で、自分ではない「誰か」にパスを選択、結果阻止されてゴールならず、といった場面であるとか。
今節にしても・・・気をつけねばならない相手であることは、わかりきっていたはず。
そこで存分に力を発揮し、勝利を奪い取ることこそが次につながるということは自明の理であったはず。
普段からのここぞ!という場面で決めきれない積み重ねが、勝てば大きい試合で勝てなかった今節の結果にもつながった、という見方は・・・遺憾ながら、無関係ではありますまい。

よく、監督が試合後のインタビューで「目先の勝敗に一喜一憂することなく最終目標を見据えて努力していく」という旨のコメントを出していますが。
個人的には、それはどうか?と思うふしもあります。
最終目標を見据えた努力そのものをどうこう言いませんし、それは必要なことでしょう。
ただ、それはあくまで、その目標に対してずっと比例的に上昇線を描いていることが前提のようにも思えるので。
当然ながら、実際のところは好不調もあります。今回、負傷の永井に代わって飯田がシーズン初出場となったように、予期せぬアクシデントもありましょう。
そんななかで、どう目標成就に向けて進んでいくのか。
各クラブ、全30試合という条件は同じ。しかし、そのなかでライバルに差をつけねば優勝はできないのであって。
そこで、今節のような「ここで勝てば大きい、ただの1勝以上の価値がある!」という試合を制することによってブーストをかける、さらに加速していくという必要があることは自明であったろうに・・・。
前節だったか、監督のコメントで、ウサギとカメの寓話で言うところのウサギになって油断してはならない、カメのような足取りでも一歩一歩着実に進んでいかねば、というものがありましたが。
カメにだって、出来ることはあるはずです。ウサギが通れない水中を泳いでショートカットするだとか。
1戦1戦の積み重ねが大事という部分には同意しますが、その1戦1戦は同じではない。そのことに、ちゃんと向き合わねばならないのではないかと。

無敗対決で敗れた秋田戦、前節の上位対決で勝てなかった大分戦、そして、上位連破のガンバを討ち取らねばならなかった今節。いずれも、勝てば大きい試合を落としてしまった。
優勝が遠のいたばかりか、秋田に勝ち点で追いつかれてしまう始末。場合によっては、更なる順位下降も。
次週は試合が無く、ファン感謝祭を挟みます。
そのファン感謝祭では、ファン・サポーターから直接意見を聞く機会もありましょう。期待、不安、その他諸々、忌憚のない声が聞かれるかと。
そこで、なにができるのか。
去年の今頃は、昇格の可能性が完全消滅していました。
それとは違う、まだあきらめる段階になく、優勝を目指していかねばならない―――そのための覚悟が問われる状況。
「反省を胸に切り替えて次節に臨む」とは、敗戦後のお決まりのコメントではありますが。
それを、口先でなく実践しなければ。勝利に変えなければなりません。
決して折れることのない、不撓不屈の精神。
それを、見せねばならないのは今です。

第24節  ガンバ大阪U23戦

2016-10-02 06:21:19 | カターレ富山
残り7試合で首位との勝ち点差7。まだあきらめてしまうわけにはいかないし、逆転が非現実的とまではいかない差。
ただ、それもあくまで「勝ち続ければ」の話であって。あえなく敗れて失速ということにでもなれば、すぐにでも脱落してしまう崖っぷちでもあります。
前節、優勝争いのライバルたる大分に引き分け。差が広げられてしまうことが最悪の結果であったとすれば、まだマシではあったものの、それでも勝って差を詰めなければならなかったところを果たせなかった、という印象のほうが強いかと。
そして、今節。ある意味、上位争いを繰り広げるライバルよりも厄介な相手・ガンバ大阪U23とアウェイで対戦します。

天皇杯関連の中断から再開された9月の3戦で最も多く勝ち点を挙げたのはカターレと大分ですが、最もインパクトを与えたのはガンバ大阪U23でしょう。
長野と対戦した第21節は0-4で完敗したものの、続く試合で2位だった鹿児島に6-1と圧勝、前節は5月から連続負けなしを続けてきた首位・栃木に黒星をつけています。
パトリックらオーバーエイジ選手の活躍がクローズアップされがちですが、前節などはむしろこれまでU23で戦ってきた選手の活躍による首位撃破。もともとが力のある選手であるところにシーズンを通じて積み重ねてきた経験が結果に結びついてきているということでしょうか。
先日登録選手が発表されたAFC U19選手権に堂安 律、初瀬 亮、市丸 瑞希の3選手が選出。代表召集前にホームで行われる今節を壮行試合の位置づけで気合を入れて臨んでくることでしょう。なかでも堂安はここまで8ゴールを挙げているだけでなく、J3上位を連破したここ2試合ではアシストでも存在感を発揮。「そんなに活躍するんならトップチームに行けよ!」なんて愚痴りたくもなってきますが。なんにせよ、力のある選手だからこそ、実力を認めるからこそしっかりと抑えきる、そんな覚悟が必要です。
それでなくとも、富山は前回対戦で敗れてしまった相手。ホームできっちりと借りを返してやる!と待ち構えていることでしょう。

