行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

改善なく敗れ4連敗。昇格圏から陥落 カマタマーレ讃岐戦

2023-09-12 03:21:02 | カターレ富山
0-1で敗戦。
他の9カードが土曜日開催、既に結果が出ていたなかで。FC大阪、鹿児島に抜かれて暫定4位となっていた状態から、勝って2位に返り咲かねばならなかったのですが・・・。
まさにゴラッソというスーパーな直接FKを決められ、失点。それ自体は、仕方のないものと割り切って同点・逆転を狙わなければならなかったはずだったのですが。
前節から7人ものメンバーを変更した編成、その影響もなかったわけではないのでしょうが。
それでも・・・「誰が出場しても戦力に大きく差が出ない」というのは、カターレの強みであったはずなのに。
悪い意味で、それが出ました。
積極性を欠き、自滅に近いかたちで、相手よりも自分たちの問題として喫してきた3連敗。
そこからの挽回をかけたメンバー変更であったはずなのに。
結論から言えば、何も変わらず。
また、自滅に近いかたちで、相手に終始ペースを握られ続け。
積極性を欠き、チャンスらしいチャンスも作れないまま、また無得点で敗れるという。
これまで、ラッキーも重なってキープしてきた昇格圏でしたが。
あるいは、現状で「J3でいちばん弱い」というカターレが、反省も活かせないままに4連敗。当然のように昇格圏陥落。
スコアだけ見れば、0-1という僅差のようにも見えますが。実際のところは、自分たちの弱さに負けての惨敗。
4連勝はできないのに4連敗はしてしまうのか。しかも無得点で。
ショックの大きい、やりきれない敗戦となってしまいました。



第26節 カマタマーレ讃岐戦

2023-09-09 23:29:58 | カターレ富山
悪夢のような3連敗を経て、いよいよ崖っぷち。万が一にも今節敗れて4連敗を喫しようものならば・・・その転落がもたらす結果は、2度と昇格圏に戻れないこととイコールなのではないか?そんな懸念も、あながち大袈裟な悲観論とも言えなかろうと。
背水の陣で臨む、アウェイでの讃岐戦。
下から2位・降格圏の相模原に敗れてしまった前節の例をみるまでもなく。もはや、相手がどこであろうが、何位であろうが、それ自体は意味を成しません。
いかに、カターレが勝利するのか?
ただそれだけにフォーカスし、必ずや連敗脱出、そして勝利・勝ち点3を得なければなりません。

前節の試合終了後、スタンドから飛び交ったブーイング。
社長やフロント、監督が出てきてコメント出せや!という、不穏な空気も漂ったりもしましたが。結局は駿太が独自の判断でゴール裏に来て謝罪、その場を収めようとする動きに留まることに。
なにか、認識のズレのようなものがあったように思います。
フロント側からすると、謝罪に赴くようなシチュエーションそのものはあり得ることとしても、それは今じゃないと。
手の施しようのないほどにチーム状況が悪化したわけでもなければ、取り返しのつかないほどに連敗してにっちもさっちもいかない、というわけでもない。まだ残り試合数的にも挽回可能、との認識。
「抜かないからこその伝家の宝刀」であって。それを安売りしてしまっては、困るのは、本当にどうしようもなくなってしまった時だーーーそんなところでしょうか。
一方で、サポーター側からすれば。
状況を読み違えているつもりは、無いでしょう。本当にどうしようもなくなってしまってからでは遅すぎると。
嫌な言い方にはなりますが・・・伊達にここまで8年連続で昇格失敗してきたわけじゃないんだぞ、と。どうしようもなくなる状況というものを、毎年見てきた。ずっと繰り返してきた。
だからこそ、今なのだと。今の時点では時期尚早?そんな認識だから失敗し続けてきたんじゃないのか?というところかと。
・・・なんというか。
もちろん、なにか明確な正解があることではありません。これさえやれば、こうしてさえいればいいというマニュアルがあるわけでなく。
けれども・・・対応を誤ると、それは致命傷を招くことにもなりかねないかと。
平均動員が3000人台と、優勝争い・昇格争いをしているはずのクラブにしては寂しい数字で、難儀しているようですが。
それもこれも。
「どうせまたダメだろう」というこれまで積み重ねてしまってきた8年連続昇格失敗という負の遺産を鑑みても、その影響というものは、たぶん社長の認識の何倍も大きく重い。サッカー応援文化が根付いていないが故に。
そこを、下手に経験則だけに頼って対応しようとしてしまうと・・・取り返しのつかない事態となったとき、本当に身動きできなくなってしまうのでは?と。
だからこそ、サポーターは3連敗という現状を憂いているわけで。
これまで幾度も見てきた、夏場からの失速。その果てにあるのは昇格失敗でしかないと、嫌程に身に染みているのだから。
だからこそ、今なのであって。それは、時期尚早などではなく。むしろ遅いとすら思っています。
現状を変えるには、勝つしかない。
「勝つことでしか自信は身につかない」とは、当ブログでも、繰り返し幾度となく語ってきたフレーズです。

