◆菅直人首相と「民主党6人組」が、不思議にも熾烈な綱引きを行っている。「民主党6人組」とは、岡田克也幹事長、玄葉光一郎政調会長、安住淳国会対策委員長、輿石東参院議員会長と枝野幸男官房長官、仙谷由人官房副長官の6人である。
自民党が6月2日に衆院に提出した菅内閣不信任決議案を否決し、民主党内で造反して、賛成、棄権、欠席した議員を3か月の党員資格停止処分をしておりながら、まもなくして、手のひらを返し、いまは、菅直人首相を引き摺り下ろそうと躍起である。
菅直人首相は、「一定のメドがついたときに若い世代に譲る」と発言したものの、「一定のメド」について、明示も、ましてや確約もしていない。にもかかわらず、「6人組」は、それぞれが身勝手な解釈をして、マスメディアに流布し、「菅直人首相の早期退陣」に向けて、世論形勢を含め環境づくりをしているに過ぎない。
これを菅直人首相側からみると、なぜ政権延命に強気になっていられるかの本当の背景について、「6人組」側にはまだ察知されていないと受け止めている。
何も知らない「6人組」は、野党自民党のご機嫌取りに血道を上げている。それでも、確たる展望が開けているとは、考えていない。それは、「総理大臣の地位」が、憲法によって保障されているからである。総理大臣が辞任に追い込まれるのは、不信任決議案を可決成立させて、総辞職か解散総選挙の二者択一を選ばせるか、あるいは、病気などの理由で自主的に辞めさせるか、死亡してもらうしか道はない。
それを「6人組」が一致結束して辞任を迫れば、退陣させることができると考えるのは、思いあがりもはなはだしい。
読売新聞YOMIURIONLINEが 6月26日午後11時11分、「首相の会期内退陣を…政権支える「6人組」一致」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「民主党の岡田幹事長、玄葉政調会長、安住淳国会対策委員長、輿石東参院議員会長と枝野官房長官、仙谷由人官房副長官が26日夜、都内のホテルで会談し、菅首相は8月末までの今国会中に退陣すべきだという見解で一致した。菅政権を支える政府・民主党の主要メンバーがそろって会期内の退陣を求める方向になったことで、退陣時期を明確にしない首相との間で今後、綱引きが激化しそうだ。会談では『6人が結束し、党を守っていかなければいけない』という意見が出た。このほか、今後の国会運営や新代表選出のための党代表選などの党運営に関し、意見交換したとみられる。会期中の退陣が必要だという考え方について、出席者の一人は会談後、『首相も同じ思いだと思う』と語った。6人は今後も随時、会合を持つ方針で、『6人組』として『ポスト菅』に向けた動きを主導することになりそうだ」
◆この「6人組」の動きを尻目に、小沢一郎元代表に支えられている菅直人首相は、国民新党の亀井静香代表を軍師として、次の一手を打ち出してきた。それが、「衆参ねじれ」解消を目指す「参院議員の一本釣り作戦」である。
民主党は、参院で106議席、過半数(122議席)に16議席不足している。西岡武夫議長が党籍を離れて無所属にいるので、可否同数の場合、民主党側に賛成票を投ずることで計算すれば、法案を半数の121議席で可決成立できるので、15議席不足ということになる。
そこで、菅直人首相は、亀井静香代表と村上正邦元参院議員(初代志帥会会長=バックに中曽根康弘元首相)による工作を受け、自民党の浜田和幸参院議員を引き抜き、総務省の政務官(復興担当)に抜擢した。浜田和幸参院議員は、鳥取県米子市生まれ。鳥取県立米子東高等学校を経て1975年東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業、新日本製鐵に入社。その後、ジョージ・ワシントン大学大学院で政治学博士号を取得し、1987年から戦略国際問題研究所主任研究員、1995年からアメリカ連邦議会調査局経済部コンサルタントを務めた。1997年、国際未来科学研究所を設立した。この略歴で想起するのは、米対日工作担当のマイケル・グリーン戦略国際問題研究所日本部長(ジョージ・ワシントン大学準教授)である。
菅直人首相は、この人事については、「6人組」に一切知らせず、亀井静香代表と村上正邦元参院議員と極秘で進めていたという。このほかに、自民党参院議員数人に働きかけており、さらに、新党改革の舛添要一参院議員、森喜朗元首相の別働隊みんなの党にも働きかけている模様だ。
なお、菅直人首相の軍師を自任する亀井静香代表は、副総理として入閣要請されたのを固辞して、身軽な首相特別補佐官就任を引き受けた。小沢一郎元代表から厚い信頼を得ている細野豪志首相補佐官(原発担当)は、原発担当相に任命された。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
菅直人首相はアーミテージ元国務副長官から「仙谷由人と枝野幸男を切れ、日本を共産化させてはならない」と強く要請され、小沢一郎元代表、亀井静香代表に支えられての政権延命を期待された ◆〔特別情報①〕
菅直人首相が、政権延命に強気なのは、単に「政権に恋々としている」からの理由だけではない。菅直人首相を支える強い味方が複数いる。
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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊 もくじ2章 田中角栄門下生たちによる骨肉の争い
―自民党内の小沢一郎包囲網の暗躍
亀井静香がなりふり構わず集めた、細川護煕のダーティ情報
野党に転落した自民党は、一時、虚脱感に襲われていた。だが、しだいに元気を取戻し、平成六年に入ってから、獰猛なまでに政権奪還の意欲を示し、水面下で猛烈な工作を開始していた。このように、「平成動乱」の最中、自民党の核分裂は、とめどなく続いていたので、これを食い止め、組織防衛を図るためにも、たとえ、「汚い」と非難を浴びようとも、非常手段を使うしかなかった。
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前回からの続き
嘗時の自由主義(フリーメーソン的)の新聞は此の訴訟に就て全く記載しなかつたり、或は記載しても、真相の分らない様に切り詰めて書いただけであつた。此の晴殺事件に關する組合(ロッジ)の代表者は、セルビヤ人のカジミロウイツであつた。彼に就て被告爆弾投擲者カブリノウィツは次の様に述べた
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