前々節相模原戦、前節FC大阪戦と連続のスコアレスドロー。いずれも、どうしても勝ちたい6ポイントマッチとして臨んだものの、どちらも勝てませんでした。
伊達に上位争いをしていない、2クラブともに手強い相手でしたし、なんなら判定決着があるとすれば2連敗となっていたかもしれなかったところ。そこで負けとはならず、1ずつながらも勝ち点を得られたことは僥倖とも言えたかもしれません。最悪の事態とは、こらえきれず失点し、敗戦につながってしまうことで引き離されること。そうはならなかったし、させなかった。
とはいうものの・・・勝てなかったことで、相手を上回っていくチャンスを逃してしまったこともまた、事実であり。チャンスを逃してしまった感は否めません。
そんななかで迎える、やはり6ポイントマッチとして迎えることとなる今節。
同勝ち点で8位につけるFC琉球をホームに迎える、大事な試合。
3戦連続無得点など、願い下げ。なんとしてもゴールを奪い、僅差の相手を引き離す勝利につなげねばなりません。
琉球との前回対戦は、3月30日の第7節。アウェイで対戦し、1-3の敗戦を喫してしまいました。
開幕から2勝2分け1敗と好調、ルヴァンカップでもJ2藤枝を撃破するという、勢いのあったそのときの琉球。それを相手に吉平が先制ゴール。膠着状態を打開する見事な先制点を挙げて前半を折り返し、シーズンアウェイ初勝利に向けて気合も新たに迎えた後半・・・だったのですが。
開始早々に微妙な判定でPKを献上。GKの平尾が阻止したかに見えましたが、こぼれ球を詰められて失点。
受難は続き、末木が2枚目イエローで退場、30分以上を数的不利になったかと思えば。
ワンツーから抜け出されて逆転ゴールをくらい。さらにこの日2度目のPK、読みは合っていたながらも勢いに押し切られるように決められてしまい、3失点目。
弱り目に祟り目という言葉が具現がしたかのような後半3失点により、苦い苦い逆転負けとなってしまったのでした。
その7節の時点でわずか1勝であったカターレの、シーズン序盤戦の出遅れという事態を象徴するような試合となってしまったのでした。
もしも、の話をしても仕方ないのですが・・・。
もしもあのとき、首尾よく後半戦も琉球を抑え込み、3試合連続無失点となる勝利でもってアウェイ初勝利を飾っていたとしたら・・・その後は、これまで歩んできたシーズンとは違った展開となっていたのでしょうか?
いや、考えても仕方のないことですが。
その後も上位を伺う位置につけていた琉球でしたが、シーズン前半戦の終わり3戦で3連敗。福島、大宮、金沢といずれも難敵相手ではあったものの、手厳しい結果を突きつけられ、順位を落とすことに。
ただ、それでも。
3連敗こそしたものの、その間も得点は途切れず。迎えた後半戦スタートとなった前節で讃岐と対戦、連敗をストップさせる勝利を挙げたのでした。
再び上位戦線へと殴り込みをかけていくためにも、琉球にとっても負けるわけにはいかない今節。同勝ち点の富山を相手とする6ポイントマッチならなおのこと、連勝を挙げてさらに上位へ!という意気込みは強いことでしょう。
前回対戦でゴールを奪われることとなった白井 陽斗が10得点、富所 悠が7得点と、それぞれゴール数を伸ばしてチームを牽引。攻撃的サッカーを掲げる琉球の象徴的選手である彼らが再び牙を剥くこととなれば、カターレのシーズンダブル敗戦という最も避けねばならない結果につながり得ることかと。
もちろん、そんなことは絶対に阻止せねばならないのですが。
むしろ、逆に。
無得点が2試合続いたマイナスイメージが先行しがちではあるものの。3試合連続無失点が継続しているということもまた、事実であり。
だったら。
それを4試合連続に伸ばしてやろうじゃないかと。
前回対戦は、2試合連続無失点で迎えた対戦で3失点という痛すぎる敗戦をくらってしまいましたが。ホームで迎える今節は、無失点で返り討ち!それがマストでしょう。
期待したいのは、吉平。
前回対戦でせっかくの先制ゴールを挙げながら、逆転負けを喫してフイに。その無念を晴らすべく挑むリベンジマッチで、今度こそヒーローになってほしいです。
2試合連続無得点という手痛い停滞。それを打破するためにも。
思えば、あのときも前の試合で福島を相手にスコアレスドロー、今シーズンの勝ちきれない試合が続く停滞ムードがあったなかでした。
それを打ち破るゴールでもあった、前回対戦でのゴール。
ならば。
ともすれば通り一辺倒の、ワンパターンになってしまっているのでは?というカターレの攻撃にあって。それを打破していく勢いというものが、不可欠。
そして、それが出来る選手であるのが、吉平。
