行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第21節 FC琉球OKINAWA戦

2024-07-13 06:18:53 | カターレ富山
前々節相模原戦、前節FC大阪戦と連続のスコアレスドロー。いずれも、どうしても勝ちたい6ポイントマッチとして臨んだものの、どちらも勝てませんでした。
伊達に上位争いをしていない、2クラブともに手強い相手でしたし、なんなら判定決着があるとすれば2連敗となっていたかもしれなかったところ。そこで負けとはならず、1ずつながらも勝ち点を得られたことは僥倖とも言えたかもしれません。最悪の事態とは、こらえきれず失点し、敗戦につながってしまうことで引き離されること。そうはならなかったし、させなかった。
とはいうものの・・・勝てなかったことで、相手を上回っていくチャンスを逃してしまったこともまた、事実であり。チャンスを逃してしまった感は否めません。
そんななかで迎える、やはり6ポイントマッチとして迎えることとなる今節。
同勝ち点で8位につけるFC琉球をホームに迎える、大事な試合。
3戦連続無得点など、願い下げ。なんとしてもゴールを奪い、僅差の相手を引き離す勝利につなげねばなりません。

琉球との前回対戦は、3月30日の第7節。アウェイで対戦し、1-3の敗戦を喫してしまいました。
開幕から2勝2分け1敗と好調、ルヴァンカップでもJ2藤枝を撃破するという、勢いのあったそのときの琉球。それを相手に吉平が先制ゴール。膠着状態を打開する見事な先制点を挙げて前半を折り返し、シーズンアウェイ初勝利に向けて気合も新たに迎えた後半・・・だったのですが。
開始早々に微妙な判定でPKを献上。GKの平尾が阻止したかに見えましたが、こぼれ球を詰められて失点。
受難は続き、末木が2枚目イエローで退場、30分以上を数的不利になったかと思えば。
ワンツーから抜け出されて逆転ゴールをくらい。さらにこの日2度目のPK、読みは合っていたながらも勢いに押し切られるように決められてしまい、3失点目。
弱り目に祟り目という言葉が具現がしたかのような後半3失点により、苦い苦い逆転負けとなってしまったのでした。
その7節の時点でわずか1勝であったカターレの、シーズン序盤戦の出遅れという事態を象徴するような試合となってしまったのでした。
もしも、の話をしても仕方ないのですが・・・。
もしもあのとき、首尾よく後半戦も琉球を抑え込み、3試合連続無失点となる勝利でもってアウェイ初勝利を飾っていたとしたら・・・その後は、これまで歩んできたシーズンとは違った展開となっていたのでしょうか?
いや、考えても仕方のないことですが。

その後も上位を伺う位置につけていた琉球でしたが、シーズン前半戦の終わり3戦で3連敗。福島、大宮、金沢といずれも難敵相手ではあったものの、手厳しい結果を突きつけられ、順位を落とすことに。
ただ、それでも。
3連敗こそしたものの、その間も得点は途切れず。迎えた後半戦スタートとなった前節で讃岐と対戦、連敗をストップさせる勝利を挙げたのでした。
再び上位戦線へと殴り込みをかけていくためにも、琉球にとっても負けるわけにはいかない今節。同勝ち点の富山を相手とする6ポイントマッチならなおのこと、連勝を挙げてさらに上位へ!という意気込みは強いことでしょう。
前回対戦でゴールを奪われることとなった白井 陽斗が10得点、富所 悠が7得点と、それぞれゴール数を伸ばしてチームを牽引。攻撃的サッカーを掲げる琉球の象徴的選手である彼らが再び牙を剥くこととなれば、カターレのシーズンダブル敗戦という最も避けねばならない結果につながり得ることかと。
もちろん、そんなことは絶対に阻止せねばならないのですが。
むしろ、逆に。
無得点が2試合続いたマイナスイメージが先行しがちではあるものの。3試合連続無失点が継続しているということもまた、事実であり。
だったら。
それを4試合連続に伸ばしてやろうじゃないかと。
前回対戦は、2試合連続無失点で迎えた対戦で3失点という痛すぎる敗戦をくらってしまいましたが。ホームで迎える今節は、無失点で返り討ち!それがマストでしょう。