開幕から3勝1分け1敗と好スタートを切った讃岐であったものの、その後は低迷、下位に甘んじてしまっています。その原因は明らかで、ここまで18得点はリーグワースト。その決定力不足が大きく足を引っ張ってしまっているかたちです。
ただ、それでも。
下位だからと侮れないのは、福島や相模原らに敗れてしまっているカターレにしてみれば、それこそ痛いほどわかっていることのはずで。
実際、後半戦に入って2勝2分け2敗と復調傾向、前節の宮崎戦でも勝利をおさめ、2連勝をかけて今節を迎えることとなります。
大混戦のJ3にあっては、残り13試合もあれば、どう転ぶかわからない。降格に近い位置にいる一方で、上位進出の目が無くなってしまっているわけでもないのが現状。
実際、2位にもかかわらず3連敗を喫するクラブなんてのがあるくらいだし、なにが起こるかはわからない。だったら、上位相手であろうが臆することなく勝利を追い求めるのみ!というところでしょうか。
讃岐と言えば、シーズン途中でカターレから期限付き移籍となった川西 翔太が7月から在籍。その川西は、前節移籍後初スタメン。ゴールこそならずも、勝利に貢献することとなりました。
契約上、所属元である今節のカターレ富山戦には出場することができませんが、それでも。
出場はならずとも、情報漏洩までもが禁じられているわけではなく。カターレ選手の特徴や戦術などについて、スカウティングだけでは得られない情報を持ち合わせ、そして対策を練っていると考えるのが自然でしょう。それは裏切りでもなんでもなく、ごくあたりまえのこと。その可能性を認識しながらの同カテゴリ移籍なのだから。
通算対戦成績では、8勝1分け2敗とカターレが圧倒。初対戦から1分け2敗と3戦連続勝ちなしだったものの、そこから8連勝中。前回対戦にあたる6月のホーム戦でも3-0で勝利をおさめています。
讃岐としては、ただでさえリベンジを果たさねばならない対戦。その上で、相手は目下3連敗中と落ち目。そこに川西からの情報を合わせたならば鬼に金棒、今節こそが、そのリベンジの絶好の機会。逃すわけにはいかないと手ぐすねを引いて待ち構えているのではなかろうかと。

ただでさえ3連敗という厳しい状況のなかで、それに追い打ちをかけるかのように。
この1週間の間に公式リリースとして、吉平と安藤の負傷が報告されました。
吉平が全治6週間。リハビリ期間を踏まえたならば、復帰は早くてもシーズン最終盤となってしまうことかと。
安藤に至っては、全治4か月。シーズン残り3ヵ月、つまりは今季絶望という。
3連敗中わずかに1得点という、深刻な得点力不足のなかにあって・・・泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目というか。
けれど。
現状を嘆いているだけでどうにかなるものでなし。
ピンチであるからこそ開き直って奮起するような、図太さ。それこそが今必要なことです。
むしろ、ピンチをチャンスと捉え、飛躍のきっかけとするくらいでなければ。
今節期待したいのは、伊藤と松岡の両サイド。
なかなか結果が出せずに苦しい状況の攻撃陣にあって、さらに吉平と安藤の負傷離脱。正直言って、厳しいと言わざるを得ないところはありますが。
そこで奮起せねばならないのが、伊藤。
交代出場を中心に、ここまで経験を積んできたわけですが、ことこの状況に至っては。なかなか結果を残せなくてもルーキーだから仕方ない、なんて通りません。
チャンスは誰にも平等にあるわけでは、決してありません。一方で、出場するからにはチームを勝たせる義務と責任が伴います。経験の多寡にかかわらず。
それでも、やるーーーその意思を、プレーでもって示せるかどうか。
ピンチをチャンスとして活かすことが出来れば、それは今後につながる手応えに、財産になっていくはず。ならば、それを得ない手はないでしょう。
そして、松岡。
今シーズンここまで主力として活躍してきながら、前節はメンバー外。そしてチームも連敗を継続してしまった。
その事実にどう向き合い、どう克服し、どう乗り越えていくか?
今シーズン、駿太より受け継いだ背番号8。カターレを引っ張っていく選手になってほしいという願いを叶えるのは、今でなくていつなのか?
チームが苦しい状況であるからこそ、そこから救う救世主の活躍が不可欠。
昨シーズンのアウェイ讃岐戦でJ初ゴールを挙げ、それを起点に現在の地位を築きあげてきた松岡。
ならば。今節の讃岐戦での再びの活躍でもって、チームを救ってほしい。そう切に願います。カターレ富山に、松岡 大智あり。そう知らしめる活躍を!