先の岩手戦での先制ゴールでもそうでした。チームの約束事的には、もう1アクションくらいは挟むであろう状況であったところ。機を逃すことなく、あるいは強引にも見えるようなシュートの選択。それがしっかりと決まり、先制に成功したのでした。
チームの和を乱す勝手なプレーをしろというわけではなく。
勝つためには何が大事かを、瞬間瞬間で最適解を求めよということで。
いくら練習したパターンで攻めたとて、それがゴールにつながらねば意味がない。勝ちにつながらねば意味がない。
勝手なプレーではなく、状況判断を的確に見定めるプレー。
それが出来る選手がチームを引っ張っていく。勝利につなげていく。
キャプテンとして、若い選手も多いチームにあってまとめ上げていく立場の選手として。吉平にかかる期待は大きいです。
ここでもしも、3試合連続無得点ともなろうものなら。攻撃サッカーに屈してホーム初敗戦をくらおうものなら。
折り返しを過ぎたあたりとはいえ・・・この先のシーズンの見通しが暗いものとなってしまう事態は、避けられません。
それでなくとも、2試合連続で6ポイントマッチを落とし、相手を突き放すチャンスを逃しているカターレにあっては。
3戦連続など、あってはならないこと。
確かに、ここまで総得点21のカターレに対して28の琉球。しかも、前述のように白井と富所という攻撃の軸となる選手がいる、とあっては・・・その攻勢をいかにしのぐかにフォーカスされるのは、当然ではありましょう。
しかし。
そもそも、それだけ得点力に差があるにもかかわらず、なぜ同勝ち点なのにカターレのほうが順位が上なのか?
それは、総失点26の琉球に対してカターレは16と、大きく差があるから。
そんなこれまでのデータで比較するならば。
確かに、難敵相手の3連敗中にも得点が途絶えなかったこと、それでなくとも前回対戦で3失点しているとあれば、琉球の攻撃力に警戒をせねばならないことは間違いありませんが。
前節こそ無失点で勝利しているものの、平均1試合1失点以上であることもまた、事実。
一方のカターレ。
確かに2試合連続無得点は、ネガティブ要素ではありますが。
見方を変えたならばーーーここまでリーグでもトップクラスに守備に自信を持つ相模原、FC大阪に対しててこずらされたという話。もちろん、それを打ち破る力を発揮しきれなかった反省は必要ですが。
逆に、長野や岩手といった守備に難のあるチームからは、それぞれ3点獲っている。
守備が堅い相手だったから仕方ない、と云うつもりはありませんが、それでも。
崩せず無得点は事実。けれど半面、無失点に抑えて勝たせなかった。
この2試合を活かすも殺すも、今節の出来。
攻撃に自信を持つ半面、守備には難ありの琉球だというならば。しかも前回対戦では数的不利で実力を発揮しきれなかったカターレであったならば。
ここでしっかりと抑え込んで4試合連続無失点へ。そして、たまった鬱憤を晴らすようなゴールで・・・そう、前回対戦を取り返すような3得点、あるいはそれ以上でもってリベンジを果たす気概が不可欠。
攻撃に警戒は必要。けれど、守ってばかりいても勝てはしない。
無失点かつ効果的な得点での勝利。
6ポイントマッチを今度という今度は制し、上位に喰らいつくのは我々カターレのほうだ!との気概を示さねば!
足踏みばかりじゃ進まない。
勝ちきるために、ゴールが必要。攻撃陣の最大奮起に期待です。
守備に自信を持つのは良いこととして。それに囚われて得点できなかった挙句に勝ちを逃していてはナンセンスというもの。
得点に、こだわれ!
勝ちに、こだわれ!
それでなくとも借りを返さねばならないリベンジマッチ。勝たねばならない試合をかちきる。それに尽きます。
恒例となった夏限定ユニフォームの着用試合でもある今節。
今シーズンは、想像の斜め上のデザイン。バスケットボールBリーグ富山グラウジーズとの全面コラボで、フィールドプレイヤーが赤色ユニフォームを身に纏うこととなります。
4勝56敗という、散々な戦績でB2降格という憂き目にあってしまったグラウジーズですが。
10月開幕の新シーズンに向けたオフであるこの時期に、カターレの活躍が、グラウジーズのチーム、関係者、そしてブースターに、立ち上がる勇気や元気をプレゼントできたならば。
同じ富山県をホームとするスポーツチーム。頑張る姿から伝えられることは、必ずあるはずです。
着用試合4戦のうちの、最初の試合。
ココを制して、もちろん狙うは4連勝。そしてその先のホーム無敗継続です。
赤色ユニフォームで見た目は違っても、その実体はここまでリーグ戦ホーム無敗のカターレ富山。
もちろん、勝つ。
連続無得点はすぐに終了!連続無失点はどこまでも継続!
蒼き闘志を、ひとたび赤に。
グラウジーズレッドの選手たちが、富山に勝利をもたらす!
勝たれ!!!富山!!!!!