今回の中国高速鉄道の事故と、1988年3月の上海郊外で起きた高知学芸高校修学旅行生列車事故がオーバーラップしてしまった。
高知学芸高校修学旅行生列車事故は、ATSが全く整備されてなく、安全性に問題があった中国の鉄道で、29名が死亡99名が負傷するという大惨事だった。
今回の大事故は高度経済成長を続ける中国の歪のようなものが、現れている。
今朝、事故翌日の映像で信じがたいシーンがテレビ画面から伝わってきていた。事故車両撤去作業をどんどん進め、車両を穴を掘って埋めているではないか!“相変わらずだなぁ”と中国国内のいい加減さに呆れかえっていた。事故原因調査で一番大切な車両の保存を行なわず、どんどん車両を破壊するなどというのは、理解し難い。
ところが、被害者遺族やネットが騒ぎ出すと、埋められた車両を掘り出して別の場所に移送し取り繕うとするなどしはじめ、もう驚くばかり。
中国の体質は何も20年前の上海郊外の高知学芸高校事故の際と変わっていない。
大きな経済発展を続ける中国には3000年以上の歴史があるのに、相変わらず新興国並みの対応しか出来ない。
何が大切なのかが全く分かっていない。
安全運行のためには事故原因をきちんと調査し、事故防止対策を図ってはじめて信頼関係ができるのに・・・何も解っていない。
人間の命を軽く見る国の高速鉄道には乗ることは絶対出来ない。