昨年9月、前任の石﨑監督から小田切監督に交代。その小田切監督の初陣が、アウェイ讃岐戦でした。
あれから、ちょうど1年。
再び巡ってきた讃岐戦が、今後を占う分水嶺となります。
今節は、他の9カードが土曜日に開催、讃岐-富山戦の1試合だけが日曜日の開催となります。
3連敗しながら2位をキープという奇跡的状況も、もう貯金はありません。
勝てばとどまり、負けたら転落。
試合を終えた他クラブも、この対戦の行方に注目するのではなかろうかと。
3連敗中の富山は、いよいよダメなのかと。
それでも。
暫定的には昇格圏から転落することになりますが、勝てばノープロブレム。
だとすれば。やらねばならないことは、ひとつです。
勝って、追い抜かんとするライバルクラブを、ぬか喜びに終わらせること。
3連敗は、残念ながら事実。けれども、勝ち続ける限り自力昇格が可能である位置につけていることもまた、動かしようのない事実なのだから。
だったら、やるしかない。
勝つことで、他クラブを黙らせていくしかない。
昇格とは、待っていて自動で達成するものでもなんでもなく。
他クラブを、蹴散らし、蹴落とし続けることで成し遂げるもの。
その意味を、勝って再確認せねば。

讃岐に富山戦9連敗をくれてやれ!
なお、リベンジは受け付けません。なぜなら、来季はカターレがJ2に居るはずなのだからな!
土俵際、逆転の一手で勝ちに行く!
連敗ストップ、連勝スタートとなる勝利を、必ず!!

勝たれ!!!富山!!!!!

またも期待を裏切る敗戦。痛すぎる3連敗 SC相模原戦

2023-09-03 23:08:01 | カターレ富山
1-2で敗戦。
無得点で2連敗中というプレッシャーもあったでしょう。相手が下位とはいえ2連勝中という勢いのあるチームということもあったでしょう。
しかし、問題はそこではなく。
試合後、力なくスタンド前を回る選手たちに対し、罵声とも言えるブーイングが浴びせられましたが。それは、ただ今節の結果が負けたから、ということではなく。
そりゃ、相手あってのことであり、連戦連勝出来ればよいけれども、負けることもありましょう。
けれども。
相手のチカラ云々ではなく。明らかに、自分たちの至らなさで負けてしまった。
それも、ここまでの敗戦とまったく同じパターンで。
改善のないまま同じ負け方。
全身全霊をかけて挑んだ試合でも、勝てるとは限らない。それでも負けてしまうことはあるでしょう。
そうではなかった。
自分たちで試合を難しくして、それを敗戦につなげてしまった。それを、繰り返してしまっている。この1週間なにやってたんだ、と言われることもあるかと。
まだ絶望する状況でもないし、残り試合数も充分にある、巻き返せる!という人もいるかもしれませんが。
同じ失敗を繰り返しているチームに、それを納得させるだけの説得力があるでしょうか?明らかに多すぎの9敗という現状に、なにか言うことはないのでしょうか?
信頼を失うのは簡単。それを取り戻すのは、容易ではありません。

