Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

電車男

2005-09-24 | 映画(た行)

■「電車男」(2005年・日本)

監督=村上正典
主演=山田孝之 中谷美紀 国仲涼子 瑛太 

職場有志による映画観賞倶楽部。9月の例会はこれ。見せ場だというのにポップコーンをほおばっているともちん、泣ける場面で鼻すすって誤解されたMたん、そして頼れる兄貴すしやの大将と僕の4人組でございます。小倉昭和館はメンズデーで800円でした。ヲタク割引ではありません。

 キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!。予想以上に面白かった。映画館で声挙げて笑ったのは久々だし、思わず拳握って心の中で「がんばれぇ」と叫んでおりました。原作?は言わずと知れたあの大掲示板につづられた書き込み。掲示板での心なき発言やらネット犯罪やらで、ネットの世界はしばしば世間の批判を浴びる。でもこのヲタク青年の恋物語がそんなサイバーゾーンでの温かいコミュニケーション(面白半分でもあるだろうけど)で支えられていることや、物語の終わりに電車男を応援した人々が少しだけ変わっていく様子を見ると、やっぱり感動しちゃうんだよね。ネットでの人と人の関わりを冷たく感じる人も、この物語を通じて少し考え直してくれるかもしれない。顔が見えない分だけ素直になれる人も現実いるだろうし。これは”特異な世界の住民”の物語のようで、実はどこにでもいる不器用な男の恋物語。その普遍性が多くの人の感動を呼ぶのだ。世の中捨てたもんじゃない。これは掲示板に集う名無しさんの顔が見えて、その声をきちんと台詞にして、”映像を文字に頼らなかった”演出の大勝利。同じ掲示板を扱っても「リリィ・シュシュ」の冷ややかさとは全く印象が違う。

 「大人の会話」に頼りながらのデート場面、「アニメとか見るんですか?」の質問の後「マトリックス」をあつーく語る場面、それに角砂糖!もうケラケラ笑いました。でも職場のパソコンの上にガンダム飾ったり、MS百式のTシャツ(ちょっと欲しい!)着てたり・・・とヲタクの生態を笑えない自分がいるのも確か(笑)。彼女いない歴22年の電車男が恋に頑張る姿は微笑ましくもある。個室はダメだよ!とか職場に押しかけちゃいけないよ!と止めたくなるよな常識ない行動に出るのだが、それも一途さ故か・・・。それにしてもそんな彼に笑顔で接してくれるエルメスは(ヲタク)男の理想?とも言うべき女性になっているよね(世間知らずなお嬢様?キャラ)。中谷美紀にカマかけられたい!と萌えちゃった人多いでしょうね。僕は「ちゃんと掴んでますから」の台詞にじ~ん。あれはなかなか言われないよ。

 クライマックスの告白シーン(背景の顔文字は嫌だったけど)。「大好き」・・・表現は稚拙かもしれないけどこれ程素直な気持ちを表せる言葉ってないと思うのだ。それ故に”勇気”がないと言えない言葉。近頃の若い子たちが付き合い始めるのにどんな言葉吐いてるのか知らないけれど、一番シンプルな「大好き」って言葉はものすごく勇気がいることなんだよ。でも泣きながら言っちゃダメだよぉ!男なら結果がどうあれ後で一人で泣けっ!実体験かって?・・・ご想像にお任せキボンヌ(笑)。

電車男 スタンダード・エディション [DVD]電車男 スタンダード・エディション [DVD]

東宝 2005-12-09
売り上げランキング : 30996

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ブログランキング・にほんブログ村へ blogram投票ボタン
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする