『太平洋戦争が始まった1941年、当時の文部省が国民学校で理科を指導する教師用につくった手引書「自然の観察」が、復刊された。 知識の詰め込みでなく、自然の中で培われる感受性を大切にする方針が貫かれており、その内容は少しも色あせていない。 日本初等理科教育研究会が企画し、3月に農文協から出版された。戦後に2回、原本そのままの「復刻版」は出版されているが、今回初めて、本文が常用漢字、現代仮名遣いに改められ、脚注や解説も加えられた。 教員の基本姿勢として、知識を教え込もうとする態度を戒め、子どもたちが自然とふれあう活動や日常生活に即し、ものごとを全体的に考察することの大切さを説いている。指導方法の説明は具体的で、実践例もたっぷり盛り込まれている。 例えば「花壇の花」を使った指導例。まず教師が花壇の花に水をやる様子を子どもたちに見せ、「よく世話をしてやると、元気よくなって、よい花が咲きます」と話す。その時、教師が花壇の土に混じった小石を取り除いたり、雑草を抜き取ったりして見せながら、草花を大事にする気持ちを動作でさりげなく示す、といった指導法を具体的に伝授している。 さらに「名を聞くのは親しむのはじめ」としながらも、一方で「花の名は強いて覚えさせようとはしないで、自然に覚えるままにする」とし、知識偏重に陥らないよう求めている。 自然描写はどれも美しい。「小さいフナの群れが泳ぎ過ぎ、イモリが水底から浮き上がって赤い腹を見せては沈んでいく」。ありふれた水辺の風景の描写は、図らずも当時の自然の豊かさを表現しており、興味深い。 「自然の観察」は教師用で、子ども向けの教科書ではない。研究会の前理事長で、解説を担当した早稲田大学教授の露木和男さんは、「当時の編集者は、子ども用をつくれば、教師は子どもを外に連れ出すことなく、教科書で教えることに終始してしまうと考えた。子どもの立場に立った指導のあり方が徹底されている」と指摘。編集を担当した農文協編集局の阿部道彦さんは「学校の先生や自然観察の指導員の人たちに、実際の教育現場で使ってほしい」と話している。』2009年10月7日 読売新聞
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太平洋戦争が始まった昭和16年、西暦1941年の暗記、知識詰め込み教育重視された教育の中で、当時の文部省が国民学校で理科を指導する教師用につくった手引書「自然の観察」が復刊された。自然観察と体験学習の大切さが書かれています。自然から学ぶことは、今の時代でも十分通用する無いようです。身近な花壇の花を育てることから、自然学習の視点を置き、先生が実際に児童の前でしてみることは大切なことです。草花を大事にする気持ちは今の時代に忘れられていることです。草花を大切にすることが動植物の生命を大切にすることに繋がり、人の命を大切にする心が生まれるのではないでしょうか。自然描写はどれも美しい。「小さいフナの群れが泳ぎ過ぎ、イモリが水底から浮き上がって赤い腹を見せては沈んでいく」。ありふれた水辺の風景の描写は、図らずも当時の自然の豊かさを表現しておりとなつていますが、田圃のそばの川におたまじゃくしも今の日本では少なくり、かえるの鳴き声がしないようでは、日本の自然環境に異変が起こっている警告と思います。人間自然から学大切さを忘れては、教育の基本も将来の『学問の研究』の基礎作りも出来ないのではないでしょうか。人間が自然から学ばないから地球の自然環境の破壊が現在起こっていると言って過言では有りません。
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