前節の岩手戦では6000人を超えていた観客数も、半減の2983人。もちろん、夏休み最後のホームゲームであったとか、各種招待企画があったとか、単純に比較できないところはあったでしょう。
いつも通りの数と言えばそうですが、それでも・・・。「勝っていれば行ったかもしれないけれど、負けたから見に行かない」という層もいたのではないかと思うと、なんともやるせない気持ちになります。
これまでも敗戦の次の試合にメンバーを再考、違う選手を起用して臨むことはありましたが、今節もその例にもれず。
柴田が6試合ぶり、椎名が8試合ぶりのスタメン起用となり、打開をはかることに。
これまで主力として出場し続けてきた松岡がメンバー外となっていたことに驚いたファン・サポーターも多かったのではなかろうかと。
それでも、怪我や体調不良でないならば。いちどピッチ外から客観的に試合を見て、そこからどうすればいいか考える機会も必要だったのではないかと察し。

今シーズンのホームでは最後となるナイトゲーム。折からの猛暑日もなんとかやわらぎ、日中が最高32℃くらいなら過ごしやすさすら感じたなか、曇り・28.2℃という条件でキックオフ。
試合は両チーム膠着、というなかで進行し。もちろん連敗阻止に向けて気合は入っていたでしょうが、それでも圧倒するまでのチカラは見てとれず。
いかにチャンスをものにし、いかに得点するか。
2試合連続無得点などという不名誉な状態を脱却するために、全力を尽くさねばなりませんでした。
駿太のミドルシュートが弾かれ、ポストに当たってゴールならず、という惜しいシーンなどもありつつ、得点には至らず。
下位ながらも連勝中で勢いのある相模原。それでも、引けを取っていたわけではない。ただ、ゴールにつながる決定的な場面にまでは至らず。もどかしい時間が続きました。

・・・ただ。
0-0で折り返そうかという前半終了間際のアディショナルタイム。
攻め込まれたところをカバーする人数は足りていたのに、ブロックしきれなかったこぼれ球をまんまと押し込まれるかたちで失点。
無失点を誓っていたはずの試合で、決められてはならない時間帯に失点という・・・なんとも、ただの1点以上にダメージの大きい失点の仕方で先制点を奪われてしまったのでした。
連勝中のチームは、こんなかたちで得点できる。連敗中のチームは、こんなかたちで失点してしまうーーーそんな不都合な現実を突きつけられたかのような、苦すぎる展開。
勝利のために最低2得点は必要となった状態で、試合を折り返すことに。

後半に入っても、試合の流れは変わらず。
先制点を獲って優位に立った相模原が、しっかりと自分たちのサッカーをやりきって勝とう、と落ち着いてプレーする一方で。
追う立場ながら、勢いで圧倒して追い詰める、という展開に持ち込めないカターレ。
なにか、淡々と・・・頑張ろうとはしているのだろうけれど、そんなことを繰り返すばかりでは勢いに乗れないじゃないか、というプレーが続き。
なによりも。
この2連敗中の試合と変わらないじゃないかーーーそれが、応援する側に伝わってきたのが、どうももこうにも。
頑張っているのだろう。けれど、頑張っている“だけ”にしか見えない。
死にものぐるいで勝ちに行く、1点をもぎ取るために死力を尽くす、そんな勢いが、どうにも不足しているように見受けられてしまうのは、いかがなものか。
もちろん、手を抜いたりいい加減なプレーをしていたというわけではないにせよ。
それでも、勝つために100%、それ以上の気迫をもって、その熱をホームのファン・サポーターに伝えていたかといえば・・・正直、不足していたようにしか。
連敗中のチームが、それをなんとしても阻止するべく奮闘するーーーファン・サポーターが見たいサッカーになっていたかと言えば、そうなっていなかった印象です。
そうやってフラストレーションがたまっていたなかで。
言いたくありませんが、審判のジャッジも的確性に欠けていた印象で。
なんでCKなのにゴールキック判定なんだ、とか。ほんとにオフサイド?とか。
ボールに直接かかわらないプレーだったから見落とされた?ペナルティーエリア内で椎名が後ろから突き飛ばされて転ばされただろうが!とか・・・。
イライラは募るばかり。
68分、駿太のヘッドがまたもバーに嫌われ、「ああーーー!」とため息。“持っていない”状態では、こうも決まらないものかと。
結果がでない苦しい状況ながらも、それでもチームでいちばんの奮闘をしていた駿太。81分に交代というのも、状況を考えればしかたのないことだったのかもしれませんが・・・やりきれなさは、どうにもこうにも。

