無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

あずみの自然農塾5月その1(種降ろし&間引き)

2013-05-20 22:21:40 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、

今日は最高気温28℃と夏日が続いております。


週末は、シャロムヒュッテであずみの自然農塾5月が開催され、
先月雪で出来なかった春野菜の種降ろしと、間引きを行いました。




草の中にどのように野菜の種を降ろしていくのか、
まずは、稲刈りに使われるのこぎり鎌を使い、地表の草を播く幅の1.5倍丁寧に刈ってきます。

そして、表面の草の種が発芽の準備できている数ミリの土は両脇にどかすのもポイントになります。


根を残して刈った地表面は綺麗に土がむき出しになりましたが、
土の中にびっしりた草の根は、そのまま野菜の種を播くには手ごわいので、のこぎり鎌の葉先を土に入れて、

もしくは、


草の先端をつかい、耕さずに根だけ切っていきます。


根切りの後は、でこぼこの土を平らにならし、

鍬の背か、


足で平らに踏み固めます。

ある程度固めておくことで、平らな面に種を均一に降ろすことができるからです。

自然農では、種蒔きのことを、「種降ろし」と言います。
野菜の種が自然に降ってきたように、播くためです。




今時の野菜の種は、どれも農薬コーティングされているのが現状です。
今回のニンジンも種子例外ではなく、特にニンジンは農薬処理していないものを探す方が難しいものです。


ニンジンは、5mm間隔に種子が降ろされるように播きます。

今回は、とても暑く乾燥が続いていたので、ニンジンの種にカブの種子をちょっと混ぜて播きました。




土をかける際も、土にすぐに出そうな草の種が混ざらないように、
通路の深いところの土をもみてしながら被せていきます。


土を持ってこない場合は、のこぎり鎌の背で、軽く叩いて土をかけてあげます。


土をかけた後、土をしっかり鎮圧し、水をかけないのも大切なことです。




はじめに刈った草と、周囲の草を刈って播いたところに厚く草マルチしておくことで、発芽を促します。

発芽したら、草をどかしましょう。


違う場所ですが、10日もすればこんな感じに出てくればOK。

1週間経っても発芽しない場合は、ニンジンは蒔き直しが必要です。




カブの間引きです。

カブの葉同士がぶつかりはじめたら、間引きのタイミングです。




間引きは、基本的にハサミを使い、根を残して収穫します。

収穫した間引き菜は、サラダやお味噌汁の実にすると美味しいものです。

自然農という名前の響きから、放っておいて自然に野菜が収穫できるわけでなく、
草の中に、食べ物の生命の種を降ろす野良仕事は、とても丁寧で、美しいものです。

初めて種降ろしを見た方は、その丁寧さにとてもびっくりします。
そして、とても難しいと思ってしまいがちです。

最初に自転車に乗る練習をしたことを思い出してください。
最初は、こける想いをしてまでも自転車に乗るよりも、歩いた方がいいのでは?と思うくらい自転車に乗るのは大変なことです。
ところが、一度習得してしまうと、とても簡単に乗りこなすことができるように、

自然農の種降ろしも、とても簡単にできてしまうから不思議です。
わざわざ耕して、畝を立てて、そして種を播いて、水をかけ、肥料をあげ、農薬で防除するよりも、簡単です。

野菜が自然に草のように育てるコツは、種蒔きや苗の植え付け方にポイントがあります。
ただ蒔いたり、植えたのでは、草に負けてしまうからです。

草のように、たくましく、無為自然に育つ野菜のために、種降ろしは丁寧に行います。



◆5月の長野市の出張「これなら出来る!無農薬 自然菜園入門」GWの関係で5/29(水)、
6/5(水)は通常通りです。

無農薬栽培の基礎から、より簡単に、自然に、おいしい野菜を育てるコツが学べます。
講座後半の質疑応答で日頃の菜園での質問や悩みが解消できます。
  5月 夏野菜の植え付け(支柱&誘引、コンパニオンプランツ)
  6月 マメ科で応援、ボカシ造り、春の自家採種

基本第1(水)  メルパルク教室 13:30~15:30
         城山公民館教室 18:30~21:20
コメント (18)
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