教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

事業仕分けが仕分け。山内康一『蟷螂の斧』

2012年01月23日 18時49分16秒 | 国際・政治

2012年1月23日 (月)

事業仕分けが仕分け

政府は政権交代の目玉だった「行政刷新会議」を廃止し、
さらに大人気だった「事業仕分け」もやめるようです。

2年間の「事業仕分け」の成果を否定するような決定です。
蓮舫大臣と同時に「事業仕分け」が仕分けられました。

新しく「行政構造改革実行本部」(仮称)を立ち上げるそうです。
またしても組織いじりからスタートするようです。

民主党政権は、2年間で歳出削減ではほとんど成果は出せず、
強引に歳入を増やす(=増税する)ことに全力を傾けつつあります。

正直言って「議員歳費のカット」や「議員定数の削減」では、
財源はほとんど出ません。議員の「心がけ」を示すのみです。

歳出削減の本丸は、公務員給与のカットや特別会計や独法改革、
それから社会保障費の抑制という不人気な政策です。

増税だけでは、増え続ける社会保障費はまかなえません。
小泉政権の時にやったように、社会保障費の抑制は不可避です。

ゼネリック医薬品の使用等の効率化で抑制するのがベストですが、
高所得の高齢者に負担増をお願いするといったことも必要です。

増税にしても、歳出削減にしても、改革に痛みを伴います。
その時に官の肥大化や既得権の維持につながりやすのは、
増税の方なので、歳出削減を中心にすべきです。

先日ニュース番組を見ていたら、イギリスの財務大臣が出ていて、
財政再建を進めるのに「歳出削減8割、増税2割」という割合で、
改革を進めているといった趣旨のことをおっしゃっていました。

日本では財務省を中心に「まずは増税」という声が強いですが、
イギリスを見ならい「まずは歳出削減」を目指すのが筋です。

独立行政法人の元職員の私から見ても、歳出削減の余地はあります。
まだまだ無駄遣いの見直し、効率化は不徹底です。
歳出削減なくして増税なし、というのをルールにすべきです。

2012年1月22日 (日)

やっちまった感

今日はNHK「日曜討論」に久々に出ました。
またしても「やっちまった・・・」という感じです。
テレビの討論番組は、何度出ても難しいです。

今日の反省は持ち時間を活かせなかったことと、
途中から集中力が切れ気味だったことです。

NHK「日曜討論」に出る前にはけっこう勉強します。
昨年の臨時国会以来の新聞の主要記事を読み返し、
想定問答を自分なりに作って、生放送に臨みます。

ある意味で準備をがんばりすぎて、簡潔に答え過ぎて、
インパクトのない発言になっているのかもしれません。
持ち時間1分なのに、30秒くらいで終わりがちです。

結論をはじめに言い、その後より詳しい説明をすれば、
いくらでも答弁を長くすることはできるのですが、
私は説明が短くて、短い回答で終わってしまいます。

1時間の生放送ですが、どんな聞かれ方をするかわからず、
いつも緊張していなければならないので、疲れます。
40分を過ぎあたりから、緊張感が途切れがちになります。
終わったときは、精神的にも肉体的にもぐったりです。

何度やっても討論番組は難しいです。
努力はしているものの、努力が空回りしがちです。
まだまだ修行が足りないということを再認識しました。

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2012年1月20日 (金)

民主党の強硬姿勢の背景

昨日行われた与野党幹事長会談では民主党は強硬でした。
野党としては、受け入れがたい提案をいくつか出して、
突っぱねられる形を狙っていたように感じます。

議員定数の削減では「比例80減、小選挙区5減」を提案し、
野党側からは一斉に反発・批判を浴びていました。
これでは小選挙区制の色が濃くなり、その弊害が強まります。

みんなの党は、衆議院480議席を300議席に削減した上で、
一票の格差を実質ゼロにする「一人一票比例代表制」を提案し、
各党に協力を呼び掛けているところです。

言い換えると、「定数削減」に反対しているわけではなくて、
「比例区だけの大幅削減」に反対しているわけです。

しかし、報道では「民主党の議員定数85減の提案に対し、
野党が反対している」という印象になってしまいます。
テレビのニュースだけ見れば、そんな印象を受けます。

また「税と社会保障の一体改革」の与野党協議に関しても、
民主党が国会外での与野党協議を呼びかけたのに対して、
野党側は国会内での正式な委員会審議を主張しています。