ストライカーが決めきれない、審判のジャッジにもフラストレーションがたまる、といったやりきれなさに、止めを刺すかのように。
85分、安光のスライディングでのボール奪取がペナルティーエリア内で倒してしまったとの判定で、PKを献上してしまうことに。
これも、審判によっては相手のダイブ判定でノーファウル、ということもあったかもしれませんが。
これを決められてしまい、相模原にとっては勝利を確信する2点目。重苦しい雰囲気に包まれる、ホーム県総。
しかし、その直後。
途中出場のマテウスが今シーズン初ゴールを決めて、反撃。無得点の流れを阻止してみせました。
そうだ、最後まであきらめるようなことがあってはならない。
同点、逆転を目指して力を振り絞らねばならないカターレ。
一方、相模原としては冷静にゲームを〆る流れ、というところだったのでしょうが・・・88分、DF加藤 大育が遅延でイエロー。この日2枚目で退場となり、1人少なくなることに。
数的有利になった、やったぜ!というよりは、こんな状況でつまんねぇ時間稼ぎとかしてるんじゃねぇよ!という怒りのほうが大きかったわけですが。
その後さらにGK東 ジョンにも遅延でイエロー。イライラしては相手の思うツボ、とは言いつつも、それでもどうしようもないわけで。
そんな相模原に勝利をくれてやっていいのか?いいわけないだろうが!だったら追いついてーーー
しかし。
7分あったアディショナルタイムにも、同点・逆転ゴールは生まれず。
試合終了。
今シーズン、3連勝は成し遂げられていないにもかかわらず、あってはならない3連敗を喫することに。

試合後、飛び交うブーイング。スタジアムは重苦しい雰囲気に包まれることになりました。
ただ負けただけなら、こうはならないでしょう。
うつむくな!顔を上げろ!次こそやってやろうぜ!ーーーそんな声がかけられることかと。
しかし、そうはならなかった。
理由はシンプル。納得のいく敗戦ではなかったから。
負けに良いも悪いもあるか、という意見もあるかとは思いますが、それでも。
相手云々ではなく、自分たちの至らなさが招いた敗戦であったこと、それが明らかであったから。
そして、前々節、前節と、同じ反省のもとに臨んだはずの試合で、またも同じ失敗を繰り返すかたちで・・・反省を活かすもなにもない敗戦を繰り返したとあっては、擁護のしようもなかった、と。
どんなチームにだって、良い時もあれば悪い時もある。なのに悪い時にだけ文句を言うのはかわいそうだーーーそんな意見もあるかもしれませんが。
鹿児島や愛媛に先制しながら逆転負けしたように、良いところを継続して「ここぞ!」という試合で勝ちきる!ということが出来なかった一方で。
下位だからとなめてかかって良いわけ
では、もちろんないにしても。優勝争いをするクラブにふさわしい力を見せられないままに、自滅に近いかたちで勝利を献上してしまう・・・やはり、無しでしょうよ。
目先の1敗を叩きたいわけではありません。
自分たちがやらねばならないのに、そしてやれるだけの力があるのに、それを自滅でフイにしてしまったとなれば。そりゃ、ブーイングもあびせたくなろうかと。
まったく勝つ見込みもないようなチームなら、こんなに悲しい思いもせず、あるいはなぁなぁで済ますことも、あったかもしれません。
しかし、カターレはそうではない。
優勝を目指すクラブが、自分たち自身の弱さに負けて敗戦とか・・・やはり、あってはならないし、それをなぁなぁで許してはならないでしょう。

試合後、フラストレーション満タンで居残ったゴール裏に、駿太がひとりであいさつに来ました。
サポーター側からは、「お前が来ることない!」「それは違うだろ!」の声も。
負けた責任を負わねばならない人がいるとして、それは現場で、ピッチで人一倍奮闘していた、チームでいちばん気迫を見せていた駿太ではないだろう!と。
しかしそれでも。彼自身、なんらかのかたちでけじめをつける必要があるとの判断があったのでしょう。謝罪の言葉と、次への抱負を語り、その場を後にすることに。
その、去っていく姿が・・・背番号39が、こんなに悲しく見えたことなどなかったぞ、と。
やりきれない、やるせない思いがぐるぐると。

他クラブの結果により、カターレは奇跡的に2位をキープ。昇格圏陥落を免れる結果となりましたが。このまま変わらないようであれば、時間の問題でしかなく。
このまま無様を晒し続けるようであれば、それがどのような結末を招くことになるのかーーーそれを、皆が知っています。
だからこそ。
このままで良いわけがありません。
奇跡を使うべきタイミングは、今ではないはずです。

