教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「日本一新運動」の原点(57)── 菅首相退陣のため内閣不信任案の提出を!

2011年06月01日 22時20分28秒 | ブログ

平野貞夫の「永田町漂流記」

投稿者: 平野貞夫 日時: ...
『自民など野党が菅内閣不信任決議案を提出した1日、東日本大震災で被災した東北3県では、震災復興や原発事故の収束を急ぐべきだという被災者の思いとは裏腹に、政局が急展開したことで戸惑いが広がった』2011/06/01-19:54時事通信の記事も有りますが、岩手知事、衆院解散を牽制 「被災地切り捨てだ」2011年5月30日12時11分アサヒコム「岩手県の達増拓也知事は30日の記者会見で、「岩手では選挙ができない選挙区がある。衆院選をやるのは被災者切り捨て解散、被災地切り捨て解散をやることだ」と述べた。 達増知事は小沢一郎元民主党代表の側近。達増知事は「より強力な態勢を作るために時間をかけるのは、今の日本にとっても必要なことだ」とも述べ、小沢氏に近いグループが不信任案に同調する構えを見せていることにも理解を示した。』の被災地岩手県知事としての発言と思います。
平野貞夫氏が菅内閣不信任決議案の正当性を事実を踏まえ指摘され、解散総選挙の不当さと違法性を日本国憲法の解釈に即して分りやすく論破されていますので転載させて戴きました。皆さん御高覧下さい。

■議会政治での「嘘」を許してはならぬ

 議会政治の本質を知る話として、1961年に英国で発覚した「プロヒューモ事件」がある。国防大臣のジョン・プロヒューモ氏が、ソ連(当時)の女性スパイと親しい関係があったことがわかり、下院議員を辞め、政界から引退した事件である。辞任と引退の理由は、ソ連のスパイとの関係ではなく、下院での答弁で女性スパイとの関係を否定し、嘘をついていた責任をとったのだ。

 議会政治はキリスト教文化で育ったもので、教会から分離したものである。人間の内心・精神を調整するのが教会で、政治・経済などを調整するのが議会である。そのため議会は社会的教会といわれている。議会が教会という精神を持つ限り、議会で行ってはならない最大の行為は「嘘をついてはならない」ことである。議会で嘘をつくことは「神に嘘をつく」ことであり、それに反すれば政治家であることを辞めなければならない。これを実証したのが「プロヒューモ事件」であった。英国には議会政治の正当性を欠くという精神が生きているのだ。

 日本のような多神教社会で、この精神を生かすことは困難である。それでも昭和50年代頃までは、明治生まれの政治家が活躍していたので「国会で嘘をつくことが重大なことだ」ぐらいは理解していた。それは日本人の倫理観である儒教の「信・義・礼・仁」、仏教の「空・無」、神道の「惟神(かんながら)の道」といった精神の影響を受けていたからだ。「名分」とか「恥」といった感性も残っていた。

 平成時代になって、政治家からこの感性がだんだんに消えていった。情報化社会となって、真実と虚実の区別がつかなくなったのだ。新聞やテレビなどメディアだけの責任にするつもりはないが、かつての「社会の木鐸」という精神がほとんどなくなったのも事実である。

 例えば、小沢元民主党代表をめぐる西松事件も検察の仕組んだ謀略であった。また、陸山会事件での水谷建設裏金問題も、5月24日(火)の弁護団側が申請した2人の証言で、小沢氏側へ渡したと証言した検察側多数の証言の欺瞞性を明確にした。

 小沢氏は、政権交代とメディア改革を政治目的としていた。それを阻止しようと、当時の自民党政権・検察そしてメディアが、小沢氏を政界から排除するために起こした「検察ファッショ」と「メディアファッショ」であった。本来なら民主党は「検察ファッショ」と闘うべきであったが、何故かそれを行わなかった。そこに民主党の限界と今日の悲劇がある。それでも国民は政権交代を選択した。その功績の第一は、小沢氏の総選挙への戦略と戦術の勝利であったことは国民が知っている。

 ところが、次に起こったことは民主党内の小沢氏排除であった。政権交代による小沢氏の本格的改革を恐れた「反小沢グループ」の策略であった。東京地検は「陸山会事件」として秘書三人を逮捕し、小沢氏の「政治と金」をメディアを使って攻め立てた。鳩山政権に変わった菅政権は、こともあろうに、指導を受けていた小沢氏を排除することで政権浮揚の旗とした。東京地検が一年数ヶ月にわたり、その総力を挙げて捜査しても起訴できなかったのに、菅政権の工作もあり検察審査会が、憲法を無視して、いとも簡単に強制起訴した。