期待したいのは、吉平。
前回対戦でせっかくの先制ゴールを挙げながら、逆転負けを喫してフイに。その無念を晴らすべく挑むリベンジマッチで、今度こそヒーローになってほしいです。
2試合連続無得点という手痛い停滞。それを打破するためにも。
思えば、あのときも前の試合で福島を相手にスコアレスドロー、今シーズンの勝ちきれない試合が続く停滞ムードがあったなかでした。
それを打ち破るゴールでもあった、前回対戦でのゴール。
ならば。
ともすれば通り一辺倒の、ワンパターンになってしまっているのでは?というカターレの攻撃にあって。それを打破していく勢いというものが、不可欠。
そして、それが出来る選手であるのが、吉平。
先の岩手戦での先制ゴールでもそうでした。チームの約束事的には、もう1アクションくらいは挟むであろう状況であったところ。機を逃すことなく、あるいは強引にも見えるようなシュートの選択。それがしっかりと決まり、先制に成功したのでした。
チームの和を乱す勝手なプレーをしろというわけではなく。
勝つためには何が大事かを、瞬間瞬間で最適解を求めよということで。
いくら練習したパターンで攻めたとて、それがゴールにつながらねば意味がない。勝ちにつながらねば意味がない。
勝手なプレーではなく、状況判断を的確に見定めるプレー。
それが出来る選手がチームを引っ張っていく。勝利につなげていく。
キャプテンとして、若い選手も多いチームにあってまとめ上げていく立場の選手として。吉平にかかる期待は大きいです。

ここでもしも、3試合連続無得点ともなろうものなら。攻撃サッカーに屈してホーム初敗戦をくらおうものなら。
折り返しを過ぎたあたりとはいえ・・・この先のシーズンの見通しが暗いものとなってしまう事態は、避けられません。
それでなくとも、2試合連続で6ポイントマッチを落とし、相手を突き放すチャンスを逃しているカターレにあっては。
3戦連続など、あってはならないこと。
確かに、ここまで総得点21のカターレに対して28の琉球。しかも、前述のように白井と富所という攻撃の軸となる選手がいる、とあっては・・・その攻勢をいかにしのぐかにフォーカスされるのは、当然ではありましょう。
しかし。
そもそも、それだけ得点力に差があるにもかかわらず、なぜ同勝ち点なのにカターレのほうが順位が上なのか?
それは、総失点26の琉球に対してカターレは16と、大きく差があるから。
そんなこれまでのデータで比較するならば。
確かに、難敵相手の3連敗中にも得点が途絶えなかったこと、それでなくとも前回対戦で3失点しているとあれば、琉球の攻撃力に警戒をせねばならないことは間違いありませんが。
前節こそ無失点で勝利しているものの、平均1試合1失点以上であることもまた、事実。
一方のカターレ。
確かに2試合連続無得点は、ネガティブ要素ではありますが。
見方を変えたならばーーーここまでリーグでもトップクラスに守備に自信を持つ相模原、FC大阪に対しててこずらされたという話。もちろん、それを打ち破る力を発揮しきれなかった反省は必要ですが。
逆に、長野や岩手といった守備に難のあるチームからは、それぞれ3点獲っている。
守備が堅い相手だったから仕方ない、と云うつもりはありませんが、それでも。
崩せず無得点は事実。けれど半面、無失点に抑えて勝たせなかった。
この2試合を活かすも殺すも、今節の出来。
攻撃に自信を持つ半面、守備には難ありの琉球だというならば。しかも前回対戦では数的不利で実力を発揮しきれなかったカターレであったならば。
ここでしっかりと抑え込んで4試合連続無失点へ。そして、たまった鬱憤を晴らすようなゴールで・・・そう、前回対戦を取り返すような3得点、あるいはそれ以上でもってリベンジを果たす気概が不可欠。
攻撃に警戒は必要。けれど、守ってばかりいても勝てはしない。
無失点かつ効果的な得点での勝利。
6ポイントマッチを今度という今度は制し、上位に喰らいつくのは我々カターレのほうだ!との気概を示さねば!
足踏みばかりじゃ進まない。
勝ちきるために、ゴールが必要。攻撃陣の最大奮起に期待です。
守備に自信を持つのは良いこととして。それに囚われて得点できなかった挙句に勝ちを逃していてはナンセンスというもの。
得点に、こだわれ!
勝ちに、こだわれ!
それでなくとも借りを返さねばならないリベンジマッチ。勝たねばならない試合をかちきる。それに尽きます。

