Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

虎の牙

2010-01-24 | 読書
うちのルーク・スカイウォーカー(11歳)は読書好きな子供だが、読むスピードがハンパじゃない。
アナキンtak「早く読み過ぎて内容はよくわかってないんじゃない?」
ルーク「そんなことないよ。」
確かに後で内容について質問してもちゃんとわかっている。おまけに大人が読むような文庫本も抵抗なく読んでいたりする。文学少年なんだろか。
ルーク「ちち(注・ちちと呼ばれている)「バッテリー」の続き借りるよ。」
アナキンtak「え?あ、ああ(・・・もう読んだの?)」
「涼宮ハルヒの憂鬱」(原作)も読破した。高校生が読むようなライトノベルも平気なようだ。気づくとハルヒの続編は僕の部屋から消えていた。ついでに「火の鳥」「三つ目がとおる」「パタリロ西遊記」もなくなっている・・・。おい。

そんなルークが図書館から借りてきた本。久々のモーリス・ルブラン。
虎の牙    怪盗ルパン 文庫版第12巻虎の牙 怪盗ルパン 文庫版第12巻
Maurice Leblanc

ポプラ社 2005-02
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 アルセーヌ・ルパンのシリーズ中でも長編だそうだが、南洋一郎氏の文章は子供向きになおされている。遺産相続をめぐる連続殺人事件の謎をルパンが追うミステリー。ルパン本人も最後の相続順位の人物となっており、容疑もかかる中、彼は大活躍をみせる。容疑者が次々と謎の死を遂げていき、ルパンは別の真犯人が人を操っているものだと考えるようになる。第一次世界大戦中にルパンが何をしていたのか、国家とルパンの関係が物語のスケールを大きくしている。子供向け冒険小説版とはいえ、ぐいぐい読者を引き込むが魅力ある。解説によると、1920年代に映画化されているだけでなく、多くの作家にも影響を与えているんだとか。横溝正史の「本陣殺人事件」はこれをベースに書かれており、エラリー・クイーン「Yの悲劇」などでも「虎の牙」のエピソードが使われているそうな。

ルークは以前にも怪盗ルパンものを借りてきていた時期がある(こちら)。今回のこれもきっと満足するに違いない。・・・って、ルークが寝てる間に拝借して読んでたから、親の僕が先に読み終わってるんですが。はい。

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コメント (2)
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