 実質2年半にわたり、日本社会挙げて「小沢排除」を行った結果が、今日の日本の劣化を招いたと私は思っている。その原因は小沢氏の「政治と金」をめぐって、虚実の捏造すなわち、「嘘」によって展開されたのである。健全な議会民主政治の国家とはいえない。「小沢氏排除」を政権維持の基本戦略とした菅首相のやったことは、政権交代の原点を放棄した政治運営と基本政策の変更で、自民党政治より悪政である。

 国民は「騙され嘘をつかれた」のだ。菅首相のもとでは議会政治は機能していない。

■菅首相退陣のため内閣不信任案の提出を!

 東日本大震災が起こらなければ、菅首相は在日韓国人違法献金問題で、3月中には退陣に追い込まれていたはずだ。菅首相は国会答弁で「外国籍とは知らなかった」と嘘をついた。報道によれば、東日本大震災の翌日、菅首相は「過去も、現在も会ったことはないことにして欲しい」と電話をしたとのこと。相手方は「菅はオレの国籍を知って付き合っていた」と語り、この問題は再び火を噴こう。このことだけでも当然に、退陣の理由になる問題だ。

 それにしても、東日本大震災直後からの菅首相の対応はすべて失敗である。特に福島第一原発の人災については、初動から「嘘とペテン」のオンパレードだ。「原発は安全だ」「炉心に障害はない」「放射能は心配ない」・・・、全部意図的に国民、国会、国際社会を騙していたわけである。その結果が八十日過ぎても収拾の見通しをつけることができず、被災を拡大させている。情報の隠蔽と工作は「嘘」を前提としている。

 当初、きわめて深刻な原発の常態をわかったうえで、レベル4としたこと。言い逃れが出来なくなってレベル7に変更したやり方などは、「嘘」を通りこして犯罪的なことだ。こんな政権で、千年に一度の大災害の復興ができるはずはない。世の中を真っ当に見る人間ならわかるはずだが、政治家の中には「急流を渡る途中に馬を乗り換えることはできない」といって、菅首相の延命を支持する輩がいる。朝日新聞の論説も同じだが、どうしてこうも政権に弱いのか。馬は乗り換えることができても、国民は国を乗り換えることはできないのだ。

 ようやく谷垣自民党総裁は、菅直人内閣総理大臣不信任決議案を提出することを決めた。問題は民主党衆議院議員が何人賛成するかだ。本来なら、現在の混迷の責任は菅首相を選んだ民主党にあるのだ。東日本大震災を保身延命に利用する菅首相を放置することは、国家国民と国際社会に許されることではない。

 このことがわかっていても、内閣不信任案が成立すれば、菅首相が解散を断行するというブラフにおののく衆議院議員がいると聞く。1日でも長く国会議員をやりたいようだ。こんな人間は国民のためにならず、次の総選挙での落選を私が保証する。

 岩手・宮城・福島の被災3県の7~9ぐらいの小選挙区では、物理的に選挙を行うことが不可能と思われる。仮に内閣法制局や官邸の弁護士政治家たちの三百代言に乗って、菅首相が狂気の解散を断行したとき、どんな問題が起こるか考えてみよう。

 わが国の憲法は、基本原理を「国民主権―参政権―選挙権と被選挙権」とし、かつ「代表制民主主義」である。仮に6月中に解散となれば被災3県で、推定2百万人台の有権者の選挙権と被選挙権が行使できない。議員数で比例票を考えると、約15名ぐらいの国民の代表が選ばれることができなくなる。一定の地域から国民の代表者が総選挙に参加できないことがわかっていて、意図的に解散することは、衆議院の構成に正当性を与えない。各党の所属議員数も正当に構成されない。従って首班指名で選ばれる首相なども正当性がない。

 そもそも内閣の解散権とは、行政権のひとつであり、参政権とか代表制民主主義の下位にあるものだ。立法・行政・司法の三権の発生は国権の最高機関である国会を構成する国民を代表する選挙された議員によって正当化されるのが、憲法の仕組みである。まして総選挙の主要なテーマは、東日本大震災の復旧と復興である。被災地から国民の代表を選ぶことができない状況での総選挙は、憲法以前の問題といえる。

 あらゆる面からいっても、被災地での選挙の実施ができない状況の解散は憲法違反である。もし断行すれば、憲法体制を崩壊させるものである。当然、国民の多数から「解散無効の憲法訴訟」が起ころう。司法がこれを慣例と稱し、「統治行為論」でもって、司法権に馴染まないと逃げるとすれば、司法権の崩壊だけでなく、国家の崩壊となろう。

