定年後も雇用延長(再雇用)で毎日会社へ出かけているから、今日は何曜日だったなどと人に聞くことは全くないが、記憶力がかなり減退していることは否めない。
やはり、不得手な部門のボキャブラリの記憶がどんどん減ってしまっているような気がする。
還暦過ぎてボケが始まるというのはやや早いと思うが、生活習慣によっては急に老け込む人がいる。
数年前の夏、同級会があり出席した。気持ちは高校時代の血気盛んな頃のままで会場に臨んだが、名札を渡されるその瞬間から、急に現実の年齢に戻った。受付をしていた女性は高校生のとき可愛かったのだが、人生60年を経て、若いときとは異なるその顔にはどうしようもない年輪があった。概して女性のほうが、歳をとっている印象で、1部の人をを除いて男性の方が元気そうに感じた。
若く見えた男性は、自営業者。老けて見えたのは大企業勤務経験者。バブルに乗って高度経済成長をバックアップしてきたものの、定年前に会社の都合で早期退職させられ、急に老けてしまったということだった。
現在は無職で『サンデー毎日』ということだったけれど、趣味の世界で友人たちと毎日楽しく過ごしているとのこと。好々爺の雰囲気を漂わせながら、まぁ元気そうで安心した。
しかし、これから徐々にぼけが始まる。
昔は、神社や寺院で祈祷していたが、この祈祷で、記憶力が減退しないのだったらお安いこと。
本人の自覚で、体力、脳力、精神力、知力などのトレーニングを積み重ねていかないと、『老け』、『ぼけ』が始まっている気がしてならない。
たしかに、体力減退は早い、と実感する毎日だ。