恒例となった夏限定ユニフォームの着用試合でもある今節。
今シーズンは、想像の斜め上のデザイン。バスケットボールBリーグ富山グラウジーズとの全面コラボで、フィールドプレイヤーが赤色ユニフォームを身に纏うこととなります。
4勝56敗という、散々な戦績でB2降格という憂き目にあってしまったグラウジーズですが。
10月開幕の新シーズンに向けたオフであるこの時期に、カターレの活躍が、グラウジーズのチーム、関係者、そしてブースターに、立ち上がる勇気や元気をプレゼントできたならば。
同じ富山県をホームとするスポーツチーム。頑張る姿から伝えられることは、必ずあるはずです。
着用試合4戦のうちの、最初の試合。
ココを制して、もちろん狙うは4連勝。そしてその先のホーム無敗継続です。

赤色ユニフォームで見た目は違っても、その実体はここまでリーグ戦ホーム無敗のカターレ富山。
もちろん、勝つ。
連続無得点はすぐに終了!連続無失点はどこまでも継続!
蒼き闘志を、ひとたび赤に。
グラウジーズレッドの選手たちが、富山に勝利をもたらす!


勝たれ!!!富山!!!!!
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続くスコアレスドロー。無失点に抑えるも、またも決めきれず FC大阪戦

2024-07-09 06:50:59 | カターレ富山
0-0のドロー。
シーズン前半戦を7位で折り返し、迎えた後半戦最初の試合。勝てば順位が入れ替わることは、この試合のみならず、続く後半戦に勢いをつける意味でも重要な一戦だったのですが。
前節に引き続きのスコアレスドローに終わり、浮上ならず。
気温34.6℃という過酷な条件下で、アウェイで最低限勝ち点1を得た結果は悪くない、とも言われますが・・・それでも。
勝つべき試合で勝てなかった、という印象のほうが強いです。
前節の相模原にしても、今節のFC大阪にしても。対戦が一巡した段階で上位につけているようなクラブは、やはり実力のあるチームであることは確か。容易に勝てる相手などでは決してないことは明白ですが。
だとしても。
それを、乗り越えて勝利を掴まねばならなかったはず。
それが出来ず、2試合連続無得点は・・・目の前の試合に一喜一憂していても仕方ない、まだシーズン半分あるじゃないか、とも言われますが、それでも。
勝つべき試合に勝てないでいては、最後の最後でツケを払わされることになるのは、昨シーズンを例に挙げるまでもなく、自明の理というものです。
それを今シーズンまた繰り返してはならないなかで、勝てない試合、無得点で勝利への道筋もつけられない試合が2試合連続したというのは・・・やはり、憂慮せざるを得ないところかと。

6月の過密スケジュールを経て、ようやく週イチペースの試合日程に戻るなかで。
言いかえれば、対戦相手とほぼ同条件での試合となれば、そのチカラ関係がハッキリと出るということでもあります。
前回対戦は、ホームで勝利を挙げたFC大阪戦ですが。その時には、元カターレの舘野をはじめ、主力を欠く状態であった対戦であったことを思えば。このアウェイでの再戦こそが、真価が問われる試合とも言えました。
日程の不利はあったにせよ、内容的には負け試合とも言えた前節の相模原戦。
順位の近い相手であるからこそ、しっかり撃破して上に行かねばならなかった6ポイントマッチでしたが、スコアレスドローに終わり。
その反省を活かさねばならなかった今節でしたが・・・正直言って、活かされていたとは言えない内容に。

相手の攻撃から感じる圧力というものは、前節の相模原戦のほうが上であったようにも思えましたし、守備面での対処については及第点といったところ。相模原戦での雨あられというほどのロングスローに悩まされた経験は、やはりロングスローを使ってきた相手への対処として、今節に反映されていたところもあったかと。
懸案事項であったCBは、鍋田と神山のコンビ。両サイドのレギュラー格・安光と西矢と合わせてしっかりと連携、規律あるプレーが出来ていたと思います。
ただ・・・。
規律あるプレーと言えば響きは良いですが。
裏を返せば、ワンパターンなプレーに終始、という言い方も出来ます。
守備から攻撃への流れの中で、もう少しバリエーションを出せたら相手にも隙も出たかもしれないところ、同じパターンでは・・・。
それでなくとも守備に自信を持つFC大阪。そんな相手に通り一辺倒な攻撃パターンだけでは、そりゃ対処もされようというもの。
前節の相模原戦でもそうでしたが・・・なかなか思うように良いかたちの攻撃に出られないというときに、もう一工夫があればというところで、それが出せなかったというか。
良くも悪くも真面目な選手が多いカターレにあっては、こういう手詰まり感を打破するかたちに、なかなか持っていけない。
先の大宮戦では恩返しゴールをくらってしまったシルバですが、在籍時と変わらず、「良い意味で空気を読まない」というプレーによるものでした。
今のカターレに求められるのは、まさにそういったところで。
上位チームで、さらに守備に自信を持つというチームであればなおのこと。
状況を打開するプレー。問答無用でゴールを挙げる、そんな良い意味での強引さ。
そんなシーンが全くなかったわけではなく、前線の吉平を筆頭に、マテウス、布施谷らが奮闘してはいました。
けれども・・・どうにも、パターン化の枠を超えてのプレーにまでは及ばずというか。
パターンのなかで、そこまでなかなかたどり着けないままに相手に阻まれる、ミスにつながってしまう、ということの繰り返し。
後手にまわってしまうなかでは、どうにも主導権とともに攻勢に出る!ということにはつながりませんでした。