 憲法81条に「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」との規定がある。

★   ★   ★

 この論説は「メルマガ・日本一新」から転載されたものです。

『 自民など野党が菅内閣不信任決議案を提出した1日、東日本大震災で被災した東北3県では、震災復興や原発事故の収束を急ぐべきだという被災者の思いとは裏腹に、政局が急展開したことで戸惑いが広がった。
 菅直人首相が視察した岩手県陸前高田市の米崎小学校に避難する水産会社社長の熊谷直国さん(76)は「われわれに関係ないことで争って、見捨てられたような気分だ」とあきれ顔。「菅さんが来ても何も変わらなかったが、他の政党も頼りない」と肩を落とし、「とにかく先が見えない」と繰り返した。
 戸羽太・陸前高田市長は「やり方が悪いならトップを変えるより支えた上で改めさせる努力をすべきだ」と憤慨。「前に進まない状況にしているのも政治家だ。被災者のため仕事を止めるべきではない」と厳しい口調で訴えた。
 津波で経営していた飲食店と自宅を失った宮城県石巻市の山崎定三さん(63)は「今は内閣不信任ではなく、与野党の大連立をつくり、復興に向けて政治の知恵を結集してほしい。選挙はそれから」と話す。
 菅首相について、山崎さんは「決して良いわけではない。復興への対応が生ぬるく、後手後手に回っている印象」としながらも、「新しい街づくりは10年も、20年もかかる。当面の課題も山積し、与野党は協力態勢を組んでほしい」と語った。
 原発事故の避難者が身を寄せる福島市のあづま総合体育館でも冷ややかな反応。6歳と1歳の男の子を抱えて避難した福島県南相馬市の荒有加里さん(34)は「避難所に菅首相が来た時、大した話もなかった。政治より自分の生活がどうなるかが不安」と話した。
 南相馬市の高橋悦子さん(63)は「(与野党は)もめている暇があるなら、被災者に手を差し伸べてほしい」。同市の石井敬一さん(46)も「誰が首相になっても変わりはない。とにかく原発を何とかしてほしい」と訴えた。』時事通信(2011/06/01-19:54)

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神人一体化と日本伝統文化とは

2011年06月01日 20時58分38秒 | 悩み
2011年06月01日(水) 11時29分11秒 テーマ:ブログ
『タイトル:神人一体化、と日本伝統文化とは、


酒は、発酵食品

発酵は則ち、光を放っ


酒と米と塩を、日本伝統文化として、何故神棚に

神様、神棚に供えるか

則ち、生命力の法則なり、


米は命  イノチ
酒は気持 キモチ
塩は形  カタチ
人間、肉体に大切な
構成因子を、表す



則ち、神棚に、米、酒、塩
を、捧げることは


人間そのものを、神と
一体化させる、象徴
成り


深い、深い、意味あり、


弘観道、神明録より


追伸 塩は、藻塩がいい!』



なるほど~~~~、
そんな意味があったのですね~~~


だから、僕ら日本人が、お米を食べないとか
お酒を飲まないとか
天然の塩を取らないことが、すっごくまずい
んでしょうね。



今は、偽物の塩、お酒とかありますから、
ほんものを選んで、とっていきましょう♪

「米」から「米米クラブ」♪w この曲の歌詞いいんですよ~~~、実は・・
カラオケの途中で気づきました♪




酒ということで・・河島英五さんの酒と泪と男と女♪カラオケで何回か歌わせてもらったな~~~
これも歌詞がしぶいんですよ。俺もこんなしぶい男になりたいな~~~






10年前くらいに、仕事で、55歳くらいのメチャお酒好きなおじさん(その日に稼いだお金は、その日の夜の呑みで無くなる・・・笑)と車にのってたんですが、その人が車の中で、歌ってた歌↓♪

その人の作った歌かと思ってました・・・笑 いい曲ですね~~~♪明るくなれる♪

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●中今▲4日目■横山光輝の白峰365日語録

2011年06月01日 19時16分47秒 | 悩み

■「中今」とは、時間軸における「拡大された自己」としての

「祖霊・祖神への感謝」が根底にあります。

祖霊・祖神との関係性を「遮断」することから、
人間の「われよし」が始まると感じます。

真の「うれしうれし」の世界に至るには、真の意味での「中今の自己」を
私たちが回復していくことが肝要であると感じます。

ご先祖様、神様、おじいちゃん、おばぁちゃん、
お父さん、お母さんに、「いつも」感謝してますか?
 
