![写真](http://www.asahicom.jp/edu/news/images/OSK201002100081.jpg)
『大阪、京都、兵庫の3府県で10日、私立高校の入試が一斉に始まり、計170校で約13万人が受験した。 今月上旬の出願締め切り直前の平均競争倍率は大阪3.44倍(前年3.14倍)、京都3.32倍(同3.05倍)、兵庫3.51倍(同3.40倍)で軒並み前年を上回った。私立中学高校連合会などによると、今年度は3府県の公立中学3年の生徒数が前年度より計6595人増える一方、私立高校の募集人員が計763人減ったことが影響したという。しかし、併願して受ける公立高校に流れる受験生を見込んで、多くの私立高校が合格者数を増やすため、実質競争倍率は例年並みとみられる。 在学中の公務員試験合格などを目指す「キャリアトライコース」が5.15倍の高倍率となった大阪市天王寺区の興国高校では、受験生計約1400人が緊張した面持ちで試験に臨んだ。 大手進学塾「第一ゼミナール」(本社・大阪市)の担当者は「就職難の影響からか、公務員や看護師、保育士を目指す専門コースなどが人気。一方、進学コースは公立を第1希望とする併願の生徒が多く、公立志向の高まりがみられる」と話す。』2010年2月10日 アサヒコム
世界同時不況の経済的な影響で、公立高校に入学者が流れるのでは無いではないでしょうか。それともう一つ理由は、本年度4月から実施される高校の実質無償化で、公立高校への受験者が増えると思います。職業高校への受験者は、不況になると増えると昔から職業高校の先生は言われますが。安定志向の公務員や看護師、保育士の資格を目指す専門コースなどが人気が出ているのもその現れです。今年高校に入学する新1年生が卒業する頃は、日本経済はどうなっているか誰にも予測出来ません。景気が回復するか如何かが1番の問題です。私立の上位高校は、有名国立大学への進学率も高く合格者多数を出しているので、入学者は減らないと思いますが。このような先行き不透明な経済不況が続くと家庭の経済的な問題も有り、進学を目指す受験生は公立のトップ高校を目指すと思います。中位校以下の私立高校は、受験生は合格しても、入学金や授業料の最終的には安い公立高校に入学するのではないでしょうか。世界同時不況の関西経済に及ぼしている深刻さも京阪神で行われている私立高校の入試に如実に現れていると言う今日の状況です。