私がよく釣る魚はコアジ。サビキ釣りだと一挙に5匹前後の、こちらで言うゼンゴアジが釣れ、入れ食い状態になった場合はあっという間に50匹は釣りあげることが出来る。
夫婦2人の家庭の場合、せいぜい20匹もいれば食卓を賑わせる。
新鮮でカルシウムたっぷりのゼンゴアジ(コアジ)の料理で面倒臭くないのは唐揚げ、三杯酢だろう。
唐揚げは、魚のはらわたを出し頭の部分をカットして、市販の唐揚げ粉をさっと振って揚げる。出来上がりの唐揚げをつまみ食いすると、それは“美味し〜いっ”となる。
南蛮漬けは、唐揚げしたものを、市販の南蛮漬けの素 を入れたやや深い容器に人参、ネギなどを千切りにし加えると出来上がり。
釣りたてのコアジだから、三枚に下ろすことが出来れば、刺身やタタキになる。新鮮だから山葵でも生姜でも付けて刺身醤油で食べるとそれは美味い。
また、一夜干しにして翌日、軽く炙って食べるのもオツだ。
だが、それもトータルで50匹もあれば、十二分(笑)
だから、近所に配るのだが、最近は魚嫌いの人や魚を調理できない方も多くいて、配る前に確認しなければいけない。
100匹を越すと、もらってくださる方を釣り場で考えながら釣ることになる。
どんどん魚の量が増えるのは良いのだが、ある程度、配達先を決めておかないと困ることになる。だから近所の人に会った際、魚の調理は出来ますか?と尋ねることにしている。
春の柔らかな光を浴びながら楽しく過ごし、釣れた魚を近所の人に配り終えた後、夕食で唐揚げを頬張りながらのビールは何とも言えないうまさ。ほっとするひと時でもある。