  

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中岡慎太郎・武市半平太、桂浜には立ちません

2011年06月01日 17時02分02秒 | まち歩き
『高知市・桂浜の坂本龍馬像の両脇に土佐勤王党の同志の武市半平太と中岡慎太郎のレプリカ像を置く催しが延期になった問題で、高知県などは31日、桂浜での設置を断念し、7月9日からJR高知駅前で3人のレプリカ像を展示する方針を決めた。 この問題では「龍馬の聖地で行うのは好ましくない」と反発を受けた経緯があり、県はファンの思いを尊重したとしている。
 3体を設置する同駅前は観光イベント「志国(しこく)高知 龍馬ふるさと博」の主会場となる場所で、7月9日には龍馬に関連するパビリオンも開館する。
 レプリカはいずれも発泡スチロール製の高さ約5メートルで、龍馬の銅像とほぼ同じ。武市と中岡の像はすでに完成しており、龍馬の像を新たに制作する。
 催しはふるさと博の目玉として3月に始める予定だったが、インターネットで桂浜での設置に反発する声が相次いだため延期。武市と中岡の像を6メートル後退させる妥協案を検討していた。』 読売新聞 6月1日(水)9時50分配信最終更新:6月1日(水)9時50分
志国、しこく高知「坂本龍馬ふるさと博」、来年の3月31日までの開催にちなんで 、 志国と名づけられたそうですが。勤皇の志士の国と言う意味だそうです。高知市・桂浜の坂本龍馬像の両脇に土佐勤王党の同志の武市半平太と中岡慎太郎のレプリカ像を置く催しが延期になった問題だそうですが、7月9日からJR高知駅前で3人の発泡スチロール製のレプリカ像を展示するほうが良いのでは有りませんか。桂浜で海からや強い風や雨にされされたらすぐに痛んでしまうのでは有りませんか。 今の日本、未曾有の世界恐慌から立ち直らないうちに日本大震災が起こり東京電力福島第一原子力発電所の事故も起こり坂本龍馬さんや土佐勤王党の同志の武市半平太さん、中岡慎太郎さんのような日本の国と国民を思う先見性のある勤皇の志士、国士の政治家が現れれば日本も国民も頑張れ、希望を持って立ち上がれると思います。坂本龍馬さんの土佐のいごっそうは、今の時代にこそ大切です。

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【震災に学ぶ】奇跡はいかに起きたか 釜石の防災教育(2)

2011年06月01日 16時13分34秒 | 受験・学校
産経新聞2011年5月31日(火)15:12

【震災に学ぶ】奇跡はいかに起きたか 釜石の防災教育(2)
(産経新聞)

 釜石市内の犠牲者の半数は鵜住居(うのすまい)町など大槌(おおつち)湾に面した地域だった。こうした状況のなか、同町の釜石東中学校と鵜住居小学校の両校は在校していた計約600人全員が無事に避難した。児童・生徒は刻々と変わる状況に機転を利かせ、自らの命を守った。今月上旬、同市の防災教育を8年前から指導している群馬大学の片田敏孝教授と現場を歩いた。(北村理)

