日々遊遊!!

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ノウゼンカヅラの咲く夏

2009年08月19日 | 日々雑感?!
NHKの放送「日本海軍400時間の証言」の中で特攻をボランティアという言葉で話す場面がありました。特攻は強制ではない志願だったと言う意味で話していたのです。
ボランティアと特攻のかかわりについて不思議に思い調べてみるとボランティアという意味が私の理解を超えていたのです。
お恥ずかしい話ですが、私は今、一般的に使われている範囲でのボランティアしか知らなかったのですが、ボランティアの語源は志願兵と言うことであり、英語圏では現在でも本来の語義通り志願兵あるいは義勇兵の意味でも「ボランティア」と言う言葉が使われているのだそうです。
日々、我がままボランティアを決めこんでいる私にとって、ボランティアにこんな意味もあったのだということを知りました。
この番組の中で「海軍あって国家なし」と言う証言、陸軍の暴走が戦争を引き起こしたと思い込んでいた私にとっては新たな事実を知ることになりました。
そして番組では皆勝てるわけがないと思いながらも時流にながされ、自分の思いを言わない「やましき沈黙」こそが日本を戦争に突入させ、そして「特攻作戦」を生み出し、多くの若者を死なせてしまった原因ではないかと語りました。敗戦となり多くの若者がボランティアで出陣しなくてはならない状況を作り出した海軍は組織を挙げて戦争裁判に取り組み戦争責任を回避することに躍起となるのです。
暑さにも負けずにボランティアに行く道筋にノウゼンカズラが咲いていました。戦争が終わったあの夏にもどこかでこの花が咲いていたことでしょう。