三宅 宏実(みやけ ひろみ、1985年11月18日 - )は、日本の女性重量挙げ選手。名前には、三『宅』『宏』『実』とうかんむりのある漢字が3つある。これは三冠王を意識して名付けられたもの[1]。
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経歴・人物
埼玉県新座市出身。身長147cm。父はメキシコオリンピック重量挙げフェザー級で銅メダルを獲得した三宅義行。伯父は三宅義信。兄が2人おり、次兄・三宅敏博は重量挙げ男子77kg級で過去4度の優勝経験がある全日本王者。
音大出身の母に幼い頃からピアノを習い、新座市立第二中学校時代は軟式テニスに夢中だったが、シドニーオリンピックのウエイトリフティングを見て感動し、中学3年から重量挙げを始めた。自宅の台所を練習場に連日父から基礎を叩き込まれ、練習3か月後の最初の挑戦でいきなり42.5kgを挙げた。父が高校1年で挙げた重量と同じだった。
埼玉栄高校時代には全国高校女子選手権53kg級で大会記録で優勝。2003年4月、父、伯父の母校である法政大学(キャリアデザイン学部)に進学。53kg級から五輪で上位が狙える48kg級に転向し、アテネオリンピック代表選考会を兼ねた2004年5月の全日本選手権で優勝。親子2代五輪出場を果たした。
2006年の世界選手権48kg級で銅メダルを獲得し、世界大会で初めて表彰台に立った。
2008年の北京オリンピックでは、体操の相原信行・豊親子、塚原光男・直也親子に次ぐ史上3組目の日本人親子メダリストの期待が懸かったが、上位の壁厚く6位入賞にとどまった。
保有する公認日本記録
- 女子48Kg級:クリーン&ジャーク110.0Kg、トータル191.0Kg
- 女子53Kg級:スナッチ85.0Kg、クリーン&ジャーク110.0Kg、トータル195.0Kg(日本記録)
(2009年7月3日現在)
主な競技歴
- 2002年 全日本選手権53kg級 3位
- 2002年 世界選手権53kg級 9位
- 2003年 全日本選手権53kg級 優勝
- 2003年 世界選手権53kg級 11位
- 2004年 全日本選手権48kg級 優勝
- 2004年 アテネオリンピック48kg級 9位
- 2005年 世界選手権48kg級 4位
- 2006年 全日本選手権48kg級 優勝
- 2006年 世界選手権48kg級 銅メダル
- 2006年 アジア大会48kg級 6位
- 2007年 全日本選手権48kg級 優勝
- 2007年 世界選手権48kg級 5位
- 2008年 全日本選手権53kg級 優勝 トータル193kg
- 2008年 北京オリンピック48kg級 6位 スナッチ80kg、クリーン&ジャーク105kg、トータル185kg(8月9日、北京航空航天大学体育館)
- 2009年 全日本選手権53kg級 優勝
- 2010年 全日本選手権53kg級 優勝 スナッチ87kg、クリーン&ジャーク112kg、トータル199kg いずれも日本記録更新(5月28日、大阪・羽曳野市立総合スポーツセンター)