◆防衛政策の素人・一川保夫前防衛相に続き、田中角栄元首相の女婿である田中直紀防衛相は、どう見ても「防衛オンチ」としか思えない。
一川保夫前防衛相、田中直紀防衛相に共通しているのは、「農林水産族」である。鍬を鉄砲に持ちかえて戦えるのかという感が拭い切れない。自民党は早くも国会審議で「基礎知識のテスト」を試みて、「防衛相としての資格」を問う構えだ。
防衛政策は、民族の命運を左右する。陸海空3自衛隊(世界的には軍隊)を動かす「統帥権」を掌握している。
こんな大事な権限を「バカ」に任せていいのかという不安がよぎる。
それでなくても、北朝鮮暴発が危惧され、最悪の場合、第2次朝鮮戦争にも発展しかねない情勢が現出しつつある。
東シナ海、南シナ海から太平洋にかけては、中国人民解放軍海軍の拡張・増強が著しくなっており、米軍との衝突が危ぶまれている。
シーレーンの先端にあるホルムズ海峡では、イランが封鎖するのではないかという情報も取りざたされている。南スーダンには、陸上自衛隊が派遣され始めており、完全武装もせず、軽武装で送り込まれて行くので、隊員たちの生命が気がかりだ。
◆当の田中直紀防衛相は、防衛官僚のレクチャーをまともに聞きたがらないという。レチャーを聞かないでもよく分かっているということなのか、元々レクチャーが嫌いなのかと言えば、後者のようだ。防衛政策は、精緻な軍事理論と軍事オタク的な知識がなくては、国会論議をこなすのは困難である。田中直紀防衛相は、根っからの「アバウト人間」なので、野党にとっては格好のエジキになるのは間違いない。
一応、政治家主導の国会では「これは重要な問題なので事務当局から答弁させます」とはいかない。
◆田中直紀防衛相は、1月15日のNHK番組で、自衛隊の海外での「武器使用基準緩和問題」と「武器禁輸政策の見直し」を取り違え、ついに終わりまで、この誤りに気付かなかったという。
埼玉新聞は1月16日付朝刊「2面」で「早くも『素人ぶり』露呈」という見出しをつけて以下のように報じている。
「田中直紀防衛相は15日のNHK番組で、自衛隊の海外での武器使用基準緩和問題と、武器禁輸政策の見直しを取り違え、誤りに気付かなかった。与党内には『安全保障の専門家でなく、答弁が心配』との懸念が出ていたが、早くも「素人ぶり」を露呈した格好だ。
番組で司会者が武器使用基準緩和の是非を聞いたところ、田中氏は『武器輸出三原則の基準を見直し、国連平和維持活動(PKO)で使った建設機械はその国に置いていくことも検討している』と述べ、昨年末に官房長官談話で発表した武器輸出の新基準を説明した」
民主党内では、田中直紀防衛相は「人柄で乗り切ってくれるのではないか」と半ば皮肉っぽく評しているが、防衛政策は人柄で乗り切れるほど、甘いものではないとだれもが承知している。
こうなると、田中直紀防衛相は「国防より自分の身の防衛」を最優先せざるを得なくなる。
任命権者の野田佳彦首相は、一川保夫前防衛相について、やはり「人柄はいい」とかばっていた。その二の舞になる可能性が大であり、「任命責任」を問われることになるのは確実だ。
平成24年2月17日(金)第2回板垣英憲『勉強会』開催のご案内※参加申し込みフォームのリンク先が間違っておりました。大変失礼いたしました。現在は、修正し正しくリンクされておりますので、よろしくお願い申し上げます。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
日本の「円」は、基軸通貨「ドル」にかわり、実質的に国際基軸通貨になっている ◆〔特別情報①〕
純粋な輸出産業は困るだろうが、日本はいまや、世界最強の通貨「円」を持っている国である。世界中が「円」を欲しがっている。国際基軸通貨の地位を築いていたと言ってもよい。基軸通貨「ドル」は、すでに落ちぶれ、「ユーロ」も急速に落ちぶれつつある。1月16日現在、1ドル=76円82銭~84銭、1ユーロ=97円、このドルと円の関係に限れば、1ドル=50円まで円高となるのか?
つづきはこちら
→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。お申し込みはこちら↓板垣英憲マスコミ事務所