時事通信 5月16日(水)15時41分配信『テレビ朝日のクイズバラエティー番組「Qさま!! 」で、 自閉症の表現に問題があったとして同局は16日までに、番組ホームページでおわびと訂正を行った。 同局によると、14日の放送で、先天的な脳の機能障害と考えられている自閉症を、「ここ10年で患者数が増えている病気を選びなさい」という問題の正解の一つにした。同時に使ったイラストも誤ったイメージを与える表現だったという。』
テレビ朝日のクイズバラエティー番組「Qさま!! 」で、先天的な脳の機能障害と考えられていると自閉症を捕らえクイズで質問したのは一般的な仮説で、医学的な原因が、未だ解明されていないのに根拠付けて断言するのは、自閉症への偏見を助長するだけです。人権問題だと思います。マスメディアとしてのテレビの『公共性』や視聴者への大きな影響力を考え番組製作担当者は、反省すべきですし、自閉症治療に取り組んで居られる専門の医師から取材し、意見を聞き学ぶべきでは有りませんか。高度情報化時代を認識し見据えずマスコミの『公正中立さ』」を各新聞社からテレビ局まで蔑ろにしている今の日本のマスメディアの実態の一断面と思います。
自閉症の原因
自閉性障害(AD = Autistic Disorder) 自閉症の原因は、医学的には何も分かっていません。一般的な仮説としては 脳に、何らかの機能的な障害があって、それが特有の症状を引き起こしていると考え られてい
自閉性障害(AD = Autistic Disorder)
自閉症の原因は、医学的には何も分かっていません。一般的な仮説としては脳に、何らかの機能的な障害があって、それが特有の症状を引き起こしていると考えられています。しかし、その機能的な障害がなぜ生じたのか、その原因は何なのかといったことは、まったく不明です。
考えられる候補として、(一)遺伝子や染色体の異常による脳の器質的、機能的障害。(二)脳内の情報伝達物質の代謝障害 などが上げられています。ただし明確な根拠が示されているわけではありませんから、結局のところ、何も分かっていないというのが現状です。
統計的には、自閉症の発症率は1000人に1人と言われています。また、男女比では、4対1の割合で男子に多いことも分かっています。
もちろんこれは親の養育態度や生育環境、心理的な原因で生じる障害ではありません。しかも厄介なことに、医学的な治療では、治すことが出来ない障害です。
出現する主な症状
母親をはじめとして、他人と視線を合わせようとしない。
抱っこされたり、あやされたりしても喜ばない。
同年代の子供に興味を示さない。他の子と一緒に遊ぶこともない。
特定の行動を儀式のように延々と繰り返す。一つのことに没頭する。
環境の変化を嫌う。普段と異なる場所へ行ったり、家具の位置が変わっていると状況によっては、パニックを起こすことがある。
独り言やオウム返しが多く、言葉によるコミュニケーションが成立しない。
この自閉症が近年、増える傾向にあるということです。それには当然、何らかの原因があるに違いないのです。現代医学は、その根本的な部分を見逃しているのです。