2013年11月7日(木)08:35
【清水謙司】広島県廿日市市の市立中学3年の女子生徒が5月に自殺した問題で、市教委の調査委員会が、部活動でのいじめと自殺の因果関係を認める調査報告書案をまとめたことが、関係者への取材で分かった。ただし、教職員らの指導力不足も指摘し、「自殺の原因のすべてをいじめに求められない」という判断を示している。
女子生徒が部活動で同学年の複数の部員から悪口を言われたり無視されたりしており、報告書案はこれらの行為がいじめにあたると認定。生徒が孤独感を深め、現実に対するあきらめと絶望感が自殺に踏み切らせたと推定し、いじめによる精神的苦痛が大きな原因と結論づけた。
一方で、女子生徒が2月に顧問の教諭に、部活の仲間から悪口を言われていると相談したのにきちんと指導されなかったことを問題視。学校を挙げて問題解決を図る体制が不十分だったとした。
調査委は6月に初会合を開き、女子生徒が亡くなった原因の解明や再発防止を協議してきた。報告書案は近く公表する。」
広島県廿日市市の市立中学3年の女子生徒が5月に自殺したのは、余程のことが有ったとも思います。平和な日本で、一人の子供の命が失われた訳ですから、基本的人権と命を大切にする教育が忘れられています。いじめによる自殺が起きたのは、この中学校の生活指導の取り組みも甘かったと思います。女子生徒が2月に顧問の教諭に、部活の仲間から悪口を言われていると相談したのにきちんと指導しなかったのも反省すべき問題です。中学校を挙げていじめ問題解決を図る体制が、不十分だった結果で、全教職員が一丸となりいじめを無くす努力が足りなかったと言えます。