 校舎3階に、突き刺さったままの軽自動車。津波が高さ10メートル以上にまで到達したことを生々しく物語っている。 釜石東中と鵜住居小は隣接。両校から最初の避難場所となったグループホームまでは1キロ、2つ目の避難場所の介護福祉施設までは約1・5キロのゆるやかな坂で、大人の足でも歩くと20分かかる。そこから急勾配(こうばい)となり、500メートル先に最終避難地点の石材所がある。 両校は片田教授ら研究グループの指導を受け、「迷わず行動に移れるように」と、実際に児童・生徒に避難経路を確認させ、計画を練ってきた。片田教授は「今回の避難経路は距離のわりには高さが稼げないが、両校の裏山は急斜面で集団避難に適さず、この経路が選ばれた」と説明する。 3月11日午後2時46分、地震が発生したとき、釜石東中、鵜住居小とも下校直前のホームルームやクラブ活動を始めていた。釜石東中は、校長が公務で外出、村上洋子副校長は職員室にいた。「揺れの大きさで津波が来ると思い、放送で避難を指示しようとしたが、停電で使用できなかった」という。 村上副校長が校庭をみると地割れがあり、声をかけようとしたが、すでにサッカー部員は「津波が来るぞ」と叫んで走り出していた。ほかの生徒も校庭に集まり始め、教員の指示で、先発の避難者に続いた。 午後3時、隣の鵜住居小では児童らは最上階の3階など校舎内の避難行動にとどまっていた。同小も校長が不在だったが、中学生の避難をみた教員の指示で、小学生も避難を始めた。片田教授は「率先避難者となること。その行動が、避難が避難を呼ぶことにつながる」と話す。 15分後、児童・生徒とも第一避難所のグループホームにたどり着き、全員無事を確認した。ハザードマップで浸水想定区域外だったため、村上副校長は「避難所までは津波は来ないと思っていた」という。ところが、グループホームの裏山が崩れているのをみて、児童・生徒が「余震が危ない」と騒ぎ出したため、万全を期し、さらに後方の介護福祉施設を目指すことになった。 第1の避難場所では、泣き出す中学生もいたが、「あなた方がしっかりしないとだめ」としかった。気を取り直した中学生は小学生や途中で合流した保育園児の手を引き、再び駆け出した。 第2の避難場所である介護福祉施設に移動し始めたとき、最後尾にいた村上副校長は、ふと背後に異様な雰囲気を感じた。ドーン、ドーンと耳にしたことのない爆音が響き、小中学校の方向から、住居が津波に巻き込まれ、追いかけてくる。「このまま足を止めては死ぬと思った」瞬間、村上副校長は力を振り絞って、「逃げなさい!」と叫んだ。 児童・生徒らは猛然と走り出し、目指していた介護福祉施設からさらに石材店に向かった。津波は介護福祉施設の土台をなめ、ようやく勢いを止めた。 グループホームは1階が水没したが、小中学生がさらに避難したのをみて、職員が入所していた高齢者数人を1階から3階に引き上げ全員助かったという。 この両校の避難行動について、片田教授は「百点満点だ」と評価する。同教授は釜石の各学校での防災教育で、3つの原則(1)想定を信じるな(2)最善をつくせ(3)率先避難者たれ-を指導していた。 この原則で、両校の避難行動をみてみると、この地区が浸水想定区域外という想定にかまわず、釜石東中の生徒らは地震後すぐ避難を開始((1))。鵜住居小は中学生が避難したのをみて学校から出た。両校は一つ目の避難所でがけ崩れをみて、さらに避難(以上(2))。避難は中学のサッカー部員に端を発し、途中で合流した保育園児や周囲の住民も含め、多くの人を避難行動にかりたてた((3))。 片田教授は「過酷な状況のなか全員無事というと奇跡に思えるが、極めて周到な避難計画が当たり前の結果をもたらしたといえる。今回の事例は防災教育・訓練の意義を再確認させた」としている。』

津波が来たら「てんでこに逃げろ」、 「てんでこ」と言う のは、「てんでんばらばら」に逃げろと言う 先人から教えを実践したと言えます。釜石市の各学校での防災教育で、3つの原則(1)想定を信じるな(2)最善をつくせ(3)率先避難者たれ-を指導していた日頃からの大地震による大津波を予想した防災教育と避難訓練の成果と思います。避難は中学のサッカー部員に端を発し、途中で合流した保育園児や周囲の住民も含め、多くの人が皆一丸となって避難したので釜石東中学校と鵜住居小学校の両校は在校していた計約600人全員が無事に避難出来たと思います。 

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『G8のメインテーマ:菅首相の自己中心的外交』蟷螂の斧・山内康一

2011年06月01日 15時56分39秒 | 国際・政治

報道だけを見ていると、今年のG8ドーヴィル・サミットでは、
日本の原発問題がメインテーマだったように錯覚してしまいます。
それ以外のテーマはあまり記憶に残っていません。

ところが外務省のホームページでサミットの議題・日程を見ると
以下の通りで、主題は中東・アフリカだったことがわかります。

5月26日
1)ワーキングランチ:日本との連帯、世界経済(1時間)
2)セッション1:原子力安全、気候変動(1時間30分)
3)セッション2:インターネット(1時間30分)
4)ワーキングディナー:中東・北アフリカ(2時間)

5月27日
1)セッション1:北朝鮮問題(30分)
2)セッション2:エジプト・チェニジアとの対話(1時間)
3)セッション3:アフリカとの対話【政治】(1時間15分)
4)ワーキングランチ:アフリカとの対話【経済】(1時間)

