一般にはまだコピー機の普及がない時代から始まったカラー印刷の年賀状は、木版や芋版が主流でしたが、孔版印刷でそれが可能と言うことから始まりました。
その3回目は昭和55年~62年までの賀状をご紹介します。原画の創作はできないので、先輩の作品や絵葉書パンフレットなどから原画を集めてきて孔版はその再生技術(?)とでも言いましょうか。何とかカラー印刷の賀状を作っていました。
昭和55年(1975)『ダルマ』。〔5色・5回刷り〕↑
左:昭和56年の酉年の年賀状。(原画は先輩から)右: 昭和57年,戌年の年賀状。(原元画はディズニー)。↑
昭和58年,亥年の年賀状。(原画は先輩から)↑
昭和59年,子年の年賀状。↑
昭和60年,丑年の年賀状。↑ (原画は魚図鑑から)
昭和61年,寅年の年賀状。(原画は先輩から)↑
昭和62年,卯年の年賀状。↑ (原画はパンフレットから)
今回のご紹介はここまでです。
以下は印刷に使った道具等です。
印刷の原版となる蝋原紙です。
図鑑やパンフからデザインを集め下絵をかきます(自筆)。
この鉄筆1本で、上の原紙に、1色ごと別々の図版を彫り込みます(細かい作業となります)。
この謄写版を使って1色づつ重ね印刷をしてカラー印刷ができて来ました。
今では道具がそろいませんので、この方法は採用していません。
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