2010年、天竜浜名湖鉄道が全線にわたり国の登録有形文化財に指定され、その施設数は沿線の36にも及びます。
その施設を順を追って紹介していますが今回はその9回目。今回ご紹介するのは、掛川市付近の三つの橋梁です。
最初にご紹介するのは、掛川市富部地区にある富部橋梁です。ここは大きな川はなく小さ河川の上に十数mの小さな橋梁ですが、上段画像」のように、開通当時の銘板も確認されています。
富部橋梁(浅く小さな小川に架かる橋梁です。さびもかなり出ているようです。)
続いて掛川市本郷と幡鎌間に架かる原谷川橋梁です。長さは104m。製作が、日本橋梁(株)と(株)横河橋梁の2社によって製作されたようです。片側には数カ所に退避スペースが設けられています。
原谷川橋梁。橋梁の片側に退避スペースが確認できます。
最後は周智郡森町の睦実と森間に架かる太田川橋梁です。長さは192mと長く穏やかに左へカーブしています。河川部に11連の上路鈑桁と道路上に架かる下路鈑桁1連で構成されています。橋梁の片側(南側)には数カ所に退避スペースが見られます。
太田川橋梁。右画像で上路鈑桁と下路鈑桁の違いが確認できます。