天は自ら助くる者を助く。

やらねばならないことは、自分たちの弱さに負けないこと。打ち克つことのはずです。

第25節 SC相模原戦

2023-09-01 18:27:17 | カターレ富山
2戦連続無得点で2連敗。間違いなく、今シーズン最悪の状況に置かれているカターレ。
首位の愛媛に7差と引き離されながらも2位をキープしているのは、ハッキリ言ってラッキーでしかありません。それも3位の沼津とは1差、3連勝中の4位・岐阜とは3差と、今節の結果次第ですぐにでも転げ落ちるだけの僅差であり。
今節ホームで迎え撃つのは、19位の相模原。
昇格争いからは程遠い順位ではあるものの。今シーズンからJ3最下位はJFLに自動降格。残留争いの渦中にある相模原にとっては、相手が上位とかは関係ない、目の前の相手に全力で向かっていくだけというところでしょう。
それでなくとも、前回対戦ではドローとなったこの対戦。連敗のショックを引きずったまま、気が乗らないままに迎え撃つこととなってしまったならば・・・その先にあるのは、順位差を感じさせない無様な敗戦、そして昇格圏からの陥落にほかならないでしょう。
もちろん、そんなことは断じてあってはならない。
昇格争いの当事者と、残留争いの当事者との対戦。結果だけ見た人が、順当過ぎてつまらないなんてこぼすほどの試合でもって、返り討ちとせねば。

シーズン前半戦でわずか2勝、一時は最下位にも転落するなど、苦しい状況が続いていた相模原。
それでも。夏移籍で各ポジションを精力的に補強。そして、かねてより取り組んできた戸田監督のサッカーが、だんだんと結果に表れるようになってきているようで。
後半戦の5試合で3勝2敗。前節は琉球に4-0と快勝し、シーズン初の2連勝を達成。さらにその連勝を3に伸ばすべく、意欲をもって富山に乗り込んできます。
一方のカターレは、後半戦5試合で1勝1分け3敗。
知らない人に「昇格を争う2位のクラブと残留争いの下から2番目・19位のクラブとの対戦」と教えたならば。たぶん、2連勝中で3連勝をかけるクラブが2位、連続無得点で2連敗しているクラブが19位、と解釈するのではなかろうかと。
それが、実際は逆という・・・業腹ながら、その現実を受け入れねばなりません。

前節の岩手戦の敗戦にしても、力でねじ伏せられてなにもできなかった、というわけではなく。まったくのノーチャンスで敗戦が妥当だった、というわけでもなく。
先の福島戦でもそうでしたが。
いわゆる、決めるべきシチュエーションで決めきれず、そのしっぺ返しを食らうかたちで敗れた、ということにほかならず。
チャンスはあった。攻め込んでもいた。けれど、決められなかった。
そこはシュートだろ!という場面で積極性を欠き、パスを選択、そして決められない。
練習してきたパターンでの攻撃を繰り返すことは重要。それはわかる。けれど、それに固執してアイデアに乏しく、単調になってしまって相手にとっては楽な展開。
さらに、守るべきところ、相手のカウンターに気をつけねばならないとわかりきっていたのに、ケアが甘く、ゴールへの気迫を見せる相手にしてやられての失点。
なんというか。
15周年のカターレの、脈々と受け継がれてきた悪い部分。それが噴出しての敗戦であっただけに、やりきれない。
ここでもしも、別の悪しき伝統ーーー「良い部分は次の試合以降に引き継げずに途切れてしまうのに、悪い部分はしっかりと引き継いでしまう」ということが、繰り返されてしまったとしたら。
ここで無様に3連敗を喫し、昇格圏から陥落となれば・・・そのダメージたるや、ただの1敗に留まらない深刻なものとなってしまうこと必至。
悲観してもしかたないし、戦う前から負けたときのことを考えるなどあってはならないことではありますが。
それでも・・・無様を晒してしまったとして、その先にあるのは何かを知っているだけに。
そう、昇格失敗。
これまで繰り返してきたように。
これまでと同じで良いわけがない。勝って昇格圏2位をキープ、さらにこの先の連勝への足掛かりとなる勝利とせねばならないからには。
それを成し遂げるだけの覚悟が問われる一戦。
ただのリーグ戦の1試合じゃない。
必勝をかけて臨む、不退転の覚悟が必要です。

