◼️「プレデターズ/Predators」(2010年・アメリカ)
監督=ニムロット・アーントル
主演=エイドリアン・ブロディ トファー・グレイス アリシー・ブラガ ウォルトン・ゴギンズ
ロバート・ロドリゲス製作の「プレデターズ」。複数形になったってことは、いっぱい出てきて襲ってくるのか…と「エイリアン2」と同じ覚悟で再生ボタンを押したら、次々と登場人物が降ってくる冒頭になんか心を掴まれてしまった。ふーん、面白いやん。
目覚めたら空を落下してきた彼らに共通するのは、殺しのプロフェッショナルであること。誰もこの密林に連れてこられた理由がわからない。そこが地球ではないことに気づいた彼らを、獰猛な動物そして透明な姿の敵が襲い始める。一人一人殺されていく中、奴らを倒すことができるのか。
途中一人加わったりしながらも、人数のカウントダウンがなされていく展開。なーるほど。これはロドリゲス流の「そして誰もいなくなった」なんだ。プレデターたちがこの惑星に彼らを呼んだ目的が次第に明らかになっていく面白さと、それぞれがどんな最期を迎えるのかが相乗効果でラストに向かって観客を引っ張っていく。日本のヤクザが突然サムライ魂に目覚めるのは笑ってしまったが、見事に敵を撃破するのは素晴らしい。世間の評価はイマイチだけど、意外とよくできている。
第1作へのリスペクトが随所に見られるのもいい。アクション映画向きとはちっとも思えないエイドリアン・ブロディだが、クライマックスの死闘はなかなかの迫力。