飲水タイム不可避というほどの暑く過酷な条件下での試合、それでなくとも難しいアウェイ戦にあっては。思い通りにならずに苦戦したとして、斟酌の余地はあるかと。
ともすれば・・・こういったパターンで迎えた試合では、昨シーズンであればこらえきれずに敗戦につながってしまった、というパターンも多くありました。
そこをしっかりこらえてのドロー決着。
敗戦で勝ち点0の上に相手に突き放されるという最悪の事態を思えば、アウェイで勝ち点1を持ち帰るという結果そのものは、悪くないという見方も。
ただ、それでも。
厳しい言い方をすれば、負けという論外の結果にならなかったというだけ。勝たねばならない試合を落とし、しかも無得点に終わったという事実は、重いです。
混戦の今季J3にあっては、楽に勝てる相手などひとつもない。それはそうですが。
けれども・・・さすがに、ここまで20試合で9引き分け、半数近くがドロー決着というのは、多すぎでしょう。
同勝ち点ながら得失点差で昇格を逃してしまった昨シーズン。その反省を受けて、1勝に、1得点にこだわった姿勢を徹底した今シーズンであったはず。
しかし、その姿勢が充分に見せられているかと言えば。
勝ちきれない試合が、正直言って多すぎる。
負けない試合を繰り返したとて、上位進出には及ばないのではないのかという懸念。
それを払拭する勝利を見せねばならなかったところで・・・巻き返しのシーズン後半戦とせねばならなかったタイミングで、2試合連続のスコアレスドローに。
正直言って、勝たねばならない試合を落としたという印象のほうが強く。
難しいコンディションで難しい相手との試合であったことは、百も承知。けれど、それが勝ちきれない理由にはならないし、してはなりません。
チャンスそのものが無かったわけではなく。それを活かせなかった。
そして、少なくないセットプレーがあったなか、それが得点につながるにおいがしなかった。
それらは、相手云々ではなく、自分たちの甘さによるもの。その改善なくば、この先もこのまま同じような試合の繰り返しとなってしまうことでしょう。
それでいいのか?
良いわけがない。
それでは、ダメだーーーそう、ハッキリ言わねば。

今節、1位と2位の直接対決となった試合で、大宮が沼津に敗戦。今季2敗目を喫することに。
事程左様に、独走態勢となっている首位の大宮ですら、全てが万事うまくいくばかりではなく。
どのクラブにしたところで、それぞれ勝つために必死になっている。例外なく。
ならば。
連続スコアレスドローとなってしまったカターレが、やらねばならないこととはなにか?
決まっています。
勝つこと。それ以上でもそれ以下でもない。
勝ち点1でも負けなかったからOKなどと言っている場合では、決してありません。
まだシーズン半分ある?
もう半分しかないのです。
取り返しのつかない事態になってから嘆くのは、もうたくさん。
また今年もダメだったね、なんてのは、もうこりごり。
ならば。
今奮起せずして、いつ奮起するというのか。

終わり悪けりゃ全てダメーーー酷なようですが、それが真実。

足踏みしていても進まない。
1勝の重み、1点の重みを、ゆめゆめ忘れることなく。
勝ちにいかねばなりません。
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第20節 FC大阪戦