ごく大ざっぱに言うと、約10時間の話し合いのうちで、
中東・アフリカ(特に民主化)の話題が5時間以上を占め、
G8サミットのメインテーマだったことがわかります。

日本の原発問題だけの単独セッションというのは存在しなくて、
原発と震災復興に限ると2時間に満たないのは明らかです。

ここで疑問に思うことが、2つ出てきます。
ひとつは、日本のメディアはなぜ中東・アフリカを
あまり報道しないのか、という疑問です。

中東・アフリカ問題を取り上げている社説等もありましたが、
その量はきわめて限られていたように感じます。
これだけG8参加の先進各国が興味を示す議題にしては、
あまりにもさびしい取扱いのように感じます。

もしかすると、菅総理が、中東・アフリカ問題、民主化に関し、
ほとんど何も発言しなかったので、報道のしようがなかった、
ということなのかもしれません(おそらくそうでしょう)。

もうひとつの疑問は、菅総理は中東・アフリカ問題に関して、
いったい何を発言してきたのだろう、という疑問です。

原発問題と北朝鮮問題だけ声高に主張しておきながら、
他国が強い関心を持つ中東・アフリカ問題に無関心では、
欧米諸国の賛同と協力は得られないように感じます。

特に議長国フランスは「自由及び民主主義」という点にこだわり、
首脳宣言を「自由及び民主主義のための新たなコミットメント」と
名付けたほどの意気込みでした。

G8だからこそ自由や民主主義、人権といったテーマは重要です。
中国はじめ途上国が参加するG20では、議題にできません。
日本も人権問題である拉致問題を抱えています。

北朝鮮による拉致問題で欧米の強い支持を得たいのであれば、
中東や北アフリカの人権問題に無関心ではいられません。
外交でも「お互いさま」という感覚は大事だと思います。

中東や北アフリカの民主化に日本が無関心だと見られると、
日本にとっては大きなマイナスになると思います。

菅総理は原発問題と太陽光発電のアピールはしたようですが、
それがどれだけ他の首脳の心に響いたかはわかりません。
他の首脳が強い関心を持つ民主化問題にある程度貢献していれば、
他の首脳も日本の主張にもっと共感してくれたと思います。

菅総理のサミット外交は自国の話題ばかりに集中してしまい、
自己中心的(KY的)な子どもっぽい外交だったように思います。
近視眼的・自己陶酔的な内政を見れば、想定内ですが・・・

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首相「小沢切り」決意、小沢系は新党結成も視野

2011年06月01日 15時38分11秒 | 国際・政治

 『菅首相は内閣不信任決議案をめぐる民主党内の対立を機に、小沢一郎元代表との決別も辞さない構えだ。
 「小沢切り」で子ども手当など政権公約(マニフェスト)見直しへの異論を封じ込め、財政再建などに道筋を付けたい考えと見られる。一方、元代表支持グループの議員らは不信任案賛成後の新党結成も視野に同調を呼び掛けており、対立は一層激化してきた。 「危機の中、次の段階まできちんとつないでいくのが自分の役目だと考えているので、その義務を果たしていく覚悟だ」
 菅首相は31日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、野党の退陣要求を改めて拒否した。 民主党執行部は不信任案への同調者を最小限に抑え込み、否決に持ち込む方針だ。党所属議員が不信任案に賛成したり、採決を欠席したりした場合は、除籍(除名)処分など厳しい措置で臨む。平田健二参院幹事長は31日の記者会見で「党の規約に従って厳正にやったらいい」と強調した。
 首相は、昨年の代表選で小沢元代表と一騎打ちを演じて以来、仙谷由人代表代行(官房副長官)らとともに「脱小沢」路線を進めてきた。しかし、マニフェスト見直しや消費税率引き上げを含む社会保障と税の一体改革には、元代表グループなどが強く反発してきた。首相周辺には「追い出せばスッキリする」と、元代表らが不信任案に同調することを歓迎する声すらある。
 ただ、大量の造反者が出れば、政権の不安定化は避けられない。』読売新聞 6月1日(水)6時54分配信

菅直人総理大臣は、小沢切りで子ども手当など民主党の政権公約を見直し、め、消費税率引き上げを含む社会保障と税の一体改革による財政再建などに道筋を付けたい考えていますが。ベテラン政治家の小沢一郎元民主党代表は、長年に渡る政治経験と自分の政治生命を賭けてこれから行動に移すでしょう。日本の政界では豪腕と言われる小沢一郎氏の腕の見せ所でしょう。不信任案が通るかどうか今のところは分りませんが。政界の修羅場を何度もくぐり抜けて来た政治経験豊かな小沢一郎氏と政治経験の未熟な菅内閣の閣僚が容易に切り捨てられるとは思えません。政治家としての意地があるでしょう。故田中角栄内閣総理大臣の教えを受けた愛弟子で選挙上手ですし、新党結成ぐらいお手の物でしょう。最近の日本の社会で、経験者を軽んじますが、どの世界でもベテランは、長い経験を無駄には積んでいません。

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岡田克也幹事長が、小沢一郎元代表ら造反組の数について「決して侮ってはいけない」と強く警戒!

