Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

僕のGreatest Albums(その37) Tommy february6/Tommy February6

2006-01-16 | 僕のGreatest Albums


久しぶりにお気に入りアルバムを。今回はtommy。
ほんっとにこのブログが取りあげる音楽には一貫性がない。それはよーくわかっている。
でも好きになったら仕方ない。グッとくる音楽だったなら、それでもう僕にとっての「名盤」たりうるのだ。気づいたらCDの棚にそのアーティストのCDがコンプリートならんとする勢いで並び始める。Tommyもそんなアーティストのひとつだ。キキ&ララとコラボしてからレジに持っていくのが、男としてすっごく恥ずかしくなったけど(泣)。

だいたいブリリアント・グリーンが大好きだった。英語詞の心地よさとギターポップのシンプルなかっこよさにひかれたのが最初だった。そしてTommyとしてのソロ活動。最初は何を血迷ったか?と思った。硬派にひずんだギターバックに歌う川瀬智子に惹かれていたから。

でもそこは、やっぱりエイティーズ。アルバム2曲目の トミー・フェブラッテ・マカロン や、軽自動車のCFに使われた 君の瞳に恋してる のカヴァーを聴いたのが運の尽きだった。カッティングにチョッパー風シンセベース、ユーロビートにありがちなシンセのメロディ、サビの音を追うシンセベル、ストロベリー・スイッチブレイドやノーランズのカヴァー。アルバムに仕掛けられたいくつもの80年代的アイテムに僕はもう夢中になってた。

もうひとつ、Tommyに惹かれる理由がある。別にメガネフェチって訳じゃない。それは川瀬智子嬢の裏キャラだから。つまり誰もが持つ”変身願望”を具現化したキャラであるからなのだ。同じ理由で僕はマシュー南が好きだし、ジギー・スターダストを名乗っていた頃の気味悪いデビッド・ボウイも嫌いではない。僕もこのサイトでtakという別キャラを名乗っているけど、これはほとんど”素”なので、演じていたり誇張したりする部分はほとんどない。もちろん十分楽しんでいる。仕事を持つ人ならば、誰もがオンの自分とオフの自分を持つはずだ。オンの自分は本当の自分を抑えて、”ちょっと演じている自分”だという人もいるだろう。それもある種の”変身”なんだろうけど、実はそれはとても疲れることだったりする。Tommyのように変身した自分を楽しめるのは大事なこと。そんな意欲的なTommyに僕は元気をもらっている気がするのだ。


コメント (4)
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