みんなの党としても、密室談合的な非公式の与野党協議よりも
国会の委員会でオープンに議論すべきと言っているだけです。
それなのに「与野党協議の提案を野党が蹴った」という体裁を作り、
野党側の非協力的な姿勢を批判したいのでしょう。

民主党政権は原理主義者の岡田副総理を突破口として、
野党側が受け入れられない提案を連発して国会で激突し、
そのまま解散・総選挙になだれ込もうという戦略でしょう。

民主党は、選挙向けに次のような主張をしたいのでしょう。
---------------------------------------------------
民主党は、野党に税と社会保障の一体改革で協力を呼びかけ、
議員定数削減や公務員給与削減に向けて努力していた。
しかし、野党側の反対でつぶされてしまった。

民主党は、政治家や官僚の身を削る改革をしたかったのに、
野党が反対したので実現できなかった。
---------------------------------------------------

こうして野党側を悪者にし、消費税増税という改革を実現するため
解散総選挙に突き進む、というシナリオができているのでしょう。
そしてこの戦略は、一定の成果をあげる可能性が高いです。

消費税増税については、世論の一定の割合(4~5割?)が支持し、
断固とした姿勢で増税をアピールすれば、一定の票は取れるでしょう。
そうすれば民主党が大負けすることは防げるかもしれません。
うまく行けば、民主党政権を維持できるかもしれません。

ある意味でよく練られた戦略だと思います。
だれがシナリオを描いているのかわかりませんが、
おそらく相当な知恵者がいるのでしょう。
財務省の知恵者が、戦略を描いているのかも・・・

引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog

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金正男独占告白」(文藝春秋)を書いた五味洋治記者に乾杯!  new!!

2012年01月23日 17時10分20秒 | インポート

  

 「正真正銘、世界的スクープと言っていいだろう」

 これは1月21日の産経新聞の「花田紀凱(かずよし)の週刊誌
ウオッチング」の書き出しの言葉である。

 彼はそう言って、週刊文春1月26日号に掲載されていた「金正男
わが宿命の弟よ」の記事を紹介している。

 その週刊文春の記事は、実は同じく文藝春秋から今年1月20日に
発刊された「金正男独占告白」の事前宣伝記事なのである。

 元週刊文春の編集長などを歴任してきた花田氏の「週刊誌ウオッチ
ング」を私は毎週目を通している。

 つねに辛口の彼がここまで評価する事は初めてだ。

 だから私がこの「金正男独占告白」を買って読んだのではない。

 この本の著者が東京新聞の記者である五味洋治氏であることを知った
からだ。

 ここまで前置きをした上で、以下の引用をさせていただきたい。

 いまからほぼ一年ほど前に私がこのメルマガで書いたものである。

 引用始め

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
■□■
□■ 天木直人のメールマガジン2011年1月28日発行 第57号
■  
 =============================================================

 金正男氏との単独インタビューを掲載した東京新聞の大スクープ 
                
 ==============================================================

 今日(28日)の新聞で最大の価値のある記事はなんといっても
東京新聞(中日新聞)の金正男氏との単独インタビュー記事である。

 近来まれに見る大スクープである。

 北朝鮮の金正日総書記の長男である金正男氏(39)が滞在する
中国南部の都市で単独インタビューをしたという。

 「正男氏の姿を見かける場所があると聞き、出かけて見た。話し
かけると本人と認めた。気さくな雰囲気で、こちらが身分を名乗って
も警戒する様子はなかった。じっくり話を聞かせてほしいと頼み、
近くのホテルの喫茶店に入った・・・」

 こう語る外信部・五味洋治記者の接触の経緯には驚かされるが、
そのインタビュー記事の率直さにはもっと驚かされた。

 (三男への世襲については)中国の毛沢東でさえ世襲はなかった。
社会主義に合わず、父も反対だった。

 (韓国砲撃の背景について)交戦地域のイメージを強調し、核保有
や軍事優先政治に正当性を持たせようとしている人(軍の台頭)が
いる。延坪島事件のような悲劇が起きないよう(弟には)北南関係を
調整して欲しい。

 (日本人拉致問題について)遺憾な問題。今のように議論が平行線
では解決は難しい(日朝間の対話再開が必要)。拉致被害者とは会った
ことはないが最近拉致被害者に関する情報管理が厳しくなった。

 (2001年5月1日の不法入国についての日本側の処遇)日本
政府はああするしかなかった。むしろ(日本側には)最大限の配慮を
してもらった。

 (核問題について)北朝鮮の国力は核から生まれており、米国との
対決状況がある限り放棄する可能性は低い。

 (弟に対し)北朝鮮が安定し、経済回復を成し遂げ、(国民が)
豊かに暮らせるよう(政策を進めるよう)願う。住民に慕われる指導者
になってほしい。弟に対する私の純粋な願いだ。弟に挑戦するとか批判
する意味ではない。

 (デノミについて)失敗だった。中国式経済改革、開放に関心を持つ
べきだ。

 (自分の置かれている状況について)父や親族とは連絡を取っている
(暗殺未遂や亡命説は)根拠のないうわさだ。身の危険を感じた事は
ない。

 金正男氏が東京新聞に語った事が真実かどうかはもちろんわからない。

 しかしこれほどの情報がかつて報じられたことがあっただろうか。

 外務省は金正男氏と接触した事があるのだろうか。

 もしなかったとすれば驚くべき怠慢だ。

 もし接触しながら金正男氏を活用できていないとすれば驚くべき無能
さだ。

 東京新聞の大スクープが我々に教えてくれた事はメディアの取材力
如何ではここまでの情報収集ができるということだ。

 政府・外務省の北朝鮮外交は一体これまで何をやって来たのか、その
あまりの無能ぶりである。
                             了

 引用終わり

 五味洋治記者のスクープはこれだけではなかったのだ。

 その後も五味氏は金正男氏と面談を重ね、情報交換をしてきたという。

 合計7時間のインタビューと150通のメールのやり取りの結晶が
この著書に凝縮している。

「正真正銘、世界的スクープ」という意味がそこにある。

 そこに書かれている事をここで紹介する必要はないだろう。

 これまで語られ、書かれてきた北朝鮮に関する学者、専門家、ジャー
ナリストによる北朝鮮評論が、すべて聞いてきたウソのようにかすんで
見える。

 あの時、政府、外務官僚が三顧の礼を持って五味洋治氏を迎え入れ、
金正男氏との関係を深め、日本の北朝鮮外交に役立たせるだけの器量が
あれば、その後の日本と北朝鮮との関係もまったく異なっていたものに
なっていたかもしれない。

 さんざん批判された田中真紀子外相の金正男即時退去は、結果的に金
正男氏と日本の関係を深める効果を果たしていたかもしれない。

 五味氏は最後にこう語っている。

 「経済成長最優先、隣国安定が至上命題の中国にとって、隣国で混乱
が発生することは非常に都合が悪い。その時、『金正男擁立シナリオ』
が現実味を帯びてくる。これは決して荒唐無稽の話ではない。なぜなら
彼は『中国に守られている』からだ・・・中国が持つ最後の北朝鮮圧迫
カードと言えよう・・・」(253頁)

 一人のジャーナリストがここまで北朝鮮の権力の中枢と個人的関係を
築きあげ、我が国の対北朝鮮外交の本質に肉薄しているのである。

 五味洋治という東京新聞記者に乾杯!
                             了

 「天木直人のメールマガジン」は、権力者の不正義をあばき、
脱イデオロギー、対米従属外交からの自立、平和、人権擁護、自然との
共生の立場から、メディアの裏にある真実を追求しています。
 毎日その時の最新テーマを解説しています。

 
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 動画配信のお知らせ

 植草・天木対談の動画サイトが以下の通り作成されましたので
お知らせします。

 メルマガの購読者には1月28日にこのサイトを通じて動画が配信
される予定です。

 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/

 
 天木・潮 討論会のお知らせ

 【日 時】平成24年2月4日(土)14時~16時30分
第1部 基調講演会 14:00~14:30 天木直人講演 
          14:30~15:00 潮匡人講演
第2部 討論会  15:10~16:20 天木VS潮

【会 場】文京区民センター2F 2-A会議室 東京都文京区本郷 4-15-14
      Tel: 03-3814-6731
   交通:東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」都営三田線・
    大江戸線徒歩1分

【主催・申込先】 士気の集い TEL: 090-3450-1951 FAX:03-5682-0018
                E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp

引用元http://www.amakiblog.com/  

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なぜ財界やメディアは野田民主党政権に甘く自民党に厳しいのか         new!!

2012年01月23日 16時35分07秒 | 国際・政治

さらば日米同盟! 平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策
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天木直人
天木 直人
japan

    •                                             
       米倉経団連会長の自民党たたきがエスカレートしている。

       1月22日の自民党大会に来賓として呼ばれながら、消費税増税
      やTPP推進に関する自民党の弱腰を批判している。

       メディアについては一貫して野田民主党政権擁護だ。

       いくら世論調査で野田民主党政権の支持率が下がっても、必ず、
      「だからといって自民党の支持率が増えているわけではない」と付け
      加えるのを忘れない。

       なぜか。

       その答えは簡単である。

       もはや野田民主党政権は自民党よりも自民党的だからである。

       野田民主党政権が続く限りもはや自民党は用済みなのだ。

                               了

      <label>引用元http://www.amakiblog.com/</label>                    
       

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      慶大で学生・卒業生6172人の個人情報流出

      2012年01月23日 16時16分35秒 | 受験・学校

      読売新聞 1月23日(月)12時13分配信 『慶応大学は23日、同大理工学部と大学院理工学研究科の学生、卒業生計6172人の個人情報がインターネット上で一時閲覧可能な状態になり、第三者に閲覧されていたと発表した。 同大によると、閲覧されたのは2003~06年度と、08~11年度の同学部と同研究科の学生の氏名や成績、住所など。同学部応用化学科の准教授が昨年5月、インターネットサーバー上にデータを保存した際、設定を誤り、パスワード入力などの「認証」がなくても誰でも閲覧が可能な状態になった。 同大で調査したところ、昨年12月26日から今月6日までに39件の閲覧があったという。』

      個人情報保護と言ってもコンビューターは、人間が操作するもので設定間違いや誤操作は付き物と思います。データの保存をする担当者に責任が有ると思います。個人情報が、悪用されないように責任を持つべきです。インターネット時代の個人情報は良い金儲けの元になり、商売の商材として喉から手が出る程に個人情報を欲しがり、得ようとしているのが現実です。個人情報が、インターネットの普及が拡大している今日、個人情報が、商売になっていると言う事です。今回の慶応大学理工学部と大学院理工学研究科の学生、卒業生計6172人の個人情報がインターネット上で一時閲覧可能な状態になり、第三者に閲覧されていたのは、バソコンの設定操作のミス後の再確認して見なかったからと思います。昨年12月26日から今月6日までに39件の閲覧があったと言いますが、流れ出た個人情報は取り戻す事は出来ません。日本だけではなくて世界中の人たちが見れるインターネットです。個人情報を扱う担当者は、責任を自覚すべきです。コンビューターを使った個人情報のデータ管理は、便利で容易に速く出来る反面、個人情報のインターネット上への大量流失や海外からのハッカーによる情報漏えいも起こり得る危険性も有る事を忘れてはならないと思います。

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      日本には高等教育を受けた「超エリート」は数多くいても、「真のリーダー」は不在だ

