西瓜の季節がやってきた。
早いものでは、5月初旬からハウスものが店頭に並んでいた。
昔は7月下旬にならないと真っ赤な西瓜は出てこなかったが、今は全ての果物が、ハウスもので始まり、路地ものがそのあと結構早くでるようになっている。野菜の季節感がなくなっているが、果物もほとんど季節感がなくなった。
昔は西瓜を井戸水で冷やして、1個を家族みんなで食べていたが、現在は核家族化が進み、1/2切れから始まって、1/8切れの西瓜が良く売れるという。確かに1個まるままのものに比べると運搬しやすいし、冷蔵庫でも場所を取らない。ウチはまるまま1個を買うことはほとんどなくなった。
きのう、スーパーの西瓜売り場でこんな光景を見た。
『産地直送 西瓜1個1,000円』と書かれたコーナーでの熟年夫婦に自称『西瓜評論家』の男性3人の会話。
西瓜評論家・・・西瓜が陳列されている上の方を手で指しながら「あの上の、奥さんのようにスタイルがいい、つやが良いあの西瓜だったら美味しいよ・・・」
夫婦「本当かなぁ・・・?」
西瓜評論家「嘘じゃない、私は西瓜を見れば判るんだから・・・騙すことはない・・・」
奥さんが旦那の顔を見ながら「まぁ、1000円でこの大きさだし、買ってみようか・・・」
旦那がその西瓜を取り奥さんの持つ買い物籠に入れてレジへ・・・・
さて、ウチに帰って、包丁を入れ一口食べた感想は?
どこの誰かは知らないので、それが美味しい西瓜なのかどうなのか知る由はないが、私は、西瓜に12度と書かれた1/8のものを買って帰った。
大変甘く本格的な夏到来を感じさせるには十分な赤い熟れた西瓜だった。