無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

小麦刈り&大豆まき (Az自給農スクール)

2015-07-06 07:42:42 | 自然菜園スクール
本日、

先週末のAzumino自給農スクールでは、梅雨の中、コムギ刈り&脱穀、そしてダイズ播きを行いました。

本来のコムギは、乾燥地帯の作物なので、刈り取りは乾季に行うものです。

日本で、コムギを育てる宿命として、梅雨の晴れ間に刈り取りです。
そのため、どうしてもカビやすく、刈り取りのタイミングがその時の品質にかかわってしまいます。

かつてコムギのカビ「麦角菌」は、ヨーロッパ全土を震撼させた
カビたムギは食べないように!


お菓子用の南部小麦(薄力タイプ)

うどん用の準強力タイプ

パン用の準強力タイプ

コムギは、品種×地力×雨量で、含まれるグルテンの割合が変わる。
そのため、痩せ地でもよく育つ品種を、肥やさず、しかも開花・結実期に雨が多いと、グルテン形成が悪くなり、薄力粉が育つという感じです。

そのため、雨の多い日本では強力粉は難しく、だいたいが中力粉になってしまうので、うどんや団子、おやきに向いている風土です。


鳥よけの紐を回収してから




みんなで手刈り。

コムギのワラはとても固く、刈りにくいので、コムギ刈り後は草刈りの腕が上がっているように思います。




刈り取り、束ねていく


バインダーの力も借りてどんどん梅雨の晴れ間に刈っていきます。




麦刈りが終わったら、足踏む脱穀機の登場です。






足踏みミシンの要領で、ムギを脱穀して、粒と殻に分けていきます。


現代のコムギは、脱粒性が高いため、コンパネ等の板に打ち付けても結構簡単に脱穀できます。


脱穀した実は、殻と玄麦が混ざっているので、フルイでふるい分けてから、




唐箕という昔の農具で風力で粒とゴミに分けます。






こちらは、ガソリンで動く、脱穀機ハ―ベスターの年代物です。

こちらは、ガソリンによるエンジンで、脱穀機と唐箕が合体したようなもので、粒が出てきます。


人力と機械によって、無事刈りとりと、脱穀が終わりました!!

これが玄麦の状態で、これから石臼などで挽いて、ふるい分ければ小麦粉になります。


今回は、当日の朝少し雨が降ってしまったので、ハ―ベスターの袋に控えめに入れて、ハウス内で乾燥させようと思います。

まだ梅雨の時期なので、カビが生えないように、乾かしすぎないように、毎日天地返ししながら、2週間程度でしょうか、乾燥させて粉にしてます。

今年は3種類のパン、うどん、お菓子用なので、それぞれの用途でおいしくいただくのが楽しみです。
コメント
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