      2012年01月23日 15時22分53秒 | 国際・政治

      2012年01月23日 00時16分05秒 | 政治

      ◆日本には「リーダー不在だ」という思いが強いのか、NHKが1月21日午後7時30分から8時45分まで「NHKスペシャル 危機の時代のリーダーを生み出せ!午後9時から10時15分まで「NHKスペシャル 日本でリーダーを生み出す決定打は何か?」というテーマで、番組を構成していた。
       しかし、結論的に言えば、「エリート養成論」が強すぎて、「リーダー輩出論」になっていなかった感は拭えなかった。「エリート」は、高等教育によっていくらでも養成できるけれど、「真のリーダー」は、高等教育をいくら高等にしても輩出させることができないからである。知能指数が高く、偏差値も「70以上72、73」であっても、そして知識豊富で優れた技術を身につけていて「超エリート」になり、組織の頂点に立ち得たとしても、「真のリーダー」にはなれない。政治家で言えば、古くは関白・豊臣秀吉公、近くは田中角栄元首相、経済人で言えば、松下幸之助翁、農政家では二宮尊徳翁などは、「真のリーダー」であった。だが、高等教育から生まれた「真のリーダー」ではなかった。高等教育はもとより、初等中等教育すらまともに受けていなかったからである。
      もし、高等教育を受けた「超エリート」のなかから「真のリーダー」が生まれるのなら、日本には「真のリーダー」がうじゃうじゃ、馬に食わせるほどいるはずだからである。真のリーダー不在を嘆き、待望する必要はないのである。
       ならば、なぜNHKは、「スペシャル番組」まで組んで、「リーダー」を生み出そうと躍起になるのか。それは、ここ数年、政治の世界で「リーダー不作」が続いているのが原因であるからであろう。安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦とどう見ても、「真のリーダー」とは思えない。この危機の時代を切り抜けるには、みな役不足である。これらの国家最高指導者に共通するのは、「最低最悪」という言葉である。これは、国民有権者やマスメディアも悪い。「真のリーダー」たり得る小沢一郎元代表を寄ってたかって袋叩きにして、政界から葬ろうとしてきた。つまり、いまの国民有権者、マスメディアは、「真のリーダー」を必要としていないのではないかとさえ感じられるのだ。
      ◆それでも、地域によっては、国政レベルにしろ、地域レベルにしろ、「真のリーダーの輩出」を待望する気持ちが強いところが少なくはない。私は1月17日、群馬県商工会連合会主催の県内商工会長・事務局長を対象とした研修会に講師として招かれて「日本の政治はどう動くか」を演題に講演してきた。群馬県商工会連合会は「今後の商工会発展を目指して、人づくり、役職員の意識改革」に力を入れているという。さすがに、近年、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康夫と4人も総理大臣を輩出した「保守王国」である。私は毎日新聞政治部時代、福田康夫総理大臣の番記者として、日々、総理大臣の尻尾を追いかけてきた。

      ◆私は、以下のようなレジメに従い、「真のリーダー論」を話した。

      [1〕国家最高指導者(トップリーダー、首相)の条件
      「将帥の具備すべき資性としては、堅確強烈なる意志及びその実行力を第一とし、至誠高邁なる品性、全責任を担当する勇気、熟慮ある大胆、先見洞察の機眼、人を見る明識、他人より優越しありとの自信、非凡なる戦略的識見、卓越せる想像力、適切なる総合力を必要とす」(陸軍士官学校「統帥綱領」より)
      「将帥は事務の圏外に立ち、超然として、つねに大勢の推移を達観し、心を策按と大局の指導に集中し、適時適切なる決心をなさざるべからず。これをなし得ると否とは、実に将帥その人の自覚と信念に関す」(陸軍士官学校「統帥綱領」より)
      「将帥の決心を準備し、これを実行に移すための事務は幕僚以下の職務にして、将帥は幕僚を信任して、その局に当らしむるを要す」(陸軍士官学校「統帥綱領」より)
      「将帥の真価は実に難局に際して発揮せられる」(陸軍士官学校「統帥綱領」より)
      *福田赳夫総理大臣は、「旧制高崎中学校→第一高等学校一東京帝国大学法学部→大蔵省→在英日本大使館(ロンドン)赴任→主計局長」と絵に描いたような超エリート。「オールマイティ」の総理大臣。
      *総理大臣在任中は、秘書官(事務方)に小和田恒(後の外務事務次官)、保田博(後の大蔵事務次官)、棚橋祐治(後の通産事務次官)を配置。政務秘書官は、福田康夫(後の総理大臣) 
      *ダッカ事件「人の命は地球より重し」
      *日中平和友好条約締結(安岡正篤「王道と覇道」)
      「政治力」=「人と資金を動かす力」のある政治家であること。
      ①「景気を押し上げる5つの基礎的条件」を揃えられる政治家であること
      政治理念・哲学・政策を持った強力なトップリーダーであること。
      政財官学界から最低5~6人、多くて10人前後の「仕掛け人」のチーム編成ができる政治家であること。
      国家のビジョンの掲揚(国家戦略・基本政策・実行計画の設定)・・・IT革命と金融革命が同時進行しているなかで、「IT社会」と「人生100年社会」という新しい社会を建設する。
      新社会建設のための「資金」の調達
      国家総動員態勢の確立・・・官民一致団結、挙国一致体制(人・モノ・カネ・情報・価値の動員、投資マインド熱、消費マインド熱、マスコミのフィーバー)
      ②国民に愛される「君子」=「ジェントルマン」であり、リーダーとして国民に「希望を配る人」(ナポレオンの名言)であること。
      ③危機管理に強い政治家であること(一旦緩急に即応、自然災害に万全の備え)

