本澤二郎の「日本の風景」(4877)
<4年ぶり北京往復航空券3倍=日銀の円激安の効果>より、転載させて頂きました。
真夏だというのにのんびり昼寝もできない。友人に北京往復航空券を頼まれた。経済はどこも低迷している。「格安ならそう高くはない。むしろ安くなっている」と判断してパソコンに向かった。
とんでもない間違いだった。数か月前の値段は、姿を消していた。2倍どころか3倍近い値段に驚いた。庶民は飛行機に乗れない。海外旅行にも行けない。反対に外国人は、日本を旅して贅沢三昧が可能だ。
原因はアベノミクスだ。黒田東彦の国民生活いじめが、今の植田和夫も踏襲している円激安政策にある。円の価値をとことん引き下げている。手口は円を印刷する、それも大量に刷ればできる。日本の価値は激減して、海外から日本に輸入されるモノはべら棒に高くなって、大インフレで国民生活を疲弊させている。
<「植田・日銀総裁の首を斬れ」の合唱が経済界からも>
日本銀行の輪転機を動かせば、誰でも出来る。アベノミクスのお陰である。黒田はそうして10年間も続けた。
とばっちりを受けたのが弱い立場の庶民。母子家庭は言うまでもなく、年金生活者と国民すべてが被害者である。山のように膨れ上がった借金は消えない。子供の世代に100%引き継がれる。当たり前だ。
最近は「黒田を斬れ」から「植田を斬れ」に国民の怒りは変わっている。日銀は禁じ手を次々に使ってきたが、大事な年金基金にも手を突っ込んで株買い占めさえしてきた。狂った日本銀行によって、日本経済はがたがたにされている。それを植田の学者馬鹿も継続している。
ずっと警鐘を鳴らしてきたが、最近は経済界も怒り出した。国際通貨基金(IMF)まで心配して警鐘を鳴らし始めた。異常な事態である。
「植田の馬鹿を何とかしろ」との叫びは、大衆レベルで強まっている。円の価値を引き下げ、日本を貧しくさせることなど許しがたい。
<日銀の使命は「物価の番人」>
日本の中央銀行である日銀は「物価の番人」である。財務省もまたそのことに目を光らせているはずなのだが、安倍時代からまともな財政官僚が姿を消してしまった。麻生太郎の政治責任も重い。
日本の物価急騰は、日本政府・日銀の意図的な政策を反映している。国民にしわ寄せさせているのだ。許されていいわけがない。株屋と財閥の懐を温めさせている悪政の最たるものである。
繰り返すが、日本銀行の使命は「物価の番人」である。株屋や財閥のための金融政策はご法度だ。植田は直ちに辞表を出すしかない。国民が日銀を包囲する前に決断したらいい。
北京往復格安航空券が3倍!人の往来を止める悪魔の金融政策は、直ちに軌道修正して、1ドル120円程度にすればいい。110円でもおかしくない。国民生活は安定し、消費も活発化する。政府と日銀の困窮は、財閥の内部留保金とボロ儲けの株屋から取れば済むことである。
<株屋・財閥のための円激安政策をやめろ!ツケは弱者国民>
財閥・大企業経営陣・株屋のための日銀も安倍・菅体制が終わり、岸田のもとで、本来の「物価の番人」としての金融政策に舵を切るだろうと考えていた国民は、まるっきりアテが外れてしまった。
国民を愚弄する「異次元の金融緩和」という馬鹿げた黒田路線を植田も踏襲して、国民を裏切った。国会も何もしなかったことから、円は140円と激安状態にある。欧米との金利格差は広がるばかりだ。
無論、恩恵を受ける財閥・大企業経営陣・株屋はほくそ笑んでいる。そのツケを日々支払わされている愚民という構図は変わらない。
しかし、庶民は怒り狂っている。外国にも行くことが出来ない大衆のそれは半端ではない。政府は手にした円で戦争体制構築に動いている!生活の疲弊から命まで奪いかねない岸田の策略に気付いた国民は、じっとしていられない局面に立たされている。
<財政法4条と憲法9条は連携して戦争阻止の切り札>
思うに借金財政を禁じた財政法4条の目的は、非戦の9条をないがしろにしかねない悪の為政者を想定して規定したものだ。財閥の死の商人・清和会の死の商人と、背後の日本会議の暗躍に注目したい。国民を犠牲にした危険すぎる暴利作戦が進行している。安倍が消えても後継者は、自民党や維新にいくらでもいる。
2023年7が27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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