Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ルークの怪獣図鑑(17)

2006-12-25 | うちの子に御用?
 うちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)の絵で綴る怪獣図鑑第17回。今回はウルトラの父。やっぱり赤いマントが印象強いですよねぇ。4万歳のウルトラ族にしか生えないとされるヒゲ。これもきっちり描かれています。

 「ウルトラマンA」でサンタクロースに扮して登場するエピソードがありますが、23日放送の「ウルトラマンメビウス」はその後日談のようなお話。クリスマスにはウルトラの父が降り立つ・・・ということから”ウルトラの父降臨祭”なる催しが開かれている。ある少年は父親とその降臨祭に一緒に行く約束をしていたのだが、父親は急にお仕事。「お父さんのうそつき!」と予想通りの展開となる。家を出て行く父親の泣きそうな表情が実によかった。
「そんな聞き分けのない子は、お父さん・・・もう、知らないゾ!。」
何気なく見ていたのだが、この顔を見て思わず身を乗り出していた。やはり僕も父親である。

 一人で降臨祭に来た少年。しかし会場付近に怪獣が出現して少年は危機に。メビウスが戦う。その最中、少年が階段から落ちそうになるところで、お父さんが滑り込み!。
「何故ここに?お仕事は?」「それどころじゃないさ。」
少年をおんぶして走る父親。その背中で少年が言う。
「わがまま言ってごめんなさい!。」
どわーっ!泣きそうになりました。近頃すっかり涙腺が弱くなった僕。
アナキンtak「うわーっ、今ちち(注・ちちと呼ばれている)泣きそうになったよ。」
ルーク「えっ?ほんとに?男か、ほんとに。」
えっ?ルーク冷たいじゃん。ルーク、画面に夢中なのだ。
結局、戦いは危機に陥ったメビウスをウルトラの父が助けて終結。画面のお父さんが叫ぶ。
「昔見たのと同じだよ!」
そうそう、画面のこっち側のお父さんもみーんなそう思ってる、思ってる。今全国で何人のお父さんが頷いているんだろう。

 それにしても、このエピソード。全く母親の影がない。そこを不自然に思う人々よ。これでいいのだ。「ウルトラマン」の感動を共有できるのって、所詮は父と子なのだ。男の子は「ウルトラマン」などのヒーローもので様々なことを学んで大きくなる。それは正義感だったり勇気だったり優しさだったり。世のお母さん達はそれを”暴力的”の一言で片付けようとする。そうした意見に対する答えは、既にウルトラマンガイアの劇場版で示されている。この機会に是非ご覧あれ。もちろん、父と子でね(笑)。



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ウルトラマンティガ&ダイナ ウルトラマンガイア 超時空の決戦

2006-12-25 | 映画(あ行)


■「ウルトラマンティガ&ガイア ウルトラマンガイア 超時空の決戦」(1999年・日本)

監督=小中和哉
出演=吉岡毅志 濱田岳 斉藤麻衣 渡辺裕之 平泉成

 「ウルトラマンガイア」の劇場版で、主人公たちの活躍をTVで見ている別次元(つまり我々の世界)で起こった危機をガイアが救うという、凝ったストーリー。勉少年の夢に出てきた赤い球体は、手にした人の願望を現実のものにする力をもつ、物質文明の到達点と言える産物だった。「ウルトラマン」をこよなく愛する勉少年はガイア(我夢)を呼び出すが、悪ガキたちが怪獣を呼び出したことから破滅の危機が生じてしまう。

 「ガイア」のTVシリーズは話が難しい。子供番組のくせにすごく高度なのだ。”破滅招来体”と呼ばれる怪獣たちによる地球の危機は、人類の自然破壊が原因という設定。人類の存在は地球にとって善なのか?悪なのか?という究極のテーマのもと、大地が生んだウルトラマン”ガイア”と海が生んだウルトラマン”アグル”の対立がシリーズ前半の基軸となっている。「子供にわかるのかなぁ?」と思うことしばしば。うちのルーク・スカイウォーカーに「ガイアとアグルって何故戦うの?アグルは悪者?」と聞かれて困ったこともある。

 で、この映画。これがよくできている。より強いものへの憧れから怪獣を呼んだ子供達は、次第にその怪獣に自分たちの社会・環境への不満や反発の感情を込めていく。主人公勉少年はかとうかずこ扮する母親(カレー作ってくれそう・笑)に「ウルトラマンから卒業しなさい」と言われている。クラスメートも勉の怪獣話や空想話に取り合ってくれない。だがそんな子供達もテストや宿題に追われたり、好きなものを好きといえない苦痛を感じているのだ。勉の友人の秀才メガネくんが球を手にして、「こんな世界壊れてしまえ!」と叫ぶところは悲痛な響きだ。日頃「ウルトラマンが好きなんて、いかんですな」と言っている悪ガキが、怪獣が出た途端に全長と体重を叫ぶところは笑った。なんだ、みんな「ウルトラマン」好きなんだ!。そして勉少年は勇気を出して世界の危機とガイアのピンチを救う。

 昔の「ウルトラマン」シリーズで、子供が多くかかわるエピソードには教訓的要素がいっぱいあったのね。この映画のストーリーみたいにとにかく”勇気をもとう!”と奮い立たせてくれるものも。凝ったSF話や勧善懲悪に徹する話もいいけど、この映画のような勇気をくれるエピソードが「ウルトラマン」には欲しい。格闘がどうしても要素として欠かせないため、世の母親からは嫌われる。「そんなんばっかり見せないで!」とののしられるのも世の父親の役割だけど(笑)、男のコにヒーローものって必要だと思うんだ、いろんな意味で。この映画はそんな世間の意見に対する答えだとも思うのね。やっぱりみんな好きなんだよ。

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