      〔2〕現状
      ①政治、経済、社会、自然ともに「拍子」(リズム)が狂っているので、様々な異状
       現象(病理現象)が起きている。
       *宮本武蔵は著書「五輪書」の「地の巻」の最後の項「兵法の拍子の事」のところで「いずれの巻にも拍子の事をも専ら書き記す也」と述べ、勝負に勝つには、一にも二にも「拍子」が大事であるとわざわざ力説している。武蔵流兵法「神髄」である。いま世界は、「スピード」と「効率化」が求められ、人間の「体内リズム」との齟齬が生じている。「自然のリズム」を回復させるのは政治家をはじめリーダーの役目である。このリズムの異常に気づいている政治家は少ない。
      *「景気10年サイクル説」
      ●1952年秋~1962年夏(不況)
      ○1962年秋~1972年夏(好況)=高度経済成長
      ●1972年秋~1982年夏(不況)・・角福戦争→福田赳夫総理大臣が先行すれば、「リズム」が守れたが、田中角栄総理大臣先行により、「リズム」が狂う。
      ○1982年秋~1992年夏(好況)=バブル経済 
      ●1992年秋~2002年夏(不況)
      ○2002年秋~2012年夏(好況)
      ●2012年夏~2022年夏(不況)
      ② 指導者と補佐役の関係は、大切である。「永遠のナンバー2」(上杉景勝に仕えた直江兼続)は、貴重な人材である。だが、なかなか得難い。
      ③ 政治力のある政治家が少ない。ましてや「景気を押し上げる5つの基礎的条件」を揃えられる政治家がいないばかりか、危機管理に強い政治家がいない。

      〔3〕日本の政治の流れと展望
      2012年世界大乱、「民衆の反乱、主要国最高指導者の交代への対応が求められる。
      米国経済の困難、欧州債務危機、金融危機による悪影響と対策、米国からの激しい対日要求(経済=TPP参加、環太平洋軍事覇権の再構築)
      「日本管理委員会」の米国対日工作担当者らによる日本政治と日本政府に対するコントロールの強化が進む。

      〔4〕これからの日本政治と展望、トップリーダーの使命と役割
      民の声=天声人語によく耳を傾ける。
      「経済社会のリズム」に合わせて。善政を行う。
      *「景気サイクル10年説」―現在は「2002年10月」から始まった「大勢上昇経済」の最終年、「2012年8月」に終わり、その後、「不況期」に入る。
      外交力に優れ、欧米の財閥や対日工作者を手玉に取れる。
      *坂本龍馬「船中八策」(八策 金銀物価宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事)、福田赳夫総理大臣の若かりしころ「パリのロスチャイルド」とのエピソード。

