◼️「Bruce Lee in G.O.D.死亡的遊戯」(2000年・日本)
監督=大串利一
出演=ブルース・リー ダン・イノサント カリーム・アブドル・ジャバール
ブルース・リーの死後に製作された映画「死亡遊戯」で、未使用だった格闘シーンのフィルムが存在する。1997年、ブルース自身が編集したものが発見された。これに当時の様子を再現したシーンを合わせて製作された話題作。ロバート・クローズ監督版でカットされたアクションシーンが完全な形でよみがえるのが、最大の見どころ。
ところが肝心のその場面までの再現シーンが、学芸会と罵られても不思議ではないくらいにお粗末で、かなりダレる。しかし、この映画はそんなシーンを見せるのが目的ではない。ブルース自身が考えていた「死亡的遊戯」がどういうものであったにせよ、こんな僅かな未公開映像があるというだけで、日本人までもが乗り出して映画が製作されることがすごい。ブルース・リーの魅力と偉大さを改めて感じさせてくれる。
「死亡遊戯」よりも長く続く格闘に、観ていてこっちまで力がこもる。ともかくこれをスクリーンで観られたことに感謝。観客はおっさんばっかりだったけどな。