“宅急便”はクロネコヤマトの商標だ。日常、荷物を送るとき、郵便局のゆうパックやそのほかの配達便を依頼するとき「宅急便で・・・」とついつい言ってしまうことがある。それは間違いで、クロネコヤマトにしか当てはまらないのである。
クロネコヤマトが先月20日、宅急便40周年を迎えた。HPによると“ゼロから家庭間の配送をつくりあげ、ときに規制とも戦い、サービスを広げてきた。原点はいつもお客様の声だった・・・”とあるが、私たちの年代が学生時代、地方から都会へ荷物を送る際、国鉄のチッキを使ってミカン箱やリンゴ箱で駅留めにして送り、国鉄の駅まで取りに行ったことを思い出す。
今の若い世代はそんな苦労はなく、電話をすれば、自宅に取りに来てくれる上、コンビニやスーパーなどから荷物を簡単に送ることができる。ありがたいことだ。ゴルフ場にゴルフセットやバッグなども送れるし、スキー宅急便、クール宅急便もすごく便利だ。
あれから40年が経過し、時間短縮され、より正確に届けられる。とにかく便利でありがたい配送をしてくれる。
“ゆうパック”など他社も宅急便に対抗して頑張っているが、荷物を送るときどっちを取るかといえば、やや宅急便に軍配が上がる。
創業当初の、『需要者の立場になってものを考える。永続的・発展的システムとしてとらえる。他より優れ、かつ均一的なサービスを保つ。不特定多数の荷主または貨物を対象とする。徹底した合理化を図る』という基本コンセプトが今もきちんと生かされている。
創業時の基本方針を忘れることなく50年、60年・・・と伸びて行ってほしい企業だ。
“高齢者旅行ヘルプ宅急便”なんてのがあるとうれしいのだが・・・。