2011年06月01日 10時18分10秒 | 国際・政治

~ニュースにブログ~

2011年05月31日 19時48分49秒 | 政治
◆朝日新聞が5月31日付け朝刊社説(オピニオン面=14面)で、「内閣不信任案 その前にやる事がある」という見出しをつけて、現在の政局に「あきれるし、げんなりしてしまう」と述べ、相変わらず、ナマズのようなつかみどころのない論陣を張っている。
 「その前にやる事がある」とは、菅直人首相の「自主退陣」のことかと思いきや、違っていた。 東日本大地震の被災地では、瓦礫の山が処理されず、ウジがわき、感染病が蔓延する危機が迫っているというのに、依然として無能無策の菅直人首相を庇い続けるとは、何とも危機意識のない社説である。こちらの方が、「あきれるし、げんなりしてしまう」と言いたい。
 社説は最後に「政策を前に進めることに集中させるべきだ」と力説しているが、「前に進めること」とは、瓦礫の山の処理であり、いまだに滞留している義捐金の配分ではないのか。「政策」は、その後だ。この意味で、「殿様記者集団」である朝日新聞の論説委員は、どこか浮世離れしている。
◆東京新聞(TOKYOWEB)が5月31日付け夕刊で「谷垣自民総裁 不信任案提出 あす判断」という見出しをつけて、以下のように報じた。
゜「自民党の谷垣禎一総裁は5月31日午前の役員会で、内閣不信任決議案の提出時期について『衆院東日本大震災復興特別委員会や6月1日の党首討論の議論の推移を見ながら、他党と連携して判断したい』と述べ、党首討論後に判断する意向を表明した。役員会は、この方針を了承した。早ければ2日にも提出する。公明党は31日午前の臨時役員会で、山口那津男代表に不信任決議案の提出時期に関する対応を一任した」などと伝えている。
いよいよ不信任決議案の提出時期が絞られてきた。
 私は、文部記者会に所属していたころ、第2次大平内閣の谷垣専一文相(任期:1979年11月9日 ~ 1980年7月17日)を担当し、東京都世田谷区の谷垣邸に夜回りしていた。
 台所の食卓の傍らで、長男の禎一氏が座って話を聞いていた。当時、禎一氏は司法試験に合格したばかりだった。東大法学部を卒業して苦節10年にしてやっと司法試験に合格した経歴が示しているように谷垣禎一総裁も、しつこい性格だから、国政選挙3度目挑戦で当選した菅直人首相とは、好敵手だ。どちらも「諦めがよくない」似た者どうし。それだけに、この勝ち負けは、見応えがある。
◆岡田克也幹事長が、記者会見の席上、民主党所属の衆院議員を当選回数別にして作成し た名簿に目をやりながら、ふとつぶやいた。
 「決して侮ってはいけない。最大50人程度だ」
 これは、自民党・公明党共同提出となる菅内閣不信任決議案に、小沢派から最大50人程度が賛成に回る可能性があるということだ。このなかには、比例区単独当選組16人が含まれていないとすれば、66人となる。66人という数は、民主党が過半数を割る数字であるから、由々しき事態を内臓している。
 さらに、横粂勝仁衆院議員のような選挙区落選・比例区復活当選組などが加われば、もつと膨れ上がる可能性が大だ。
 小沢一郎元代表は、6月1日、側近中側近で知恵袋の平野貞夫元参院議員を呼び、今後の作戦を検討するという。衆院事務局幹部だった平野貞夫元参院議員は、1993年6月18日、宮沢内閣不信任決議案に、小沢一郎元代表らが賛成して可決成立した後、新生党設立の事務手続きを一手に任された経験がある。小沢一郎元代表の新党結党もささやかれているだけに、その動きからは、目が離せない。比例代表単独当選組人に「選挙区」を準備しなくてはならない小沢一郎元代表が、新党を結党することは、十分あり得る。 


本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
静岡県の浜岡原発でも3月11日の震災直後からすでに放射性物質が漏れ出ていた

◆〔特別情報①〕
 これは、米国軍事情報筋からの極秘情報である。マスメディアが一斉に取材に走れば、間違いなく、この事実を隠蔽している菅直人政権は根底から揺るがされる事態に発展するだろう。

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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



1章 小沢一郎に奪われた利権の奪還作戦がはじまった
  小沢一郎対自・社連合、利権の構図

総理大臣より自分の命の方を選んだ小沢一郎

 利権の後継者の座をがっちりと握った小沢一郎だが、政治家の実務としては、建設政務次官、国会対策副委員長、衆院議運委員長、党総務局長とひたすら、陽の目を見ないところを転々としてきた。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.113

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ガザの開放と日本の未来を重ね合わせる new!!