2024-07-05 18:10:08 | カターレ富山
J3リーグ所属クラブのなかでも最多・1か月に公式戦8試合という6月のハードスケジュールを戦い抜いたカターレ。
月が変わり、1巡目を終えたリーグ戦も後半戦へと突入する7月。
その初戦として、アウェイ・東大阪市花園ラグビー場へと乗り込み、カターレとは勝ち点2差で3位につけるFC大阪と対戦します。
シーズンの折り返し、2度目の開幕戦とも言うべき今節。各クラブとも、勝利で幸先良くリスタートとしたい気持ちは同じでしょうが。
そんななかにあっても。
2位以下が僅差でひしめく混戦状態を抜け出すためにも。
必勝を期して臨み、勝ってFC大阪と順位を入れ替えねばならないカターレ。前回対戦に続き、シーズンダブルとなる勝利を挙げねばならない一戦。
必ずや、勝つ。そして、勝ち点3を持ち帰る。
幸先良いリスタートとするのはカターレだ!ーーー覚悟をもって、挑まねば。

FC大阪にとって、Jリーグ参戦2年目となる今シーズン。開幕から出遅れたカターレとは対照的に、開幕3連勝スタート。第3戦の金沢戦では6ゴールを挙げる大勝を果たし、この上ないスタートダッシュを切ることに。
堅い守りを信条とするチームコンセプトは昨シーズンから継続。シーズン前半戦の総失点13は、首位の大宮と並んでリーグトップタイ。
ただ一方で、得点力に課題を抱えており。他クラブをどうこう言えないほどに得点力が物足りないカターレの21と同等の、22。
カターレも多いと思っている引き分け数(8分け)ですが、FC大阪もまた、7分け。そのうちいくつかでも勝ちに変えられていたならば、と振り返らざるを得ないシーズン前半戦であったかと。
勝ち点2差で、同じような課題を抱えている感のある両チームの直接対決。
それでなくとも、勝ってスッキリと後半戦のスタートを切りたい今節にあっては。
引き分けなど要らない。負けなど論外。
欲しいのは、勝利だけ。
お互いにとって、勝ち点3を目指して臨む直接対決となります。

前回対戦は5月の第14節にホーム・県総での対戦。マテウスとヨシキのゴールで2得点、守っても無失点とカターレが快勝をおさめました。
ただ。
この試合では、FC大阪の最古参にしてチームの精神的支柱とも言える元カターレの舘野 俊祐が累積警告で出場停止。せっかくのふるさと富山での試合を欠場ということになっていました。
舘野が欠場した試合は、ここまでその富山戦だけ。守備力のみならず、鳥取戦では2ゴールを挙げる活躍で逆転勝利に貢献するなど、チームを引っ張る存在であるだけに。その不在は、確かに響いたというかたちかと。
舘野をはじめ、他にも主力を欠く状態であった前回対戦は、ともすれば参考にならないかもしれません。
ホームで迎える今節は、前回対戦よりも充実した編成であろうことは確か。
さらに言えば、課題であった得点力に関しても。前節・宮崎戦では大量4ゴールを挙げて快勝。シーズン後半戦に弾みをつける勝利でもって、ホームでの連勝を期して今節に臨むはず。
それでなくとも、昨シーズンの2敗と合わせて、これまで3戦3敗、つまりは全敗中という富山戦。その悪しきジンクスを覆すべく、富山戦初勝利を狙って待ち構えていることでしょう。
もちろん、そんな思惑を打ち砕く勝利でもって、対FC大阪戦の全勝を更新せねばならないカターレ。
3連勝を狙った前節・相模原戦であったものの、スコアレスドローで果たせず。
その鬱憤を晴らすような勝利でもって、逆襲のリーグ後半戦への大事な初戦、勝ちきって制さねばなりません。

なにか、毎週末だけでなく水曜にも試合があるのがデフォルト、という状況が続いていたカターレにあって。
7月以降は、水曜開催の試合は無し。7月の4試合、8月の3試合が、どうにもこうにも「少なくね?」と思わざるを得ないスケジュールに見えますが。
それはさておき。
これまで、連戦を意識しつつもチームコンセプトである「誰が出場しても戦力が落ちない」という方針を貫いてきたカターレですが。
毎週ごとの試合となる今月以降にあっては、ともすれば出場メンバーも固定化していく傾向が見られるかもしれません。
今後の行方を占う意味でも、前節より1週間のインターバルとなった今節、どのようなメンバー編成で臨むのか。
これまでの方針の基づきつつも、より勝つための強度を上げた編成とせねばならないことは、明らか。この混戦模様の順位争いを抜け出していくためにも。

