『福岡県内にある県立高校で、奨学金を受け取っている生徒のうち17人分の預金通帳やキャッシュカードを学校が預かり、授業料を引き出して県に納めていたことが5日わかった。授業料滞納を防ぐために2005年ごろから続けていたという。学校側は「生徒がちゃんと学校に通えるようにと考えてのことだった」と説明している。 学校側の説明によると、全校生徒約470人のうち約150人が奨学金を受け取っており、このうち1年生10人、2年生4人、3年生3人の通帳やカードを預かっている。「保護者が奨学金を使い込むなどして授業料を滞納し、生徒が学校に行けなくなるという事態は避けたい」として、同意が得られれば管理を任せてもらうことにしたという。 17人に支給されているのは福岡県教育文化奨学財団福岡支所の奨学金で月額1万8千円。3カ月ごとにまとめて口座に振り込まれる。そこから事務職員が授業料(月額9900円)分の現金を引き出して県に納付している。 この学校では授業料だけでなく、修学旅行費の積み立てやPTA費の支払いなどが含まれる「校納金」や実習費などの滞納もかさみ、1月15日現在、66人が計約200万円を滞納しているという。 さらに県は今年度、授業料減免に関する規則を変更し、生活保護世帯の生徒を減免対象から外した。代わりに授業料を上乗せして生活保護費を支給している。「自立のために自ら納付手続きをすべきだという考えに基づいている。全国的な流れに従った変更だ」と県教委は説明するが、学校側にとっては徴収の負担が増した。この学校のある地区は生活保護受給世帯の比率が高く、生徒のうち52人が生活保護受給世帯だという。 教頭は「奨学金を預かること自体は適切だと思っていないが、生徒のために何ができるかを考えなければならない。ぎりぎりの選択をしたということだ」と話している。 県教委は「学校と保護者とのやり取りで、口出しする立場にない」と話す。文部科学省児童生徒課は「個別の事情は分からないが、生徒の心情に配慮した取り扱いをしてほしい」と話している。 」2010年2月6日アサヒコム
福岡県内にある県立高校で、奨学金を受け取っている生徒のうち17人分の預金通帳やキャッシュカードを学校が預かつているようですが。このような家庭に特別の事情ある生徒には、福岡県教育文化奨学財団福岡支所の奨学金から授業料や修学旅行費の積み立てやPTA費の支払いなどが含まれる「校納金」や実習費などを最初に学校側が差し引いてから預金通帳とキャッシュカードを生徒に渡すか。生徒の心情を尊重し高校生活と学習を守る為には福岡県教育文化奨学財団福岡支所の奨学金から初めに高校の授業料と「校納金」や実習費など差し引いて貰うか、福岡県教育文化奨学財団福岡支所に預かって貰い差し引いた金額の預金通帳とキャッシュカードを渡す以外方法は無いと思います。高等学校側が悪いとは言えません。今公立高校地質無償化4月から実施されようとしていますが。高等学校の実質無償化なら、入学金と授業料、PTA費の支払いなどが含まれる「校納金」や設備費、学校行事の大切な修学旅行費無償にすべきでは有りませんか。民主等は公約として各種学校の授業料まで無償化を目指していますが。差し迫っている緊急問題として、公立高校と私立高校の実質無償化の問題から取り組むべきではないでしょうか。又義務教育の学校活動や学校行事の一貫としている食育教育の実践である学校給食費や学校行事の修学旅行の無償化も実現して行くも筋道ではないでしょうか。世界同時不況で深刻な影響を受けている今日の日本です。公立高校の授業料だけ無償化にしても救われず解決しない悲しい現実を垣間見る学校側の滞納防止対策の通帳管理の問題です。高等学校側も悪いとは言えず生徒の高校生活と学習を守ろうとする苦肉の策で、苦しい選択をせざるを得ない教育現場の今の現状と思います。