期待したいのは、駿太。
前回対戦では、先制されながらも同点に追いつくゴールを決めたものの、勝ちきるには至らず。
今回は勝ちきる強さを示し、そのゴールでカターレを勝利に導いてほしいです。
攻撃陣の不振が、2試合連続無得点というどうにも看過できない事態となっていますが。
もちろん、今週の練習でも決定力向上を期したトレーニングは行っているはず。
ただ、それが本番、つまり試合で十全に発揮できるかどうかは、また別問題で。
やる気のない者などいないだろうし、皆が気合を入れていることでしょう。
それでも、試合でのゴール、そして勝利へとつながるかどうかは、別問題。
そのあたりを、クリアにしていくこと・・・そして、努力を成果につなげることに関して。
これまで幾多の修羅場を経験してきたベテランFWである駿太。
その背中で、プレーで、チームを引っ張っていってほしいです。
もちろん、実戦でゴールを挙げることは容易なことではありません。けれど、それに向かうチャレンジ精神、ファイティングスピリットというものを、プレーでもって示し。ゴールでもって、勝利でもって、カターレの窮地を救ってほしい。そう、切に願います。

前節からの1週間で、長野がシュタルフ監督を解任、代わって今シーズン途中で今治から解任されていた高木監督を起用。そしてYS横浜も、星川監督を解任し、やはり今シーズン途中まで琉球を指揮していた倉貫監督が後任となりました。
もちろん、監督を変えさえすれば全てが上手く回る、というものでもありません。昨年9月に監督交代に踏み切ったものの昇格にはつながらなかった、というチームを知っていたりもします。
それでも、ひとつ言えるのは。
各クラブそれぞれが、それぞれのやるべきことに必死になって取り組んでいるということ。
では、カターレはどうなのか?
この2試合連続無得点2連敗で、「小田切やめろ」論者がネットにしょうもない書き込みをしていたりもするでしょうが。
もちろん、現状打破せねばならないことは確かではあるものの。それを安易な、それこそ監督の首をすげ替えただけでなんとかなるようなら、苦労はありません。
それは、昨シーズン途中就任となった小田切監督本人がいちばんよくわかっているはず。
現状でいちばん避けねばならないこととは?
今の状態を悲観して自縄自縛になり、相手云々ではなく自分たちの問題で自滅してしまうことでしょう。
いまこそ、踏ん張りどころです。
無責任な楽観論をふりかざすことはしたくないけれど、それでも。
現状を冷静に俯瞰して見るならば。
今節の相手・19位の相模原も、数字の上ではまだ昇格の可能性が消えてはいません。
けれど、それを実現するには、自分たちが勝ち続けるだけにとどまらず、リーグの他クラブほぼ全てが自分たちに都合の良い結果におさまるラッキーがなければどうしようもない。つまり、ほぼ無理だろう、と。
ひるがえって、カターレはどうか?
残り全部勝てば、昇格出来ます。
さすがにそれは無茶では?言ってることが相模原の例と全然変わらないのでは?
そうでしょうか?
少なくとも、現状で昇格圏内に居るというところが違います。
けれども。
リーグ他クラブが都合の良い結果とならねばならない、そんなラッキーの要素がありません。
つまり、自分たちが頑張れば、それだけで達成できる。それが、決定的に違います。
その差というものは、これまで積み重ねてきた結果によるもの。
ここまで40積み重ねてきた勝ち点。それはつまり、カターレが昇格争いをするに足るクラブであることの証。

今一度、思い出せ。今シーズンの目標は何かを。

言わずと知れたこと。リーグ優勝、そして昇格。
ならば。
ここで無様を晒して3連敗などしている場合ではないでしょう。
やらねばならないことは、シンプル。
つまりは、ホームのファン・サポーターに勝利を届け、「自分たちはまだ終わってなどいない、優勝を目指してひた走る!」その意気込みを伝えることにほかなりません。

今節が、今シーズンのホームゲームでは最後のナイトゲーム。
勝利した試合後にはウイニングフォトとして記念撮影をしていますが、15周年記念ユニフォームをまとったナイトゲームとしてその機会があるのは、今節が最後。
だったら。
その機会、逃すべからず。必ずや勝って、歴史に刻まねば。

ネガティブは、繰り返すな!ポジティブを、繰り返せ!

勝たれ!!!富山!!!!!