◆東京電力の福島第一原発事故を検証する国会の「事故調査委員会」(黒川清委員長)が5月28日、菅直人前首相を参考人招致し、意見聴取した。だが、菅直人前首相は相変わらず、危機に瀕した際の国家最高指導者として、どうあるべきであったかの自覚を未だに欠いたまま、ひたすら自分の取った振る舞いを正当化する強弁に終始した。
①全責任を担うという強い意志の欠如である。東電に全責任を押し付けている。
②国家最高指導者の居るべき首相官邸を一瞬たりとも離れてはならないのに、大局観からの指揮を忘れて、本来は「幕僚」の仕事に手を出して現場である福島第一原発に現地視察して、同時進行中の東日本大地震、大津波の被害地域の被災民の安全対策を放棄して危険にさらした。
③菅直人前首相は、報告にくる高級官僚や東電幹部を怒鳴り散らしてばかりいて、部外から自分勝手に知人を寄せ集め、20にも及ぶ「対策本部」を設置して、組織を大混乱に陥れていながら、いまもって反省していない。それどころか、「激励しただけだ」と言い訳している。
私は、東日本大地震、大津波、福島第一原発大事故発生直後から、菅直人前首相が「国家最高指導者として不適任である」と指摘し、その都度厳しく批判してきた。その際、大日本帝国陸軍の士官学校が教えた「統帥綱領」の言葉を再三引き合いに出して、将帥としての条件や、あるべき姿を示してきた。
「将帥の具備すべき資性としては、堅確強烈なる意志及びその実行力を第一とし、至誠高邁なる品性、全責任を担当する勇気、熟慮ある大胆、先見洞察の機眼、人を見る明識、他人より優越しありとの自信、非凡なる戦略的識見、卓越せる想像力、適切なる総合力を必要とす」
「将帥は事務の圏外に立ち、超然として、つねに大勢の推移を達観し、心を策按と大局の指導に集中し、適時適切なる決心をなさざるべからず。これをなし得ると否とは、実に将帥その人の自覚と信念に関す」
「将帥の決心を準備し、これを実行に移すための事務は幕僚以下の職務にして、将帥は幕僚を信任して、その局に当らしむるを要す」
「将帥の真価は実に難局に際して発揮せられる」
◆しかし、国会の「事故調査委員会」は、陸海空3自衛隊の最高指揮官である菅直人前首相に対して、「なぜ安全保障会議を開催しなかったのか」と質して追及したのであろうか。
もう1つ疑問なのは、がんで病床にあると言われている福島第一原発の吉田昌郎前所長に対して、「臨床尋問」をどうして行わないのか。一説には、「自殺死亡」情報が流れているので、現実性がないからか?「従兄弟」と称する怪しい人物(東電のスパイ?)は、
「自殺死亡」情報を否定する怪情報を喧伝している。このブログへも従兄弟を称するものからのコメント投稿があり、返信として当事務所へ電話連絡を要請したが、いまだに何の連絡も入らない。これは果たして東電による撹乱工作か?
いずれにしても、吉田昌郎前所長の様子について、本人はもとより家族、東電からも一切の情報が発信されていない現状は、国会の「事故調査委員会」をさぞかし、困惑させているに違いない。福島第一原発大事故の現場と菅直人前首相との関係について、真実を知る者は、吉田昌郎前所長しかいないからである。大事故の最中、吉田昌郎前所長が東電本社との間で交わしたと言われる「やっていられないよ」と言った発言は、一体何だったのか。菅直人前首相との関係も不可解な面もある。それどころか、これほど無責任な連中ばかりだと、吉田昌郎前所長に対して、「あんたのせいだ」として大事故のすべての責任を負わせかねないのである。菅直人前首相の無責任さから判断すると、野田佳彦政権・東電は、吉田昌郎前所長に福島第一原発事故の全責任を押し付けるつもりなのか?
ブログランキング本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
野田佳彦首相は、本当に消費税増税法案の可決成立と引き換えに自民党に「民主党の魂」を売るつもりなのであろうか? ◆〔特別情報①〕
野田佳彦首相が消費税増税法案の可決成立に意地を張るあまり、民主党が、羽根を一本一本もがれて丸裸にされそうになっている。それは丸で「焼き鳥」寸前の哀れな姿である。
消費税増税法案の可決成立と引き換えに、羽根をもがれて丸裸になった民主党は、そのレーゾンデートル(存在意義)を失い、自民党と大連立すれば、貪欲で食欲旺盛な鵺(ぬえ)の胃袋に完全消化されて、次期総選挙では、完敗して残骸は完璧に自民党化されてしまう。せいぜい排出物になるのが関の山である。
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(1999年6月25日)日本文芸社刊 目次第8章 旧財閥系銀行の大再編と迦撃態勢づくり
―ダイナミックで本格的な景気政策を打ち出すことが先決 ①
●アメリカの情報機関「CIA(中央情報局)」からも情報をキャッチ
日本の舵取りは小渕恵三首相ではなく、実は竹下登元首相が行なってきた。平成元年春に首相の座を下りた後も依然として政治の実権を握り、政界最高最強の実力者として「院政」を敷き「闇将軍」の異名をとった。
院政とは上皇または法皇が政治をとるという意味である。一〇八六年(応徳三)、白河上皇が始めたのに由来する。上皇は天皇の位を譲った後の尊称で、太上天皇ともいう。法皇は仏門に入った上皇であり、たとえば、後白河法皇は実権を握り、政治の表舞台には姿を現わさないで陰で猛威を振るい政治を牛耳り続けた。
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『政治家の交渉術』2006年5月刊 『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊
第6回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成24年6月16日(土)
『TPP参加で日本はどうなるか』
~還太平洋戦略的経済連携協定の真の狙いを解明する 板垣英憲マスコミ事務所