2011年06月01日 10時09分47秒 | 国際・政治
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   ガザの開放と日本の未来を重ね合わせる

  少し前のことになるが5月28日の各紙はエジプト政府がパレスチナ
自治区ガザとエジプトの国境にあるラファ検問所を開放したことを一斉
に報じていた。

 これこそがエジプト革命の大きな意義の一つである。いや中東民主化
の本当の意味である。

 中東のことに関心の低い日本国民はこの出来事を遠い世界のことの
ように考えているが、決して日本とは無関係ではない。

 民主化とは大衆の意見が少しでも政策に活かされることだ。

 アラブの大衆はみなイスラエルのパレスチナ弾圧に怒っている。

 イスラエルに苦しめられているパレスチナに同情的だ。

 人間として、ましてやアラブの同胞として当然の感情だ。

 その大衆の気持ちを押しつぶして政権維持の為に米国、イスラエルと
手を結んできたのがアラブの独裁者たちであった。

 彼ら独裁者がどんなに無能で悪人であっても、利用するのに都合が
良いというだけの理由で米国は彼らを支えてきた。

 その独裁者が民衆に倒された理由は貧困や腐敗、人権弾圧など国に
よって様々だろう。

 しかし一旦民衆革命が起きれば、その後にどのような政権が出来よう
とももはや民衆の意志を無視することはできない。

 民衆の意志を反映せざるを得ないエジプトの新政権がガザ国境を開放
したことは当然の成り行きだったのだ。

 イスラエルはパレスチナ強硬派ハマスが選挙で勝利しガザを統治した
とたん制裁と称して国境を封鎖し100万余に及ぶパレスチナ人の住む
ガザ全体を監獄にした。

 赤ん坊であれ病人であれ、かまわずに閉じ込めた。水であれ薬であれ
食物であれ、あらゆる物を遮断した。

 エジプト国境に脱出するために地下トンネルを掘るパレスチナ人を
見過ごす振りをして、人や物資が往来する頃を見計らって爆撃を繰り
返す。

 このような非人道的なことはもちろん国際法違反だ。それ以前の問題
として人間として許されない所業である。

 それを公然と行なってきたのがイスラエルでありそれを支持してきた
のが米国だった。

 そしてその米国とイスラエルに協力して1978年以来今日まで独裁
政権を維持し、莫大な資産を独り占めしてきたのがムバラクだった。

 対米従属政権の日本は形を変えたムバラク政権だ。

 米国に絶対的服従し、人間として許されないイスラエルの所業を容認
してきた。

 それは政権交代が起きた今の菅民主党政権でも変わらない。

 それどころかもっと対米従属だ。沖縄はもっと見捨てられようと
している。

 不信任案が間もなく提出さえれ、それが可決されようが否決されようが
菅民主党政権は終わる。

 菅民主党政権を支持する者たちはいう。

 それに変わる政権があるのかと。自公政権に逆戻りするよりは菅民主党
政権のほうがまだましだと。

 それは違う。

 保身の為に国民の生活よりも対米従属を優先する菅民主党政権は終わり
にしなければならない。

 それ以前の自公政権がそうであったようにそれは終わりにしなければ
ならない。

 その後にどのような政権が出来ようとも、それが米国との軍事同盟を
絶対視し、対米従属を続けるようであれば退陣を迫ればいいのだ。

 民主主義とは大衆の意見を聞き入れる政権ができるまで、政権を代え
続ける終わりのない営みである。

 「・・・菅政権の無能を野党はののしる。仮にその通りでも、今は
不確実性の渦のただ中だ。有能か無能かすらわからぬ未知の政権より、
よく知った無能な政権の方がリスク計算ができるだけましではないか」

 これは6月1日の毎日新聞社説である「余禄」に見られた言葉である。

 これは民主主義の放棄だ。毎日新聞はムバラクを倒したエジプト大衆と
対極にある新聞である。

                           了

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