前回対戦時、あるいは飛車角抜きというFC大阪が相手であったとはいえ、それを差し引いてもマテウスの躍動ぶりが見事でした。
そのキレのあるプレーを今節も、と期待したいところですが、前節、前々節もメンバー外であったのが気掛かり。怪我などトラブルではないならば良いのですが。
今節期待したいのは、ショウセイとヨシキの、昨シーズンの特別指定を経たルーキーコンビ。
両名ともに、ここまでチームでもトップクラスの出場時間。今シーズンカターレの主力という見立てで間違いありません。そしてそれは、週イチペースの試合となっていくリーグ後半戦に際しても、おそらくそうでしょう。監督の信頼は揺るがないと思います。
リーグトップクラスのディフェンス能力を誇るFC大阪の守備陣を、いかに崩して得点につなげるか。
そして、得点力不足に悩まされてきたシーズン前半戦のイメージを払拭するかのようなゴールに期待がかかるところ・・・それを成し遂げるためにも、やはりエースたるショウセイにかかる期待は大きいです。
その手強いFC大阪守備陣は、当然ながらカターレのトップスコアラーたるショウセイへの警戒は厳としてくること間違いなしでしょうけれど。
それを差し引いても、なお。
やられてはならないとわかっていたにもかかわらず、やられてしまったーーー相手からのそんな評価こそ、エースストライカーの誉れ。
今節、ショウセイにはそんなゴールでもって、チームを勝利に導いてほしいです。
そして、ヨシキ。
彼もまた、前回対戦でゴールを決めたことからも、FC大阪にとっては警戒すべき厄介な選手であることでしょう。
中盤を制し、FWのショウセイへの決定的なパスを供給する活躍。そして、ときに自らゴールを狙うアグレッシブさをもって、FC大阪の脅威となってほしい。そう願います。

同勝ち点・同得失点差であった相模原との6ポイントマッチは、スコアレスドローで痛み分け。7位に順位を落としたのは、結果マイナスでもありましたが。
今節もまた、僅差の相手。
勝って順位を逆転せねばならないのは、言うまでもなく。
もしも引き分け以下なら、他クラブにどんどんと追い抜かれてさらに下降、始まったばかりのシーズン後半戦に暗い影を落とす結果になることは免れません。
僅差の相手に、勝ちきる強さを!
ここ一番という試合を勝ちきれないことが、どういう結果を招くことになるのかーーー言わずもがな。同勝ち点ながら昇格を逃した昨シーズンの結果が、なにより雄弁に物語っています。
ならば。
まずは、この後半初戦。
シーズンダブルを達成する勝利でもって、勝利からのリスタートを!
シーズン前半戦でそれぞれ4敗どうしの対戦となりますが。
5敗目をくらうのは、カターレではなくFC大阪ーーー思いを、実現するために。必要なのは、勝利のみです。

ホームで無敗ながら、アウェイでの戦績が足を引っ張るかたちで伸び悩んでしまったシーズン前半戦でしたが。
ホーム無敗は継続するとして。
なんなら、今節の勝利からアウェイ無敗をも記録していくような、そんな躍進を!
その足掛かりとなる、今節の勝利のために。
全力で、挑め!
必ずや、勝利を、勝ち点3をつかみ取れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!


追伸
去る者あれば、来る者もあり。
山口への完全移籍で下堂がチームを去ることとなった一方で。今週、FC東京よりMF荒井 悠汰が育成型期限付き移籍でカターレに加入することとなりました。
高校選手権でも名を馳せる強豪・昌平高校出身。その在学中に二種登録でルヴァンカップデビューをはたすなど、将来を嘱望される逸材です。
今シーズンは残念ながら、ここまで出場無し。彼にとっては初の移籍となりますが、出場機会に飢えた思いをプレーにぶつけ、カターレで飛躍を遂げてほしいです。
あるいはカターレのなかでも激戦区であるサイドアタッカーとして、松岡や伊藤らとポジションを争うことになりますが。
互いに刺激し合い、その相乗効果としてチーム得点力をアップさせる、そんな活躍をきたいしたいところでです。
期限付き移籍選手には、あわよくば完全移籍に変更してもらう、いわゆる借りパクを期待するところもあったりするものの・・・この荒井に関しては、返却前提と見ていいかと。
むしろ、J1に戻ったときに「富山でのプレーがあったからこそ」と言ってもらえるような、そんな活躍を置き土産として、気持ちよく送り出したいところ。
そのときには、カターレのJ2昇格という実績もお忘れなく。
まずは、カターレデビューに向けて。その牙を研ぎ澄ませてほしいかと。

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