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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

劇場版マジンガーZ/INFINITY

2023-06-02 | 映画(ま行)

◼️「劇場版マジンガーZ/INFINITY」(2017年・日本)

監督=志水淳児
声の出演=森久保祥太郎 茅野愛衣 上坂すみれ 花江夏樹

「マジンガーZ」は70年代の巨大ロボットアニメブームの火付役。それまでのアトムや鉄人28号と違って、パイロットが搭乗して操縦するのは画期的で、男子の力への憧れ、変身願望を満たしてくれる重要な作品だった。その後日談として製作された新作。

光子力が社会を支える重要なエネルギーとして平和利用される未来が舞台。弓教授は総理大臣になっており、研究所はさやかが引き継ぎ、主人公兜甲児は研究者となっていた。富士山麓に突如現れた巨大な建造物と美少女姿のアンドロイド。蘇ったドクターヘルと機械獣たちが再び世界を襲う中、兜甲児は再びマジンガーで立ち上がる。

マジンガーZのアニメを毎週見て、ズタボロにやられる劇場版を映画館で観てショックを受け、雑誌テレビマガジンの付録?全プレ?のグレートマジンガーの銀色のカードを手にしてキャアキャア言ってた小学生だった。本作「INFINITY」には、こうした旧作への敬意がきちんと払われているのが好感。もりもり博士の遺影がチラッと登場するのもナイス。

巨大ロボットものもいろいろあるけれど、技や武器の名前を毎回叫ぶのはマジンガーがルーツ。改めて聞くとこれが気持ちいい。少年の気持ちに戻って叫びたくなる。ガンダムはビームサーベル!とか叫ばないもん。視聴者の気持ちを巻き込む仕掛けとして素晴らしい。それにロボットアクションの場面の面白さは、他のアニメとは違う。マジンガーを拘束する機械獣をロケットパンチで弾き飛ばしたり、ホバーパイルダーを一旦切り離して窮地を脱したり、技やマシンの性能をフルに使うアイディアは、弾を撃ちまくるだけのロボットアクションとはひと味違う。さすがは東映アニメーション。量産型マジンガーが、ガンダムのジムみたい。シローが乗ってるのはちょっと感慨深い。

東映まんがまつりの「暗黒大将軍」を彷彿とさせるダメージを負ったマジンガー。その窮地は全人類世界規模の力添えで立ち向かう。こういう展開、日本アニメはほんっと好きだよねー。「エヴァ」のヤシマ作戦にしても、「サマーウォーズ」のアバター大結集にしても。いや、東映がやってるんだもん、これは「ドラゴンボール」の元気玉の発展形なんだろうw。

永井豪作品つきもののお色気担当は、マジンガールズなる戦闘アイドルに託されていて、表現が露骨なのがちょっと残念。弓さやか好きのオールドファンとしては、さやかの露出こそお約束なのにーぃ🤣。

水木一郎アニキの歌声に気持ちがアガる。ご冥福を改めてお祈りします。







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