      【参考1】「君子」と「ジェントルマン」
      「君子」の「君」は、尹+口。「尹」は神杖を持った聖職者、口は祝詞を収める器。聖職者の「聖」は、「耳+口+壬」。「壬」は、「人の挺立する形。神の声を聴き得る人を示(白川静「字通」より)
       「ジェントルマン」(gentleman)=「紳士」。紳士とは、社会的に高い地位にある男性。
      過去には、英国における歴史的社会階層であるジェントリに属する者。ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige、フランス語発音: [n?bl?s ?bli?] ノブレッソブリージュ)は、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、日本語では、しばしば「位高ければ徳高きを要す」などと訳される。一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す。
      【参考2】「王道と覇道」(中国宋代の哲学者・邵康節)
      道→化→自→聖→皇・・・
          然      ・ 
      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓  ・
      徳→教→譲→賢→帝  ・王道
      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓  ・ 
      功→勧→治→才→王・・・
      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
      力→率→争→術→覇・・・覇道
      【参考3】「リーダーの心得10か条」(変革のための指針)
      ①悪条件のなかで建設する。
      ②具体的「戦略」として確立する。
      ③分身と協力者をひとりずつ増やす
      ④変革とは時間がかかることを覚悟
      ⑤したがって一歩ずつ歩め、一口ずつ食べる
      ⑥他人(物事)は思い通りにならないのが通常と思え
      ⑦与えられるのを待っているだけでは流される
      ⑧まず自分から変われ
      ⑨レベルが高い方が苦労するになっている
      ⑩嘆きの人生か楽しみの人生か二者択一
                   (「情勢判断学会」城野宏会長より)

      平成24年2月17日(金)第2回板垣英憲『勉強会』開催のご案内
      ※「昼の部」は定員となりました。ありがとうございます。「夜の部」へのご参加をお待ちしております。

      本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
      米国、欧州から「日本は1人勝ちするな」とクギを刺されているなかで、日本企業は、海外企業の買収に意欲的だ

      ◆〔特別情報①〕
       欧州債務(借金)危機・金融危機が、世界恐慌を引き起こすのではないかと心配されているなかで、米国、欧州をはじめ世界各国が、「日本は1人勝ちするのは止めてくれ」と叫んでいるという。

      つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

      「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
      お申し込みはこちら↓


      板垣英憲マスコミ事務所
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      Subject: ●●NEW14日目 横山武知の斎藤一人365日語録 

      2012年01月23日 15時15分21秒 | 悩み

      ■何か光るものをつけてごらんよ。
      ネックレスでもペンダントでも、指輪でもいい。

      キラキラ光るものをつけると、運はぐんとあがるよ

      ☆この言葉は、数年前から、何度も何度も聞いてきましたし
      このごろくでも、何度か出てきてるかもしれません。

      では、お聞きします。

      あなたは、キラキラ光るものを身につけていますか?
           

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      汚染疑いコンクリ、病院など6か所で使用

      2012年01月23日 14時05分33秒 | 社会・経済

      読売新聞 1月23日(月)8時41分配信 『福島県二本松市の新築賃貸マンションに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていた問題で、同県浪江町の計画的避難区域内の採石場から砕石を仕入れた2社のコンクリートが、県内の民間病院や老人ホーム計6か所でも使われていたことが22日、関係者への取材で分かった。 関係者によると、県内の生コン会社2社は昨年3月下旬~4月中旬、「双葉砕石工業」(本社・富岡町)から砕石を仕入れていた。コンクリートは、二本松市のマンションに使われたものとほぼ同時期につくられたものだった。 さらに、この時期の2社のコンクリートが、県内の一戸建てや集合住宅など、少なくとも計約60戸にも使われていたことが、関係者への取材でわかった。これらは二本松市や福島市などで工事に使用され、このうち福島市の民家の駐車場では、周辺よりも高い放射線量が測定されたという。』

      福島県内の病院や老人ホームに放射性物質に汚染されたコンクリートが使われたいるのは問題です。病気で免疫力の低下している人の入院している病院や体力のない御高齢者の入っておられる老人ホームで、建物の壁から高い放射線量が放出されて入れば当然間接被爆すると思います。後々の放射線による健康被害の心配も出て来ます。福島県の復興工事で、猫の手も借りたいぐらい忙しいので、今お金さえ儲ければ良く、後の事は一切考えないで、人の痛みも分からず早く工事を仕上げたら良いでは困ります。高い放射線量の発生している砕石や土砂でもコンクリートと混ぜて、手身近な建設工事に使える資材は何でも燗でも使い工事さえ完成させれば良いとのが建設業者の現実では有りませんか。土木の工事関係者も間接被爆していると思います。

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