前々節、0-3の苦境から神がかり的な4ゴールを挙げて逆転勝利をおさめたカターレですが・・・相手のレベルの差というものはあったにせよ、前節の大分戦では無得点に終わり、連勝がストップしてしまいました。
負けなかっただけマシ、という考えもなくは無いにせよ・・・それでも。5月の無敗対決で敗れた秋田戦もそうですが、また、「ここぞ!」という試合で勝てなかった、という。
もちろん、このままでいいわけがなく。
そういった意味において、今節はチャンスとも言えます。
上位陣を連破して勢いに乗るガンバ大阪U23を止めるというその意味は、上位対決を制することと同じくらいの意味合いを持っていることは事実。
あの、鹿児島も栃木でさえも屈したガンバに、富山が勝ってみせた!
そんなインパクトが、残り少なくなったリーグ戦に与える影響というものを鑑みれば。
勝って自信をつけるにあたり、これほど格好の相手もないでしょう。
勝たねば、脱落。
だったら、勝ち続けるしかない。ならば、同じ1勝でもインパクトのある1勝を挙げるほうが良いに決まっているわけで。そのことが、後がない崖っぷち状態から優勝を目指していく確かな原動力となっていくはずなのは間違いありません。

期待したいのは、大島と萱沼。
無得点に終わってしまった前節の反省を踏まえたならば。勝つためには得点を挙げないことには話にならない、だからこそ。
大事な試合で、気合の入る試合で勝ち切るという成功体験を、若い選手には是非とも積んでほしい、と。
わけても、萱沼はまだまだ得点王が狙える位置。1ゴール差でリーグ4位タイの堂安の前で追いつき、追い越すくらいの活躍が見たいです。
そう、2人以外には脇本もそうですが、相手は同じような年代の選手。特に柏からレンタルで来ている大島にとっては、ガンバなんてのは復帰後も何度となく対戦するクラブ。そこで今回対戦する選手たちとの再戦も、何度となくあることでしょう。
そんななかで、後れを取ってはならないでしょうよ。確かに、所属しているのはJ3クラブかもしれない。けれど、同年代のプロ選手であるという立場は同じ。
だからこそ。ここで負けん気を発揮、勝てるかどうかはクラブの名声で決まるわけではない、ということを証明してほしいです。
同年代ということでいえば・・・先日の大分戦での負傷により、永井が全治8週間の診断。実質的に今季絶望。これまで全試合フル出場を果たしてきた守護神の離脱は無念であろうし、チームにとっても痛いけれど。
その思いに応えるには、出場する選手が勝ってみせることこそが、なににも増して励ましとなることは間違いないでしょう。

気がかりなのは、前々節ガンバ大阪U23に大敗した鹿児島が、試合後の監督コメントで“選手の名前にビビってしまったところがあった”という内容のことを言っていたこと。
全くもって、他人ごとではないと思えるだけに。
思い起こせば、2013年。ホームでのガンバ戦で試合開始直後にいきなり失点してしまった、なんてことがありました。アウェイでも、気をつけねばならないとわかり切っていたはずの宇佐美選手にガッツリやられてしまって敗れたりとか。
そういったことが、今回も起こらないとは限らないこと。これまでもそうやって、実力云々だけでないクラブ格差でやられた試合というものも、少なからず・・・どころか、結構あったし。
それでなくとも、「ここ一番」という試合でなかなか結果が出せないことは、はからずも前節勝てなかったことで証明してしまっているところもあり。
けれども。
そこをなんとかしてこそ、でしょう。
まだ優勝をあきらめていないのならば。
やるしかない、勝つしかない試合を勝つ、そのことをきちんと覚悟しているのならば。
やるしかないでしょう。勝つしかないでしょう。

今こそ、覚悟が問われるとき。
ならば、勝て!!
ガンバ大阪U23の上位撃破の勢いを止め、逆に優勝を目指すカターレの力に変えてやれ!!

勝たれ!!!!富山!!!!!